取材協力/SpeedSports.JP  文/ダートライド編集部  写真/丸山淳大
    掲載日/2013年2月15日

マウンテンホースという乗り物をご存知だろうか? かなりの人がどのようなものか知らないと思うが、簡単に言うとオフロードバイクにスノーモービルのようなキットを取り付ける事で、雪山を自由自在に遊び倒す事が出来る、夢の様な乗り物の名称だ。このマウンテンホースを日本で取り扱うSpeedSports.JPが、この程、販売だけでなく拠点がある北海道での体験ツアーも始めたという事で、この摩訶不思議な乗り物に早速乗ってみた。

北海道移住を考えるほどの愉悦! ティンバースレッド マウンテンホース

パウダースノーをどこまでも駆け抜ける
これ程楽しい乗り物があったとは信じられない

マウンテンホース(MOUNTAIN HORSE)という商品は、アメリカのティンバースレッド(Timbersled)という会社が発案、製造しているキットアイテムで、この会社は元々スノーモービル用のサスペンションシステムを専業としていた。その経験を活かしてマウンテンホースを2010年に発表し、瞬く間に世界中でヒットしたと言う。製品の仕様は、まずベース車両として競技用オフロードバイク(モトクロス、エンデューロ用)が必要で、パワー特性や使っているキャタピラーユニットの都合上、排気量250ccから対応する。取り付けは、基本的にそのレーサーのフロントタイヤをソリのような物に交換し、リア側はスイングアームごとキャタピラーユニットに換装する。キットには各車両に合わせた取付金具が同梱されており、バイクをリフトアップできる環境さえあれば、誰でも取り付けが出来るというもの。

 

ただ、キャタピラーユニットはリアサブフレームの2倍近い長さがあり、例えばハイエースへ積載する場合、ノーマルボディでは置き方に工夫して、1台に1バイクが限界になる。重量は、マウンテンホースに換装した事での増加は無く、むしろフロントホイールが樹脂製のソリに変わる事などで軽くなっている。他、車体の大きな変更箇所は、エアフィルターがパウダースノーを吸い込まないよう、専用の物に替えるくらいで(キットに同梱)、キャブレターの設定変更などは不要。クーラントもガソリンも、普段のものがそのまま使える。

 

今回の体験ツアーに顔を揃えた車両は、SpeedSports.JP代表のショーン・アンドレスさんが乗るヤマハ YZ450F(インジェクション仕様)と、取材陣に貸与されたWR450F(スターター付き)、YZ450F(キャブ仕様)。その他に、帯広からやって来たお客さんのKTM、カワサキ、フサベルと色とりどり。対応車種は 本国のweb で確認出来る。大排気量のラインナップが多いのも特徴だ。これは、実際に乗ってみて分かったのだが、今回の取材地のようなパウダースノーが豊富なロケーションでは雪質がフカフカなので、250ccだといくら専用のキャタピラーでもパワーが喰われてしまい、急な上り斜面では技術が必要になるからだ。遊びに徹するなら、450cc以上が適している。

 

さて、キットと車両の話からは一旦離れて。ぼくら取材陣は関東に居を構えるので、現地までの移動には羽田-新千歳間の飛行機を使い、新千歳からは快速エアポートというJR千歳線の車両に乗り、北広島という駅で降りた。関東に住んでいると、「北海道で広島!?」と思うのだが、確かに正しい名称だ。この北広島駅で、巨大なアルミトレーラーを引っ張るダッヂ・ラムに乗ったアンドレスさんと合流。北海道らしいワイルドな展開に胸躍るが、一方で不安が頭をもたげる。というのが、事前に北広島の情報などを調べた時に見た、SpeedSports.JPの体験ツアー案内に書かれている文章を思い出したからだ。web を見て貰うと分かるが、そこには

「ツアー参加者には無料で無線をお貸ししますので、必ず持っていただきます。」

「冬の山には危険が伴います。当日、冬山専用のジャケット、パンツ、ブーツ、ヘルメット、ゴーグル(2個)、グローブ(2ペア)が必要になります。ご用意頂いた持ち物をチェックさせて頂き、不備が有った場合はツアーを中止、またはご購入いただき、ツアーを決行する場合もございます。一式お持ちでない方は事前にお申し出下さい。」

「モータースポーツ、スノーモービル、マウンテンホースなど山で乗るスポーツには危険が伴います。大けが、最悪の場合は死にいたるケースも例外ではないというリスクがあることをご承知の上、参加されますようお願い申し上げます。」

といった文字が踊っている。正直に申し上げると、ぼくは出発前に加入している生命保険会社に電話をし、「今度これこれこういった危険そうな乗り物に乗るのだが、保険は効きますか?」と尋ねたぐらいだ。そういう訳で、どこを見ても分厚い雪だらけの山中への道程を車内から眺めながら、不安な気持ちで胸が一杯になっていた。そんな不安を他所に、ハンドルを握るアンドレスさんはマウンテンホースの楽しさをたんまりと語ってくれ、それで僅かに気持ちは晴れたような気もした。

 

日本の道路事情に合わせてカスタムされたアルミトレーラー内には、マウンテンホースに換装されたバイクが3台収まる。このアルミトレーラーもSpeedSports.JPで購入可能。

日本の道路事情に合わせてカスタムされたアルミトレーラー内には、マウンテンホースに換装されたバイクが3台収まる。このアルミトレーラーもSpeedSports.JPで購入可能。

SpeedSports.JPの代表、ショーン・アンドレスさん。カナダ出身のナイス・ガイで、驚く事に日本語ぺらぺら。体格も性格もワイルドで、体験ツアーを楽しくかつ安全にアテンドしてくれる。

SpeedSports.JPの代表、ショーン・アンドレスさん。カナダ出身のナイス・ガイで、驚く事に日本語ぺらぺら。体格も性格もワイルドで、体験ツアーを楽しくかつ安全にアテンドしてくれる。

フサベル+マウンテンホース。セカンドシートまで外したニッサン・ホーミーに入れると、ほぼピッタリ収まるサイズ。蛇足だが、このクルマは驚くべき改造が施されていて、詳細はモトメンテナンス107号で紹介予定なので、気になる人はぜひチェック。

フサベル+マウンテンホース。セカンドシートまで外したニッサン・ホーミーに入れると、ほぼピッタリ収まるサイズ。蛇足だが、このクルマは驚くべき改造が施されていて、詳細はモトメンテナンス107号で紹介予定なので、気になる人はぜひチェック。

体験ツアー取材に協力してくれた、帯広から来たマウンテンホース・ユーザーさん。左から、ホソカワさん(専業農家でバイク経験は無し)、イケダさん(自動車整備工場の社長でバイク経験は豊富)、ホリさん(イケダさんの会社の社員で、ホーミー&フサベルのオーナー)。

体験ツアー取材に協力してくれた、帯広から来たマウンテンホース・ユーザーさん。左から、ホソカワさん(専業農家でバイク経験は無し)、イケダさん(自動車整備工場の社長でバイク経験は豊富)、ホリさん(イケダさんの会社の社員で、ホーミー&フサベルのオーナー)。

ホソカワさんは冬以外は農業でまったく時間が取れず、逆に冬期は何もやる事が無い。そんな時マウンテンホースを知ったと言う。バイクの経験は無く、マウンテンホースはこの日が2回目なのに、まったく危なげの無い走り。

ホソカワさんは冬以外は農業でまったく時間が取れず、逆に冬期は何もやる事が無い。そんな時マウンテンホースを知ったと言う。バイクの経験は無く、マウンテンホースはこの日が2回目なのに、まったく危なげの無い走り。

 

ホリさんは愛機のフサベルがオイルを吹いてしまい、体験ツアー用YZ450Fに乗り換え。ホソカワさん同様この日が2回目と言うが、マシンが変わっても走りは抜群。マウンテンホースは誰でも乗れる事が分かる。

ホリさんは愛機のフサベルがオイルを吹いてしまい、体験ツアー用YZ450Fに乗り換え。ホソカワさん同様この日が2回目と言うが、マシンが変わっても走りは抜群。マウンテンホースは誰でも乗れる事が分かる。

 

アンドレスさんの次に走りがキレていたイケダさん。バイク経験は豊富と言うだけにアクセルの開けっぷりが良く、カワサキ KLX450Rをバンバン空中に浮かす。身体の使い方も上手いのか、長い時間乗っていたのも印象的。

アンドレスさんの次に走りがキレていたイケダさん。バイク経験は豊富と言うだけにアクセルの開けっぷりが良く、カワサキ KLX450Rをバンバン空中に浮かす。身体の使い方も上手いのか、長い時間乗っていたのも印象的。

 

そうして、ぼくらと帯広からやってきたお客さん3人を加え、この日の体験ツアーは始まった。今回はウェア・用具一式をアンドレスさんに揃えていただき、小雪がちらつく中、着替えをしたりバイク降ろしを手伝って準備万端。車中でアンドレスさんが「マウンテンホースって言うように、足は届かないよ。馬に乗るようにするんだ」と言っていたが(彼は日本語がぺらぺら!)、普段からオフロード車は足が届かないので(筆者の身長は156cm)、その点に不安はなかった。しかし、到着した場所は何もない山中の、見渡す限り真っ白な雪が広がる原野。スキー場ではないので、リフトや建物などの目印はひとつも無い。おまけに、足元はズボズボ埋まる程の深い雪。正直、ここに放り出されたら、方向感覚は無くなってしまうと思う。「こんな所でバイクに乗れるのか!?」と、またも不安に感じながらも跨ってみると、確かに車高がかなりあり、目線が高い。普段からオフロードバイクに乗っていてれば恐怖は感じないが、そうでない人は少し不安を感じるかもしれない。しかし、アンドレスさんがキャタピラーを雪に少し埋めておく裏ワザを使って止めてくれているので、意外にもバイクは安定して立っている。うっかり倒れてしまっても、下は深い雪のクッション。怖がる必要はない。この状態で自立しているのでキックスタート車両は、左足をステップに乗せてバイクの上に立ち、右足でキックする。ピストンの重い抵抗と圧縮の反発でキックは苦戦したし、自立しているとはいえ多少のフラつきはあるので、少し怖い。慣れもあるのだろうが転倒後の再始動も考えると、ベース車両はセル付きの方がいいと感じた。

 

乗り始めは、パウダースノーが積もったひらけた平地と低い丘がある、なだらかな場所で練習。パウダースノーは質がオフロードのマッド路面のような感じで、ギアの1速を使うと路面を掘るだけになる。スタートは2速からで良い。レーサーはトルクもあるので、エンストは一度も無かった。フロントは真っ直ぐなソリが付いているし、リアも巨大なキャタピラーなので、直進するのは案外簡単。バイクに乗り慣れていれば、オンロードもオフロードもここは関係無いレベルだ。

 

ところが、曲がろうとすると話は別。深く重たい泥の中を突き進むシチュエーションと似ていて、ハンドルを切ってもソリは横を向いて抵抗になるだけ。曲がるどころかバイクが倒れてしまう。オフロード走行と同じで、バイク全体を傾け、ハンドルも同じ方向に僅かに切る事で初めて向きを変えようと動き出す。しかし、そこからはまったくダメ。タイヤなら傾きも想定された作りなので、バイクを傾ける時に抵抗のようなものは感じないが、キャタピラーは別。ひたすら真っ直ぐ、頑なに路面を掻くようにだけ設計されているので、『直進しよう』という力がもの凄く強く、それをねじ伏せて曲がるには、考える以上に身体を傾けないといけないし、腰から下は行きたい方向へ強烈にプッシュしないと向きを変えない。オフロード走行のように、「ハイ、片足出して。逆の足の膝でシュラウドを押してバイクを寝かせるー」どころの話ではない。少しでも力を緩めると、すぐにバイクは強い力で真っ直ぐに進もうとライダーを弾き返して来る。この強烈な力の掛け方に慣れないうちは、どうしても上体に力が入ってしまい、あっという間に腕が疲れ、握力は売り切れ。アンドレスさんは「腰で強くプッシュする力が必要だよ!」、と言うのだが、とにかく大変。オフロード走行と一緒で、慣れるまでは無駄な力と筋肉を使ってしまう事になり、体力はすぐに0になってしまった。握力が無くなると何が問題かと言うと、アクセルを開けられないどころか、停車に必要なクラッチ操作まで出来なくなって、止まりたいけどクラッチが握れない(左手)、アクセルを閉じるとエンストして転倒するので閉じられない(右手)、と両腕が苦痛の連鎖で大変だった。

 

それでも、モトクロスレーサーで感覚が少し似たサンド路面を過去に走った経験が活かされたのか、徐々に長い時間乗れるようになり、8の字練習も取り入れ、マウンテンホース独特の動きに僅かだが慣れてきた。低い丘の上り下りはアプローチが直進なので、バイクと同じ荷重抜重が出来れば、コーナリングに比べれば簡単。今回の参加者の中でまったくの初心者は取材陣2人だけなので、ぼくらがある程度乗れるようになったら、いよいよマウンテンホースの一番の楽しみである、バックカントリー(スキー場のような人工的に作られたエリアではなく、管理された範囲外の山中を滑るスタイル)やトラバース(山の斜面を横断する事)への挑戦だ。バックカントリーやパウダースノーの存在は知っていたが、それらはヘリコプターで未開の地まで上げてもらって滑り降りて来たり、時にはハイクアップもある、それなりのハードルがあるもので、経験した事は無かった。ところが、アンドレスさんも散々語ってくれたが、マウンテンホースはそれらの場所に自走で移動出来、また板を背負って深雪を登る苦労も無く、アクセルのひと開けでどこにでも行けてしまう、とんでもない魅力を持っているのだ。スノーモービルはこういった使い方は苦手とし、一見すると似た乗り物に思えるが、マウンテンホースの方が出来る事の幅は遥かに広いのだと言う。事実は果たしてどうか? 答えは、アンドレスさんの言った通りであった。どれだけ深い雪に入ってもバイクがその動きを止める事はなく、また荷重移動でのターンが習得出来ていれば、車体がスリムなので木々の間も簡単に抜けられる。横幅があり、車重もかなりあるスノーモービルではこうはいかないだろう。本当に、どこへでも行ける。眼の前に広がるどこまでも続くパウダースノーすべてが、自分だけのフィールドになるのだ。誰も入った跡がない、自然が平らに均した銀世界を、マウンテンホースに乗っていれば、何にも阻まれる事なく進んで行ける。この、かつて体験した事のない独特の感覚は、一度味わってしまうともう抜け出せない。スキーでバックカントリー、パウダースノーにはまってしまったという声を聞くが、その人たちの気持ちが良く分かる。本来は、アンドレスさんが指示したエリアしか走ってはいけないのだが(目が行き届かないと危険な為)、昼食休みで「クルマに先に戻って」と言われた時、帰り道が一面真っ白なので方角が分からなくなってしまい、道に迷った。ところが、「遭難か?」と不安になりながらも眼前に広がる無限のパウダースノーに魅了されてしまったのも事実。雪とマウンテンホースがあれば、フィールドに限界は無い。

 

当初はこの昼食を挟んで、午後を撮影用の時間として早目に終わる予定だったが、結局は暗くなる時間までパウダースノー三昧。偏光レンズのゴーグルを着けていたので夕暮れには雪面が見えなくなってしまい、朝はちらつく程度だった雪が吹雪に変わりつつあったのに「まだ乗りたい!」と、ゴーグルを外してまで乗っていたくらいである。帰りの北広島駅までの車中では、「どうやったら北海道に移住できるかな。マウンテンホースのツアーとか、やりたいなー」とぼんやり考えてしまう程、危険な魅力を持った遊びだった。ちなみに、このマウンテンホースに似た製品はあと2社程あるのだとか。アンドレスさん曰く「マウンテンホースはまったくの別物で、最高」と言い、帯広から来たお客さんの1人はこの2社を購入した末にマウンテンホースへ行き着いたそうで、彼の実体験としても、特に「キャタピラーユニットの性能が別格。パウダースノーがこんなに楽しめたのはマウンテンホースだけ」と力説していた。ティンバースレッド社のスノーモービルでの豊富なデータ蓄積が活かされた結果とも言え、マウンテンホースが世界中で広く受け入れられているのも頷ける話だった。マウンテンホースの本領が発揮されるのは今回のようなパウダースノーの条件下だが、それは北海道以外でも楽しめ、内地(本州の事)の人もマウンテンホースをかなり購入していると言う。北海道と言えどもこの日はアンドレスさんの運転で山中まで片道1時間半だったし、帯広の3人も長い時間クルマを運転してパウダースノーを楽しみに来ていたので、「雪が豊富な北海道だから楽しいんだろ?」と言うのは間違いで、スキーやスノーボードと同じように、都心からある程度の時間クルマを走らせて遊びに行くスタイルは、全然アリだと感じた。

 

体験ツアーは今冬まだ試験的に続けられるので、少しでも興味を持ったら、まずツアーに申し込んでマウンテンホースに乗ってみて欲しい。この遊びが持つ果てしない魅力に、あっという間に虜となるに違い無い。

 

当のぼくは、というと……。雪面にダイブ! 止まっては転び、曲がっては転び、体力が無くなっては転び。まあよく転びました。でも、路面がパウダースノーなので怪我も痛みもまったく無く、身体が沈むのでバイクに押し潰される事も皆無。レバーが曲がるなどのトラブルも無かった。

当のぼくは、というと……。雪面にダイブ! 止まっては転び、曲がっては転び、体力が無くなっては転び。まあよく転びました。でも、路面がパウダースノーなので怪我も痛みもまったく無く、身体が沈むのでバイクに押し潰される事も皆無。レバーが曲がるなどのトラブルも無かった。

怪力豪胆なアンドレスさんでもたまには……。とは言っても、難しい急斜面のトラバースを豪快にキメている時に、ちょっと滑っただけの事。慣れもあるのだろうが、この日、これ以外一度も転ばなかった! ツアーの船頭として、とても安心出来る。

怪力豪胆なアンドレスさんでもたまには……。とは言っても、難しい急斜面のトラバースを豪快にキメている時に、ちょっと滑っただけの事。慣れもあるのだろうが、この日、これ以外一度も転ばなかった! ツアーの船頭として、とても安心出来る。

『どこまでも広がる雄大なパウダースノーすべてがフィールドで、それが自分のものになる。この魅力に逆らえる人はいないだろう。』と書くと美しいが、実はこのカット、撮影担当の丸山が道に迷い、挙句キャタピラーを深く雪に埋めてしまい往生した時の1枚。数分後、アンドレスさんに発見され、事無きを得た。

『どこまでも広がる雄大なパウダースノーすべてがフィールドで、それが自分のものになる。この魅力に逆らえる人はいないだろう。』と書くと美しいが、実はこのカット、撮影担当の丸山が道に迷い、挙句キャタピラーを深く雪に埋めてしまい往生した時の1枚。数分後、アンドレスさんに発見され、事無きを得た。

アルミトレーラーには、発電機に加え電子レンジを装備(!)。山中でも暖かい物が食べられる。温めてもらった昼食の湯気の量がもの凄く、またペットボトルを雪に差しておいたら1分で中身が凍った、という程極寒。でも楽しい。

アルミトレーラーには、発電機に加え電子レンジを装備(!)。山中でも暖かい物が食べられる。温めてもらった昼食の湯気の量がもの凄く、またペットボトルを雪に差しておいたら1分で中身が凍った、という程極寒。でも楽しい。

扱いやターンに慣れてくると細い木々の間をすり抜ける事も可能になり、ひらけていない樹海の奥深くまで、探検さながらに分け入って行く事も出来る。雪さえあれば、阻むものは無くなると考えていい。

扱いやターンに慣れてくると細い木々の間をすり抜ける事も可能になり、ひらけていない樹海の奥深くまで、探検さながらに分け入って行く事も出来る。雪さえあれば、阻むものは無くなると考えていい。

当初は取材が済んだら早い時間に切り上げるつもりだったが、気が付くと日暮れ時になってもまだライド! 最後は、みんなで緩い丘を使ってジャンプに挑戦するまでに。ホソカワさんOK!

当初は取材が済んだら早い時間に切り上げるつもりだったが、気が付くと日暮れ時になってもまだライド! 最後は、みんなで緩い丘を使ってジャンプに挑戦するまでに。ホソカワさんOK!

この日、誰よりも長い時間乗っていたイケダさんも、まだまだ飛ぶ! 日暮れが惜しい程、誰もがマウンテンホースの魅力に捉われてしまった事が良く分かる。笑いも絶える事が無い。

この日、誰よりも長い時間乗っていたイケダさんも、まだまだ飛ぶ! 日暮れが惜しい程、誰もがマウンテンホースの魅力に捉われてしまった事が良く分かる。笑いも絶える事が無い。

 

ぼくもマウンテンホースの魅力にすっかり虜になってしまい、暗くなってもゴーグルを外してまでライド。顔に飛び込んで来る雪などまったく気にならなかった。楽しい!

ぼくもマウンテンホースの魅力にすっかり虜になってしまい、暗くなってもゴーグルを外してまでライド。顔に飛び込んで来る雪などまったく気にならなかった。楽しい!

 

最後はアンドレスさんに締めてもらう事に。豪快なジャンプを何度もキメてくれて、拍手喝采。体格の違いはあるものの、慣れればこのぐらい雪と戯れる事が出来るのだ。

最後はアンドレスさんに締めてもらう事に。豪快なジャンプを何度もキメてくれて、拍手喝采。体格の違いはあるものの、慣れればこのぐらい雪と戯れる事が出来るのだ。

 

ティンバースレッド マウンテンホース

ティンバースレッド(Timbersled) スタンダード マウンテンホース キット 120” トラック(Standard Mountain Horse Kit 120” Track) 価格/65万9,000円から

ティンバースレッド(Timbersled)
スタンダード マウンテンホース キット 120” トラック(Standard Mountain Horse Kit 120” Track)
価格/65万9,000円から

 

今回、体験ツアーで乗ったマウンテンホース。ヤマハ WR450Fをベースにキットを組み込んだ物で、長距離移動用にバッグやスコップが取り付けられている。

今回、体験ツアーで乗ったマウンテンホース。ヤマハ WR450Fをベースにキットを組み込んだ物で、長距離移動用にバッグやスコップが取り付けられている。

 

フロントはホイールとブレーキを外し、キットのソリを取り付けるだけ。エンデューロ用セッティングのサスペンションは、マウンテンホース初体験者にはちょうど良かった。

フロントはホイールとブレーキを外し、キットのソリを取り付けるだけ。エンデューロ用セッティングのサスペンションは、マウンテンホース初体験者にはちょうど良かった。

キャタピラーユニットは、スイングアームやサスペンションといったリア周り一式を外して取り付ける。スノーモービルがベースで、その推進力は凄まじい。

キャタピラーユニットは、スイングアームやサスペンションといったリア周り一式を外して取り付ける。スノーモービルがベースで、その推進力は凄まじい。

キャタピラーユニットには2本のサスペンションユニットが備わる。バギーなどオフロード分野で有名なFOX Racing Shox製(米国)。

キャタピラーユニットには2本のサスペンションユニットが備わる。バギーなどオフロード分野で有名なFOX Racing Shox製(米国)。

 

キャタピラーの駆動は、バイクのフロントスプロケットからチェーンボックス内で向きを変換して行われる。駆動が右側になるフサベルも、専用キットで対応している。

キャタピラーの駆動は、バイクのフロントスプロケットからチェーンボックス内で向きを変換して行われる。駆動が右側になるフサベルも、専用キットで対応している。

キャタピラーユニットにはディスクブレーキも備わるが、キャタピラーが雪面に喰い付き大きな抵抗を生むので、通常あまり出番は無い。

キャタピラーユニットにはディスクブレーキも備わるが、キャタピラーが雪面に喰い付き大きな抵抗を生むので、通常あまり出番は無い。

 

マウンテンホース 体験ツアー

SpeedSports.JP 札幌ショールーム

SpeedSports.JP 札幌ショールーム

〒004-0802
札幌市清田区里塚2条6丁目1-3
TEL.011-378-1509

マウンテンホースや、今回体験ツアーでお借りしたKLIMのウェア/ブーツ、509のゴーグルなどウィンターアイテムを始め、オールシーズンのバイクツーリングで使えるFuryganウェアなど、多くの商品を実際に手に取って見る事が出来る店舗。体験ツアーのルートにショールームは入っていないが、時間があればぜひ立ち寄りたい。

マウンテンホース 体験ツアー ご案内