ヤマハ トリッカー

掲載日:2011年03月02日 バイク購入ガイド        件のユーザーレビュー

文/青木タカオ

ヤマハ トリッカーの画像
YAMAHA TRICKER

乗り方のスタイルを選ばない
フリーライドプレイバイク

2004年、従来のモーターサイクル・カテゴリーの枠を飛び出し、“フリーライドプレイバイク” としてヤマハが市場に送り込んだ異端児がトリッカーです。“BMX感覚のサイズ感” を基調とし「スリム・軽量・コンパクト」という要素を高次元でバランスさせることを主眼に開発を行いました。シーンを選ばないさまざまな用途に対応できる瞬発力のあるエンジン特性、扱いやすい軽量コンパクトなボディ、優れた実用機能など、フリーライドを気軽に楽しめるモデルになっています。

BMXをモチーフとしたスリムな車体は、軽快な操縦感を実現するために小径ホイール(フロント19/リア16インチ)を採用。軽量なセミダブルクレードルフレームは、マスの集中化を図り、マシン中央にエンジンを搭載。縦・横剛性のバランス最適化により、舗装路での優れた操縦安定性と旋回性を達成しています。

74.0×58.0mmのボアストロークを持つ空冷4サイクルSOHC単気筒エンジンは、'06年モデルまでは33mm径キャブレターを組み合わせていましたが、'08年モデルよりインジェクション化し、環境性能を高めるだけでなくトルク感を向上。ガソリンタンクの容量を1.2リットル増やし、7.2リットルを確保しています。

アップライトなハンドル位置に加え、ヒップポジションの自由度が広いシート形状やフットレスト位置設定などにより、スタンディングポジションあるいは着座姿勢であっても自然なポジションを実現。シートはYZシリーズ同様フロステッドパターンと呼ぶ滑り難い表皮を採用しています。

中古車市場で出回っているのは、'06年モデルまでのキャブレター仕様車。20万円台を中心に出揃っており、ストリート系カスタムが施されたものも珍しくありません。程度にバラツキがあるので、購入時はしっかり見極めましょう。大幅にディスカウントされた新車も狙い目であることを最後に付け加えておきます。

ヤマハ トリッカーのここがポイント!
  • ● BMXをモチーフとした斬新でスリムなボディ
  • ● 軽快な操縦性を実現するための小径ホイール(フロント19インチ/リア16インチ)
  • ● スタンディングでも着座姿勢でも違和感なく乗れる自由度の高いポジション

ヤマハ トリッカーのライバルはこれだ!

  • カワサキ
    DトラッカーX

    「戦う4スト」として、その戦闘力を評価されていたKLX250をベースにモタード化したDトラッカーXは、ストリート派から性能を重視するスポーツ派まで幅広い支持を集める250モタード。2008年にインジェクション化し、車名に“X”を追加した。

  • ヤマハ
    XT250X

    市街地での軽快な走りを実現する“スタイリッシュスポーツ”をコンセプトに開発。前後17インチホイールを採用し、軽快な走行性能する。搭載するエンジンは軽快なレスポンスと力強いトルクを達成した空冷シングル。

  • ホンダ
    XR230モタード

    XR230をベースに前・後輪に17インチのオンロードタイヤを装着したモタードモデルで、特に市街地での扱いやすさに優れたモデルとして好評を得ている。デビューは2008年で、キャブレターモデルで排ガス規制にクリアしている。

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