BMW Motorrad R 1100 GS
BMW Motorrad R 1100 GS

BMW Motorrad R 1100 GS – 現行GSの礎となるR1100GS

掲載日:2010年02月03日 試乗インプレ・レビュー    

現行 GS の礎となる R1100GS

環境を配慮し、なおかつパフォーマンスを圧倒的に向上させた通称 R259 系ボクサーエンジンを、最初に搭載したR1100RSから遅れること1年、1994年にR1100GSは登場した。

それまでのGSモデルであったR100GSからはエンジンだけでなく、フレーム、足回り、大柄な車体デザインと、すべてにおいて変更されており、まったく新しい次世代のGSとなっていた。

まずは、見るものを圧倒させたその大きな体躯。もちろん車重もR100GSと比べ、約30kgも増加している。一見すると、小柄な日本人に扱うことは無理だと思わせるものだった。しかしその車格のおかげで、ロングツーリングではしなやかに走り、快適そのものだった。これはそれまでのGSが持つオフロード車のイメージを残しつつ、オンロードを使ってのロングツーリングにも重点を置くものとしての選択だった。テレレバーやABSの採用からも、それがわかるだろう。フロントタイヤがそれまでの21インチから19インチに下げられたことで、街中やワインディングでの機動力が飛躍的に上げられている。未舗装路での走行性能を引き上げるというよりも、どちらかと言えば未舗装路へと続く道のりをさらに快適にさせたモデルチェンジだったと言える。もちろんロングストロークなサスペンションや、低中速域でのトルクの扱いやすさなどで、オフロード走行もしっかりこなすことができるようにされている。

R1100GS の登場は、それまでのデュアルパーパスというカテゴリーにとらわれることの無いものであり、世界中のツーリングライダーの憧れの一台へとなっていった。お家芸でもあるパニアケースとトップケースを装着すれば、それはもう地球の果てまでも行けるものと思わせるのに十分なものだったのだ。

この後に続く R1150GS は、顔つきこそ変わったものの、大きな部分での変更は無かったことからも、R1100GS は非常に成功したモデルだと言えるだろう。

 

BMW Motorrad R 1100 GS 写真

BMW Motorrad R 1100 GS 写真

近年のボクサーGSに乗ったことがあれば気にならないが、初めて触れる人には、その大きさに躊躇することだろう。シート高が2段階に調整できるのは嬉しい。写真はハイポジションに設定している。ライダーは身長178cm、体重75kg。

発表から15年を迎えた今でも、その存在感は色あせることが無い。この原稿を書いている今現在、BMW正規ディーラーネットワークの中古車リストに登録されているのは、僅か4台。中には50万円を切るものもある。今現在のオーナーが長く乗り続けていることもあり、中古車市場では徐々に数が減りつつあるが、オンロードを主体とするツーリングを楽しみつつ、その道の向こうに待ち受ける未舗装路へも、躊躇無く入っていける気にさせる現代の GS モデルのアジを楽しむには、十分以上のパフォーマンスを備えていることは確かだ。気取らずに GS を楽しみたい、そんな人にお勧めの R1100GS 、見つけたら即買いである。…この記事の続きをバージン・BMWで読む

 

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BMW Motorrad R 1100 GS 写真

 

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