オフロードFAQ

ガソリンタンクが小さいものが多いのはどうして?

掲載日:2012年01月16日 オフロードFAQオフロードバイクの疑問    

オフロードFAQライディングポジションの自由度を高め、
同時に装備車重を低く抑えるためです。

オフロードでのスポーツライディング時には、コーナリング時のフロント荷重を高め、またテールスライドにより頭がブレる距離を減らすために、シート最前部に座る極端な前乗りを行うことがよくあります。モトクロッサーやスポーティな公道用オフロードモデルには、燃料タンクを小さくデザインすることで、このようなライディングポジションをとりやすくなるよう設計された機種が多くあります。

 

また、オフロードでのスポーツ走行を楽しむ場合、車重が軽いことはとても有利な要素となります。燃料タンクが小さければ、タンクそのものの重量を抑えることができ、もちろんガソリンを満タンにした場合でも、重量増による影響を少なくすることができます。

 

一方で、燃料タンクを小さくできる要因としては、多くのオフロードスポーツモデルが単気筒エンジンを搭載していて、燃費性能に優れるということが挙げられます。エンジンの燃費性能がよいため、燃料タンクを小さくしても、ある程度の航続距離を確保できるというわけです。ちなみに、高性能なモトクロッサーでも、オンロードのサーキット走行に比べてモトクロスコースでの走行は全開時間が短いこともあり、同じ時間のレースを行った場合、燃料消費量は同じエンジンを使ったロードレーサーよりも少なくなります。

 

なお、エンデューロレーサーや公道用のツアラー系オフロードモデル、そして2気筒以上のエンジンを搭載したビッグオフローダーなどは、航続距離を伸ばすために大きめの燃料タンクを装備しています。

 

文/田宮 徹

 

ガソリンタンクが小さいものが多いのはどうして?

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