ツーリングを楽しみたいと思ったら、高速道路はうまく利用したいもの。そして日本を隅々まで走ってみたい！ と思ったら、オフロードマシンが有力候補に挙がってくるのではないでしょうか？ エンデューロマシンであるハスクバーナ『701 ENDURO』をツーリングバイクとして使ってみると……？

オフロードバイクは高速道路の移動がニガテ？
余裕の排気量で高速巡行性能はかなりのもの！

本格的なオフロードマシンの雰囲気から、良い意味で裏切られたハスクバーナ701ENDUROですが、市街地走行や「ちょっとそこまで」の使い勝手はとても良い事がわかりました。

では、少し足を伸ばして遠出する場合はどうでしょう？ 一気に遠方へ移動するなら、オフロードバイクにはちょっと苦手な高速道路を使うほかありません。

さっそく市街地を抜け出し高速道路の入り口へ。短い合流車線で素早く安全を確認。ドンと加速して本線へ。排気量692.7ccのエンジンは余裕を持って周辺車両のスピードに合わせる事が出来ます。合流では後続車両に気を遣わせないというのも、危険な目に遭わないために心がけたいスマートなライディングのひとつですね。

701ENDUROは高速巡航でも余裕のパフォーマンスを発揮。オフロードバイクは上半身が直立に近いポジションなので、風圧にはめっぽう弱く、カウル付きのバイクと比較して疲れやすいもの。

それにオフロードバイクで日帰りツーリングに出掛ける場合、バックパックに必要最低限の荷物を詰め込む身軽なスタイルが多いですよね？ それでも丸一日の長時間ライドでは、段々と肩や首に疲労が溜まり、疲れがピークになった頃、交通事故の確率がグッと上がる夕方に……。

そんな時に、ちょっとでもライダーの疲労を軽減してくれるハスクバーナのキャリアシステムは最高です。ライディングに集中するために、荷物はバイクに任せたい。そういった時に嬉しい装備なのです。バイクとの付き合いは無事に帰ってこそ、ですからね。

あらゆるシチュエーションで余裕の理由はどこにある？

排気量692.7ccのエンジンはハスクバーナのラインナップ中で最大のもの。回転数を上げるほどモリモリとパワーが湧き出しますが、低回転域でもそのパワーは充分で、扱いやすく乗りやすい印象です。操作性の軽い油圧クラッチも見逃せない！

サスペンションは前後ともにWP製を採用。伸び縮み両側に調節機能があり、オフロードやオンロード、ライディングスキルによってセッティングが可能です。ただ乗るだけではなく積極的に調整したいですね。ブレーキは前後ともにブレンボ製が奢られています。

容量13リットルの燃料タンクはリアサブフレーム一体構造。材質は高強度ポリアミド製で重量は5.2kgと軽量です。この位置の軽量化は効果が大きく、ステップ位置付近に重心が集中しているので、慣性モーメントの低減に繋がり、車重と相まってこのバイクの軽快感を実現しています。

サイド、リアバッグのステーは車体フレームと同色。バッグを外してもスタイリングを崩さないのは見事です。リアステップの取り付けボルトも利用してフレームとの結合箇所を増やし、剛性感が高まっている印象を受けました。

ホイールはフロント21、リア18インチのフルサイズ。ブロックパターンのタイヤでワインディングロードをオンロードスポーツモデルのように攻めるわけにはいきませんが、路面からの情報をしっかりと伝えてくれる足周りのおかげで安心して走ることが出来ます。また、忙しなくシフトチェンジをしなくても余裕のトルクでグイグイ登っていくのも魅力です。

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