通気性と肌触りのよさが快適な装着感を実現したKlimのヘルメット

掲載日:2011年08月30日 オフロードアイテムレビュー    

KlimのF4 Helmetは41箇所もの通気口を設置し世界最高レベルの通気性を実現したレース用オフロードヘルメットだ。

 

写真:酒井一郎/レビュワー:小林直樹、小川浩康

 

 

[ アイテム紹介 ]

快適なライディング実現を第一に考え、つねにライダーの意見をフィードバックしたプロダクト作りをしているアメリカのライディングギアメーカーKLIM。本誌8月号ではジャージ・ライディングパンツをテストしたが、わずかなオフロードライディングでも、その作り込みの確かさを体感することができた。そのKLIMは日本上陸してから間もないが、すでに本物志向のライダーの間で高い評価を獲得しているという。
今回テストしたのはオールニューモデルのF4ヘルメット。頭頂部のエアダクトが特徴的なフォルムを形成しているこのヘルメットには、ノーズ、バイザー下、後端部など、全41箇所の通気口が設けられ、世界最高レベルの通気性を実現しているという。取りはずして洗濯可能な内装は、汗を吸収して蒸発させる機能を持ち、つねにサラサラとした肌触りを実現。この内装は、さまざまな頭の形にフィットするよう形状変更が行われている。長時間のライディングで蒸れたり、痛くならず、心地よい被り心地で正確な判断力を支えてくれるヘルメットになっている。

 

 

[ レビュー ]

レビュワーは普段、国産メーカーのMサイズを着用しているが、F4ヘルメットはL サイズでジャストフィットだった。海外ブランドにありがちな大きめなサイズ設定ではなく、かなりコンパクトなサイズ設定になっている。購入の際は、日本代理店のスピードスポーツとサイズ確認しておくことをおすすめする。
被り心地は適度にタイトだが、頭のどこかが当たることはなかった。通気口が多いせいか、被っただけで空気が入ってくる感じがしたのには驚いた。ただ、チンガードと鼻のクリアランスは狭めで、広いクリアランスを好むライダーは、ハードなライディングの後で息苦しさを感じるかもしれない。
河川敷ダートを走行してみると、時速30㎞程度で頭頂部に風を感じはじめ、時速40㎞では走行風が流れていくのをハッキリと体感できた。風切り音はシールドタイプよりは大きいが、走行中には気にならないレベル。バイザーが振られることもなく、走行時の涼しさはかなりいいので、走行ペースを維持できるモトクロスやエンデューロに最適だと思った。

 

 

[ アイテム詳細 ]

①アイポートは狭めで、全体的に無駄を省いたタイトな作りになっている

 

②特徴的な頭頂部は通気口が多数配置されている

 

③内装はすべて取りはずし可能。寒い時期のライディングにはゴアウインドストッパー製インナーライナーをシェルと内装の間に装着して対応。ノーズ&マウスガードも付属している

 

④持ち運びと保管に便利なクッションパッド付きバッグも付属

 

⑤締めつけられる感じもなく、平均的な日本人の頭の形ならフィット感はかなり良好となるはずだ。SNELL M2010、D.O.T規格をクリアしていて、申請すればMFJのレースに使用できる。快適な被り心地なので、公道走行規格をクリアしてほしいところ

 

 

[ 商品情報 ]

Klim

F4 Helmet

価格/4万2900円

重量/1650g(編集部実測値)

カラー/ギアード、ブラック、レッド・ホワイト・ブルー、オレンジ

素材/カーボンファイバー、グラスファイバー、ケブラー

サイズ/M、L、XL、2XL

規格/SNELL M2010、D.O.T

 

 

[ お問合せ ]

スピードスポーツ

TEL/011-378-1509

 

 

[記事提供]

ガルル編集部

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