トレールモデルでネイチャーフィールドを楽しむ『ジーセンス』のサスペンションカスタムの画像

トレールモデルでネイチャーフィールドを楽しむ
『ジーセンス』のサスペンションカスタム

  • 取材協力/ジーセンス  取材・文/守田二草  撮影/伊勢 悟  構成/バイクブロス・マガジンズ編集部
  • 掲載日/2017年1月31日

路面からの衝撃を吸収して車体を安定させてくれるサスペンションシステム。石や砂、土や泥の路面など、オフロードではより高い性能が求められる。横浜のサスペンション専門ショップ『ジーセンス』が、人気のトレールモデルであるヤマハのトリッカーやセロー250用のオーリンズ製カスタムサスペンションを開発。トレールファンから熱い視線を集めている。

街乗りから林道そしてエンデューロレースまで!!
トレール車でさまざまな状況に合わせたセッティングが可能

サスペンションのトップブランド『オーリンズ』をはじめ、2輪用サスペンションの販売、オーバーホール、仕様変更、セッティングサポート、車体取り付けなどを手がける横浜の『ジーセンス』。オーリンズ製サスペンションのワンオフ製作、自社ブランドのパーツの開発や販売も行なっており、ヤマハのトリッカーやセロー250など、トレールモデル用にオーリンズ製サスペンションを開発。口コミでユーザーから高い評価を集めている。

「セローに乗るお客様からの相談があったことがはじまりでした。自分でもプライベートでトレールモデルが欲しいと思っていたのですが、オーリンズに適合する商品が無かったんです」

開発を手がけたのはショップ代表の舟橋潤さん。15歳からロードレースをはじめ、SP忠男レーシングで活動後、2輪車専門誌でテストライダーを務めた経験を持つ熟練ライダー。10代の頃からトレーニングでたまにモトクロスを走らせていたという。

「バイクをしっかり操る楽しさを追求するには、250ccクラスのトレール車が最適。車格がほどよく、手軽に走れるのがいいんです(笑)」

開発に半年ほどかけて、セロー250用とトリッカー用を商品化。走るシチュエーションに応じてセッティング可能なジーセンスオリジナルの仕様で、街乗りから林道、荒地まで、幅広く対応できる。さらに、自分の愛車となるトリッカーには、足まわりを中心にカスタムを施し、よりハードなエンデューロまで走れる仕様にした。

「今まで交換できるサスペンションがなかったので“こういうモノだ”という概念を持ってしまっている人も多いと思います。決して安いパーツではありませんが、古くなってもオーバーホールすれば、新品同等の性能が蘇ります。サスペンションは適正なセッティングを施せば、乗り味や操作性の変化を体感できるパーツです。ぜひ体験して欲しいと思います」

軽量なトリッカーをフルサイズ化&サスペンションカスタムで走行性能UP!

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ベース車両はヤマハTRICKER XG250(2013年)。249ccの空冷4ストローク単気筒エンジンを搭載。足まわりをセロー同様のフロント21インチ、リア18インチにフルサイズ化することにより、セローより軽量で、よりトライアル的なオフロード走行の楽しさを味わえる仕様になる。

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フォークはジーセンスで開発中のカートリッジキット。インナーチューブには、低フリクションと高い表面硬度を持つ新世代表面処理『G-WORKSディンプルコート』を施している。ホイールはTakasago EXCEL Rimの21インチ。ブレーキはWR450F用STDマスターシリンダーに、Z-WHEEL製ジグラムローター。

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ライザーには、ライダーの体格、技量、使用目的に応じたポジション調整を可能とする独自のアジャストシステム機能を採用したZETA製ハンドルクランプクランプキットSXを装着。軽くて剛性の高いプロテーパー製ハンドルをセット。グリップもプロテーパー製。

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ジーセンス仕様オーリンズのGS1407。プリロード、伸び側減衰、車高の調整機能に加え、リザーバータンク式圧側減衰調整機能が備わり、オイル容量を十分に確保することで、オフロードでのハードな走りにも安定した減衰力を発揮。スプリングレートは80N/mmを採用している。セロー用はGS1406。価格は13万円(税別)。

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スイングアームは純正。ホイールは純正16インチからTakasago EXCEL Rimの18インチにサイズアップ。ISA製スプロケットでギア比を変更。チェーンはISE製スプロケットと相性がよいDIDを採用。ブレーキにZ-WHEEL製ジグラムローターを装着している。

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サスペンションはさまざまな路面状況に対応するためストロークをしっかり使い切るようスプリングレートを選定。減衰調整で好みに合わせることができるように、リアショックは幅広い調整範囲に設定。前後のピッチングバランスを重点にリアの特性に合わせたフロントの仕様を決めることで、マシンのポテンシャルを発揮させることができる。

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左の黒いサスペンションはノーマル。右はトリッカー用オーリンズ製ジーセンス仕様のGS1402。プリロード調整、伸び側減衰調整、車高調整機能を持たせながらアルミボディで軽量。コストパフォーマンスの高い仕様になっている。 スプリングレートは72N/mmを採用。価格は8万円(税別)。セロー用のGS1401もある。

ジーセンス

ジーセンス

住所/神奈川県横浜市南区中里1-13-17 ヤマリアビル1F
電話/045-720-3014
営業/10:00-20:00
定休/月曜・第1日曜日

オーリンズをメインに2輪用サスペンションの販売、オーバーホール、仕様変更、セッティングサポート、車体取り付けなどを手がけるプロショップ。オーリンズ製サスペンションのワンオフ製作、自社ブランドオリジナルのスプリングやサスペンションパーツの開発、販売もおこなっている。