Vol.06 2戦ぶりに予選通過でがんばります!

掲載日:2014年10月20日 ママさんライダー奮闘記    

文/井口 敬子(モトクロスレディースライダー)

Vol.06 2戦ぶりに予選通過でがんばります!

気合の事前練習走り込み
クルマのキー閉じ込め事件も発生

2014年の9月13日・14日、名阪スポーツランドから全日本モトクロス選手権の後半戦がスタートしました。ここは私の得意なコースではないのですが、予選通過のため頑張りました。しかし、結果は予選落ち。内容は、予選通過の15位以内に1周目で上がったのですが、そこから大切なポイントでミスを連発。3台に抜かれ、その中の1人を抜くのに2周を要してしまい、さらに前との距離が開いてしまいタイムオーバー。何をやっているのか情けない部分もありましたが、下を向いてばかりいる内容でもなく、見ている人に「前のライダーの抜かし方カッコ良かった。今の若い子はできないよ!」なんて言われて嬉しくなっちゃいました。

 

続いて、10月4日・5日、私にとって6年ぶりの広島(中国大会)。名阪、SUGOと予選落ちしていたので久しぶりの参戦を決め、さらに主人から「事前練習行くぞ」と言われ、行ってきました。遠いので行きたくない! と思わず言いそうになりましたが、今の私は選択する立場ではなく、とにかくしっかり練習すること。世羅グリーンパーク弘楽園は土質が硬く、アップダウンが激しいコースということもあり、立ったり座ったりの繰り返しで体力の消耗は激しい。最後の上りのストレートはアクセル全開です。練習が終わる頃には足に力が入らない小鹿ちゃん状態でしたが、良い練習ができて内容は大満足でした。

 

迎えた本戦。土曜日の公式練習、自分では何かセッティングが気になり(キャブレター)、主人の所へ行こうとピットエリアに入ると、私を見て「行け!」と怒っているので仕方なく走り続けました。しかし、練習が終わってパドックへ戻ると、家族みんなが「敬子良い走り!」とニコニコ。自分が気になる部分は速く走れているか聞くと、「もちろん!」との答え。全体的に走れている自覚はあったので、自信を持って予選へ挑みました。

 

スタートは失敗してしまったのですが、他のライダーのミスにも助けられ、なんとか予選を通過。あまりに不通過が続いていたので、緊張し過ぎな走りがまるでロボットでした。無事決勝日を迎えられた中国大会当日、しかし事件が発生しました。

 

公式練習1時間前にウェアに着替えていると、クルマに鍵がかかって入れないと聞こえてきました。うちのクルマは荷室を部屋と荷物置きとにパネルで区切っていて、その部屋に入れないのです。ここには、ベッドと生活に必要な物をしまっていて、そこにアクセスできない。幸い、いつも部屋に置いてある、主人のチームシャツは荷室(荷物置き場)にあるし私のレースウェア一式もあるので、走るのはOK。でも飲み物などが出せないので、練習が始まるギリギリまで主人が区分けしている壁を、戻せる状態で外すように格闘。始まる10分前になんとか成功。

 

公式練習は、見ている人に「乗れている」と誉めていただける走りができましたが、決勝は26位でした(この日は30台が完走)。前半、「少しでも前に」と飛ばし乗れていたけど、中盤以降の腕上がりが酷く、レース後姉に「ひどい。だだすべりだった」と言われてしまいました。でも今回久しぶりに予選を通り、山のような洗濯物がこの日は嬉しくて仕方がなかったです。

 

帰りは台風と共に帰宅。高速道路が通行止めになったら、みんな明日から仕事へ行けないので、高速に乗る前に温泉に入り、美味しいお好み焼きで有名なお店でテイクアウトをしてクルマで食べながら帰りました。昼間はレースを走ったのに、この日の帰りは私がずっと9時間運転。道路上はほぼ居眠り運転車だし、道路に布団が落ちている箇所もあったし、東名高速に入れば強風に豪雨。緊張しながら運転したので眠くならず、無事に帰宅しました。

 

次回はとうとう最終戦のSUGO大会。ここのコースは好きですが得意ではないので、気を引き締めて頑張ります! 応援よろしくお願いします!!

 

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