モトクロスブーツの名器テック8に軽量タイプがラインナップされる

掲載日:2011年01月27日 オフロードアイテムレビュー    

オフロードのみならずオンロードでも高いシェアを誇るブーツブランドのアルパインスターズ。すぐれた機能と高いデザイン性の調和は機能美としてプロダクトに反映されていて、多くの全日本モトクロスライダーが着用している。

 

 

[ 編集部コメント ]

オフロードブーツのハイエンドはテック10に譲ったものの、トップライダー向けの作り込みとなっているので、我々のようなサンデーレーサーにはオーバークオリティな面もある。だから、プロテクション性、操作性、価格のバランスがとれたテック8が、高い人気をキープし続けているのだ。

 

そんなテック8に新バージョンが追加された。それがこのテック8ライトだ。プロテクション性の高いモトクロスブーツとしては平均的な重量に収まっているが、アルパインスターズはさらなる履きやすさを実現するためにテック8から15%の軽量化を達成。つま先部分を低くし、インナーブーティをアンクルスリーブへと変更。プロテクション性を損なわずに軽く仕上げ、高いフィット感を実現しているのが特徴だ。

 

[ レビュー ]

写真/酒井一郎、レビュワー/小川浩康

 

テストは CRF150R2 でモトクロスコースを実走して行った。
テック8の最大の特徴と言えば、独創的なインナーブーティだろう。足に装着してからブーツを履くことで、アウターシェルとの擦れを防ぎつつフィット感を高め、激しいライディングでもカカトの浮きを防いでくれる。レビュワーは、足袋のような形状で足全体を包み込むことが、フィット感を高める秘密だと思っていた。だからテック8ライトのアンクルスリーブ形状を見た時、フィット感が減っているのでは? と不安に感じていたのだ。

 

しかし、それは杞憂だった。くるぶしとカカトを包み込むようなサポート感があり、ライディング中にズレが生じることは一切なかった。さらにつま先を低くしていることで、足の甲あたりのフィッティングも損なわれていない。履いた瞬間に軽さを感じ、シフトとブレーキペダルを操作するための、足首の上下動を妨げる硬さもなかった。テック8のプロテクション性とフィット感はそのままに、軽量化を実現しているのがハッキリと体感できた。

 

[ SPECIFICATIONS ]

メーカー/alpinestars
商品名/TECH8 LIGHT BOOT
カラー/ブラック、ホワイト
素材/牛革、TPUラバー、スチール他
サイズ/US5~15(24.0~33.0cm)
重量/1,773g(27.5cm・左足)、78g(アンクルスリーブ)、22g(インソール) ※編集部実測値
価格/62,790円

 

[ DETAILS ]

つま先部分を低くすることで軽量化に貢献。またシフトペダル下にブーツを入れやすくなっているのも特徴だ。

 

右足内側にはキックスタータープロテクションインサートが装備された。ケッチン(エンジンが逆回転し、キックペダルが勢いよく戻ってくる)から足を守ってくれるパーツで、取りはずし可能。

 

インナーブーティを足の甲から切り落としたような形状になっているアンクルスリーブ。くるぶしには衝撃吸収性の高いジェル・プロテクターが装着されている。フィット感を損なわず、通気性は大幅に向上。軽量化に大きく貢献している。インソールも付属する。

 

交換可能なフラットソール。クッション性がよく、ダートへのグリップもいいので歩行性も良好。

 

レビュワーはヒンジ部の幅が広いニーブレイスを装着しているが、ストラップ調整のみで履くことができた。ストラップにはまだ余裕があったので、ほとんどのニーブレイスとのマッチングは良好と言えるだろう。ブーツ上端のTPUラバーが足との密着性を高め、水と泥の過度な浸入を防いでくれる。なお、このブーツは市販サンプル品なので、実際の市販品は異なるバックルが装着されるとのこと。

 

[ お問い合わせ ]

アルパインスターズ セールスルーム
電話/043-202-0680

 

[記事提供] ガルル編集部

 

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