【ヤマハ トリッカー試乗記事】排ガス規制対応で扱いやすさがさらに向上

掲載日:2018年10月31日 試乗インプレ・レビュー    

取材・文・写真/田宮 徹

ヤマハ トリッカー

YAMAHA TRICKER

エクストリーム系の雰囲気を取り入れて
「フリーライドプレイバイク」を提唱

ヤマハ トリッカーの試乗インプレッション

2005年に登場したセロー250の開発ベース車両にもなったトリッカー。その初代が発売開始されたのは、2004年のことだった。自転車のBMXやバイクのトライアル車を思わせるサイズ感を基調として、軽量スリムでコンパクトな、エクストリームエッセンスが盛り込まれた新感覚モデルとしてデビューした。

その後、2008年型で燃料供給のインジェクション化や燃料タンク容量の拡大、シート形状変更による快適性向上、フロントサスペンションセッティングの変更による操縦安定性最適化などを受けながら、販売が継続。しかし2017年に、新たな排ガス規制の施行により生産が終了され、廃止か復活か、その動向がファンに注目されていた。

ヤマハ トリッカー 特徴

最低限の仕様変更を受けて
兄弟車のセロー250と同じく復活!

そして2018年9月、トリッカーは「二輪車平成28年排出ガス規制」に対応するマイナーチェンジを受けて復活を遂げた。前月に登場したニューセロー250は、2017年までの従来型をベースとしながら、パワーユニットだけでなく車体デザインの一部にも変更が加えられたが、トリッカーに関しては環境規制強化のみ施されている。

ヤマハ トリッカーの試乗インプレッション

生産終了の要因となった環境規制に対しては、緻密な制御を実現するO2フィードバック制御のフューエルインジェクションや、ガソリンタンク内から蒸発するガソリンを低減させるキャニスターの新規装着で対応。排気バルブに空気を送り込むエアインダクションシステムは取り外された。インジェクション制御の高度化を受けて、エンジンの圧縮比は9.5から9.7に高められ、これにより最高出力は従来型の18馬力から20馬力、最大トルクは同1.9kgf・mから2.1kgf・mにアップしている。

車両重量は従来型より2kg増の127kgとなり、燃料タンク容量は0.2L減の7.0Lとなったが、60km/h舗装平坦路燃費は39.0km/Lから45.2km/Lに向上されている。

ヤマハ トリッカーの試乗インプレッション

ヤマハ トリッカーの試乗インプレッション

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