Vol.07 ユーザーが造るカスタム スズキ DR-Z400SM

掲載日:2013年03月07日 モタード魂    

スズキ DR-Z400SM モタード魂

モタード車のそもそもの生まれは、異種カテゴリー同士の競争です。そこから派生して、オフロード車をベースにオン/オフ混合の競技用にカスタムするスタイルが定着しました。その為、運動神経が抜群で、オフロード車特有のクイックな特性を持ちながらも、オンロードタイヤを履いているのでアスファルトでのグリップ感が良く、ストリートでの走りも大得意です。生まれの経緯が“カスタム”だった為、関連パーツが豊富に揃い、個性を出し易い特徴もあります。走りは抜群、見た目も自由に! と欲張りなジャンルと言えますね。

そんなキャラクターを持ったモタード車のオーナーたちがどのようにカスタマイズして楽しんでいるのか、紹介していきたいと思います。是非、参考に!(しまお)

掲載日/2013年03月07日  取材・文/しまお まとめ/ダートライド編集部

名車と絶賛の声も多いDR-Z400SM
レアな限定色を基調にカスタマイズ

スズキ DR-Z400SM SIDE VIEW

スズキ DR-Z400SM SIDE VIEW

スズキ DR-Z400SM RIGHT VIEW

今回紹介するカスタム車両は、スズキのDR-Z400SM。ナンバー付きモタード車両の中では名車として未だにファンが多く、しかし残念ながら現在は排ガス規制により日本では販売されなくなってしまった。そんな希少車を所有するオーナは、hagiさん。モタード車両にハマったきっかけは、クルマのイベントに行った時、同時開催していたモタードのデモ走行を見て、その豪快なスライドに惚れ込んでしまったから、と言う事だ。

 

ブルーを基調としたスタイリングは、このDR-Z400SMが2007年に販売された300台限定色モデルで、そのベースを活かしながら追加でグラフィック系をカスタムしているから。細かい部分までカスタムされていて、とてもオシャレな仕上がりになっている。

 

DR-Z400SMは、当時から運動性能が高いと言われていたのも特徴のひとつで、hagiさんはツーリングのスポットとして、道志(山梨)やヤビツ峠(神奈川)、秩父(埼玉)など、そのポテンシャルが発揮出来そうな場所をよく走ると言う。その走りに関係する箇所もカスタムされていて、ポイントはよりレーシーな仕上がりを目指した、という点。ノーマルから進化させたポテンシャルを体感する為、サーキット走行にも使っているという。

 

ここまでのカスタムに掛かった費用の総額は、1年半でおおよそ26万円。タイヤ交換以外は、自分で行なっている。そんな贅を尽くしたDR-Z400SMだが、実は今、「軽さとデザインの新しさが羨ましい!」という理由で、ヤマハのWR250Xが気になっていると言う。稀少な限定色モデルを上手くまとめているこのDR-Z400SM。出来れば、このまま大切に乗り続けて欲しいものだ。

 

キャブレターを、MIKUNI(ミクニ) TMR40φ-36に変更。付属しているスピゴット(キャブレター本体とインシュレーターとの間にある、キャブレター本体に取り付けられたパイプ)では径が36mmに絞られてしまうので、DR-Z400E(エンデューロレーサー)用のインシュレーターとヨシムラから出ているTMR-MJN用のスピゴットを使用し、本来の径に直してφ40仕様のTMRを完成させている。体感出来るぐらいパワーが上がるので、DR-ZでTMRを使う人にはお薦めとの事。

キャブレターを、MIKUNI(ミクニ) TMR40φ-36に変更。付属しているスピゴット(キャブレター本体とインシュレーターとの間にある、キャブレター本体に取り付けられたパイプ)では径が36mmに絞られてしまうので、DR-Z400E(エンデューロレーサー)用のインシュレーターとヨシムラから出ているTMR-MJN用のスピゴットを使用し、本来の径に直してφ40仕様のTMRを完成させている。体感出来るぐらいパワーが上がるので、DR-ZでTMRを使う人にはお薦めとの事。

 

ZETA(ジータ) エンジンプラグのブルーをチョイスして、カラーリングに統一感を出している。TMRを装着し吸気量が上がったので、エアークリーナーボックスに繋がるサイドカバーに穴を開け、より空気を吸えるように加工した。この改良で、よりパワーアップしたように感じると言う。

ZETA(ジータ) エンジンプラグのブルーをチョイスして、カラーリングに統一感を出している。TMRを装着し吸気量が上がったので、エアークリーナーボックスに繋がるサイドカバーに穴を開け、より空気を吸えるように加工した。この改良で、よりパワーアップしたように感じると言う。

 

リムにEXCEL(エキセル)のブルーをチョイスし、ここでも統一感に配慮。ディスクローターは、炎の形が特徴のMOTO MASTER(モトマスター。1997年にオランダで創設されたブレーキパーツメーカー) フレイムディスクφ310に変更。同じデザインのローターをリアにも使っている。キャリパーもMOTO MASTERに変更(4ポッド仕様)。純正パーツでも良く効いていたが、サーキット走行に向けて制動力を強化する目的で変更したと言う。タイヤはピレリ ディアブロロッソコルサ(120/70-17、160/60-17)。

リムにEXCEL(エキセル)のブルーをチョイスし、ここでも統一感に配慮。ディスクローターは、炎の形が特徴のMOTO MASTER(モトマスター。1997年にオランダで創設されたブレーキパーツメーカー) フレイムディスクφ310に変更。同じデザインのローターをリアにも使っている。キャリパーもMOTO MASTERに変更(4ポッド仕様)。純正パーツでも良く効いていたが、サーキット走行に向けて制動力を強化する目的で変更したと言う。タイヤはピレリ ディアブロロッソコルサ(120/70-17、160/60-17)。

変更する事でイメージが大きく変わるヘッドライトは、RACETECH(レーステック) V-FORCEをチョイス。全体の光量を上げる目的で、PIAAのフォグランプも追加している。ウインカーは、POSH(ポッシュ) エアロウィンカーに付け替えている。

変更する事でイメージが大きく変わるヘッドライトは、RACETECH(レーステック) V-FORCEをチョイス。全体の光量を上げる目的で、PIAAのフォグランプも追加している。ウインカーは、POSH(ポッシュ) エアロウィンカーに付け替えている。

 

ZETA バーライズキットを取付け、RENTHAL(レンサル)のファットバーに変更。サーキットで使用するゼッケンプレートのスペース確保の為、メーター周りをACTIVE(アクティブ) デジタルスピードモニターに変更。タイム計測用に、バーパッド一体のDRC クロスモニターSP1も装備する。操作系では、アクセルレスポンス向上の目的で、ZETA アルミスロットルチューブを導入。Frando(フランドー。2003年に設立された台湾のブレーキシステムメーカー) 7NB ラジアルポンプマスターシリンダーφ15も取り付けた事で、コントロール性が良くなったと言う。

ZETA バーライズキットを取付け、RENTHAL(レンサル)のファットバーに変更。サーキットで使用するゼッケンプレートのスペース確保の為、メーター周りをACTIVE(アクティブ) デジタルスピードモニターに変更。タイム計測用に、バーパッド一体のDRC クロスモニターSP1も装備する。操作系では、アクセルレスポンス向上の目的で、ZETA アルミスロットルチューブを導入。Frando(フランドー。2003年に設立された台湾のブレーキシステムメーカー) 7NB ラジアルポンプマスターシリンダーφ15も取り付けた事で、コントロール性が良くなったと言う。

 

限定色を更に際立たせる狙いと各部の保護目的で、ZETA アーマーハンドガード、DIRTSKINS(ダートスキン)のショックカバーもブルーで合わせてチョイス。タンクキャップも、ZETA ガスキャップのブルーに変更している。

限定色を更に際立たせる狙いと各部の保護目的で、ZETA アーマーハンドガード、DIRTSKINS(ダートスキン)のショックカバーもブルーで合わせてチョイス。タンクキャップも、ZETA ガスキャップのブルーに変更している。

シートは、SDG コンプリートシートのステップタイプをベースに、ショップのグライドライドがオリジナルでリリースしているシートカバーを装着。ノーマルより疲れが大幅に軽減され、半日以上ツーリングをする時に助かると言う。

シートは、SDG コンプリートシートのステップタイプをベースに、ショップのグライドライドがオリジナルでリリースしているシートカバーを装着。ノーマルより疲れが大幅に軽減され、半日以上ツーリングをする時に助かると言う。

 

マフラーは、HOT LAP(ホットラップ)のワンパンチ M-2スリップオンマフラーに交換。サイレンサー部分がチタン製なので、軽量化に寄与すると言う。TMRに変更しているので厳密ではないが、低~中速の特性が向上する印象で、街乗りやミニサーキット向けだと感じているとの事。

マフラーは、HOT LAP(ホットラップ)のワンパンチ M-2スリップオンマフラーに交換。サイレンサー部分がチタン製なので、軽量化に寄与すると言う。TMRに変更しているので厳密ではないが、低~中速の特性が向上する印象で、街乗りやミニサーキット向けだと感じているとの事。

 

エキゾーストパイプは、DELTA(デルタ) トルクヘッドパイプに変更。ノーマル比で軽量化に寄与すると共に、燃費、パワーが向上すると言う。新品状態に比べ、大きく変色しており、かなり乗り込んでいる事が分かる。

エキゾーストパイプは、DELTA(デルタ) トルクヘッドパイプに変更。ノーマル比で軽量化に寄与すると共に、燃費、パワーが向上すると言う。新品状態に比べ、大きく変色しており、かなり乗り込んでいる事が分かる。

スプロケットはSUNSTAR(サンスター)製で、リアが44T、フロントは15Tを選択。チェーンは、EKのブラックカラーを使い、スプロケットの色変更と合わせ、カラーリングのまとまりを演出。チェーンカバーも、ZETA ヒールガードに変更している。

スプロケットはSUNSTAR(サンスター)製で、リアが44T、フロントは15Tを選択。チェーンは、EKのブラックカラーを使い、スプロケットの色変更と合わせ、カラーリングのまとまりを演出。チェーンカバーも、ZETA ヒールガードに変更している。

 

サスペンションは前後とも大きな変更は無く、リアのスプリングのみHYPERPRO(ハイパープロ。オランダのパーツメーカー)に変更。

サスペンションは前後とも大きな変更は無く、リアのスプリングのみHYPERPRO(ハイパープロ。オランダのパーツメーカー)に変更。

 

目を引く、リアサスペンションユニットのサブタンク。レッドブルの空き缶を切って巻いたお手軽カスタムで、工数の割りには意外と目立つのでお薦めとの事。レッドブルを選んだのは、バイクの色に合わせたのとブランドイメージが好き、という理由。

目を引く、リアサスペンションユニットのサブタンク。レッドブルの空き缶を切って巻いたお手軽カスタムで、工数の割りには意外と目立つのでお薦めとの事。レッドブルを選んだのは、バイクの色に合わせたのとブランドイメージが好き、という理由。

しまお
Shimao

バイクが好きと言うより、バイクに乗ってる人や雰囲気が好きで、レース観戦やイベント事が何より優先。現在の所有車はCRF150ですが、乗りこなせていません!
でも今は、テクニック向上とかよりも、仲間と楽しむ為に乗るという感じです! メカ的なことは苦手ですが、よろしくお願いします。

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