ホンダ CRF250RALLY

掲載日:2017年06月13日 バイク購入ガイド        件のユーザーレビュー

文/杉山研二

ホンダ CRF250RALLYの画像
HONDA CRF250RALLY

CRF450RALLYのスタイルと開発思想を踏襲
ロングツーリングも快適な250デュアルパーパス

ダカールラリーに参戦するワークスレーサーCRF450RALLYのスタイルと開発思想を受け継いだ250ccクラスのデュアルパーパスモデルです。オーバルタイプのスチール製ツインチューブフレームに燃費の良い水冷単気筒を搭載したCRF250Lをベースに、未舗装路の走破性を高めるストロークの長いサスペンションと、長距離巡航時に効果的なウインドプロテクションパーツを装備。ラリーレーサーを思わせるそのフォルムやカラーリングも、冒険心を掻き立てます。

フロントには大型のフローティングスクリーンをはじめ、大型シュラウド、アンダーカバー、ナックルガードを装備。フレームマウントのヘッドライトは左右非対称の二眼タイプで、消費電力の少ないデュアルチップLEDを採用。ロービームでは幅広く、ハイビームではより遠方を照射するよう配光です。燃料タンクは容量を10Lにアップ。多機能メーターの上方には、22.2mm径のアクセサリーバーを配置し拡張性を高めています。

フロントのサスペンションはベースのCRF250Lより30mm延長、リアはリンクやリンク周りまで新設計してアクスルストロークで25mm拡大。この専用設計の足周りで操縦性と快適性を向上、地上最低高も15mm大きくしました。ライディングポジションは街乗りから林道ツーリングまでオールマイティにこなせるアップライトなスタイル。大型化した燃料タンクやミドルカウルの形状は、足元やひざ周りに余裕がありオフロードブーツでも動きやすいデザインです。

エンジンはスロットル径を38mmに拡大し、吸気管を100mm延長。一方の排気系も、従来は終始28.6mmだったエキパイ径を中ほどから38.1mmに拡大。これらの変更で、低回転域のトルクを向上しつつ高回転域でのピーク出力をアップ。走り出しで扱いやすく、低中速で力強い走りをするとともに、高速での追い越し加速にも余裕が出ています。

なお同車は標準モデルのほかABS装備モデルもラインナップ。ABSはスイッチでリアだけ作動させないことも可能で、ブレーキターンなど意図的にリアをロックさせる走り方も楽しめます。また前後のサスペンション変更でローダウン化した仕様も用意。こちらはシート高が標準車より65mm低い830mmですので小柄なライダーでも安心です。価格は標準モデルおよびそのローダウン仕様が税8%込みで64万8,000円、ABS装備車およびABS装備のローダウン仕様は70万2,000円です。

ホンダ CRF250RALLYのここがポイント!
  • ● サスペンションを伸ばしたラリーレーサーフォルム
  • ● 長距離巡航を快適にする大型スクリーンとシュラウド
  • ● 高回転域の出力を向上した水冷単気筒エンジン

ホンダ CRF250RALLYのライバルはこれだ!

  • カワサキ
    ベルシス-X 250 ABS

    高剛性バックボーンフレームに2気筒を搭載したアドベンチャーツアラー。アップライトなポジションや未舗装路をも見据えたサスペンションを採用。税8%込みで62万9,640円。

  • ヤマハ
    ツーリングセロー

    ワイズギアのツーリング装備を追加したセロー250のアクセサリーパッケージ。スクリーンやブラッシュガード、キャリア、アンダーガードを装備。税8%込みで55万9,440円。

  • スズキ
    Vストローム250

    発売間近と噂される新型の250ツアラー。アドベンチャースタイルに最高出力18kW(24ps)の2気筒を搭載。容量17Lの燃料タンクなど長距離走行向けの装備が充実。

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