ライディング時のフィッティングを考慮して作られたライダーのためのバックパック

掲載日:2011年07月05日 オフロードアイテムレビュー    

クリーガの「Rシリーズ」は、乗車姿勢でのフィット感のよさ、ずれの少なさにより、ツーリングなどでの疲労度を大幅に軽減してくれるライダーのためのバックパックだ。

 

写真:酒井一郎/レビュワー:小川浩康

 

 

[ アイテム紹介 ]

クリーガはイギリスのバッグメーカーで、ライダーのためのバックパック、ウエストバック、フェンダーバッグを開発販売している。アウトドアショップなどで販売されている通常のバックパックは、当然ながら歩行時の人間工学に基づいて作られている。しかし、そうしてできたバックパック形状は、ライディングフォームをとった上半身にはフィットしないという。そこでクリーガはライディングフォームをとった時に最適な形状を追求し、「Rシリーズ」として販売することになったのだ。

またRシリーズのバックパックは形状だけでなく、転倒や障害物とのヒットにも耐えられるように、素材に強度のある生地を使用しているのも特徴だ。さらにライディング中にボディアクションをしてもフィッティング性を損なわないために、独自のバックルシステムである「クワドロック」を開発。胸と腰で止める通常のバックルとは異なり、ストラップを胸部で固定することで荷重を分散。ロングツーリングでの疲労度を大幅に軽減する効果を発揮するのが大きな特徴になっている。

 

 

[ レビュー ]

クリーガの「Rシリーズ」は、15L、20L、25L、30L、35Lがラインナップされている。クリーガ販売店である風魔プラス1世田谷店・渡辺店長の「林道走行を考慮したツーリングであれば、容量とボディアクションのしやすさで25Lがおすすめ」というコメントを参考にして、今回はR25でテストを行った。

装着は、まずクワドロックを閉じ、次に腰ベルトのゴム製ロックコードを引っ張る。これだけでベルトの余分な弛みをなくし、体にフィットさせられる。それからライディングポジションをとると、R25の背面パッドが背中にやさしく当たり、フィット感がさらによくなった。R 25の中には携帯工具、地図、カッパを入れておいたが、肩にかかる荷重は通常のバックパックより少ない感じがした。肩の可動域が損なわれず、腕を動かしやすいのが印象的で、ボディアクションしてもズレたり、バッグパックによって体が振られたりすることもなかった。オプションで防水ライナーが用意されているが、本体に完全防水処理があれば完璧と思ってしまうのは欲張りすぎだろうか。

 

 

[ アイテム詳細 ]

①クリーガの大きな特徴になっているクワドロック。バックルを胸部に集中することで肩の可動域を損なわず、腕の動かしやすさを確保している。また、肩にかかる荷重を分散することで疲労度を軽減、高いフィッティング性も実現している

 

②クワドロックを閉じ、腰ベルトのロックコードを引っ張るだけで体にフィットさせられる。緩める場合は金属製リングを引っ張る。グローブを装着したままで操作できる

 

③背面パッド。メッシュ素材で蒸れを防ぎ、スリットを入れることで背中とのフィッティング性も高めている

 

④メイン荷室はエンデューロジャケットを収納できる。サイド部分のファスナーを開けると、マップ収納に便利なポケットがある

 

⑤装着図。体にフィットしている様子が分かる。ライディングポジションをとると、さらにフィット感のよさを体感できる。R25はワンデイツーリングに使いやすい容量に仕上がっている

 

 

[ 商品情報 ]

Kriega

R25

価格/1万8375円

重量/1350g(編集部実測値)

カラー/ブラック

サイズ/高さ52cm×ヨコ30cm×幅16cm

容量/25L

素材/1000Dデュポンコーデュラ、420Dナイロン、スカラーダイナテック

 

 

[ お問合せ ]

風魔プラス1世田谷店

TEL/03-3487-5455

 

 

[記事提供]

ガルル編集部

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