Vol.02 SUGO前に、まさかの骨折!?

掲載日:2014年06月20日 ママさんライダー奮闘記    

文/井口 敬子(モトクロスレディースライダー)

Vol.02 SUGO前に、まさかの骨折!?

予選落ちの関東大会から
再起を誓い東北の地で奮闘

全日本関東大会で予選落ちし(前回参照)、練習しなきゃと焦っていても、子供たちの行事でなかなかできずにいましたが、ゴールデンウィークの4日5日に藤沢とSUGOで合宿をしました(編注:ともに全日本モトクロスが行われるコース)。

 

1日目藤沢は、前日に雨が降ったようで、所々水溜まりができていたり、午前中裏の上りは(編注:メインストレートから見て、裏側にあたるコース奥の長い上りのこと)、85ccのマシンでは転倒車続出なコンディション。30分間の練習を終えて車に戻ると椅子に座ることもできず、地面にござを敷いて横になるほど、私にとってはハードでした。手は水ぶくれ、太ももは痛く歩くのもやっと。明日は走れるかしらと、自分の体力のなさにがっかりでした。

 

ところが、2日目のSUGO。走ってみると体が軽い! しかも、調子良い! 自分の回復力にルンルンしながら1本目の走行を終了。2本目に、新しくできたコーナーの入りを確かめながらの下り坂で転倒。久しぶりにかなりの激痛で、パドックで様子をみました。しかし、ここまで来て走らないのはもったいないので、午前中はしっかり休み午後一に乗ると意外と走れるので、1本終了して「ポイント練習をするか」なんて思っていたら、休憩中に一番チビが痛めた所にぶつかり、なんとこれが冷や汗と涙が出てくるほど痛く、あえなく終了。後日、病院へ行くと骨折していることが判明(場所は右手親指)。しかし、そこでまた私の頭が悪いことに、朝イチでSUGOのエントリー(全日本モトクロス選手権第4戦)をしてから病院へ行ったので、治る治らないではなく、出場決定!

 

 

その、全日本モトクロス選手権第4戦SUGO大会。梅雨に入り連日雨が続き、天気予報でレースウィークの土日も雨。私はマディが好きなので、「嬉しいな」なんて思っていたのですが、なんとレディースクラスは今大会、中止になりました。土曜日の公式練習は大坂カットで走ることができたのですが(編注:斜度がもの凄い、大きな坂でSUGO名物)、レディースの予選が始まる頃、急に雨が強くなってきました。私の予選は、B組。先にA組が走っているのをスタートに並んで見ていましたが、どんどんスタックする。スタックしたライダーを避けても、今度はその先でスタック。結局、レッドフラッグが出て予選レースは中止。レディースライダーで話し合い、日曜日朝一番に公式練習をしながらのタイムアタックで予選を行うことになりました。でも翌日も雨は降り続き、スタッフの皆さんが一生懸命整備してくださったコースも、走り出して1周目でスタック続出。3周走ったライダーもいましたが、私は2周目で、スタックポイント前で様子を見ているとオフィシャルから、「レース中止になったので戻るように」指示がありました。近くにいるライダーと本当に中止か確認をとり、パドックへ戻りました。私は気がつかなかったのですが、タイムアタック中に、ショートカットをする、親が子供を助ける、オフィシャルの誘導ミスなど、いくつかの不正行為があったようです(編注:原則、外部からの援助・補助は禁止されている)。

 

 

私のモトクロス人生29年間くらいありますが、ライダー目線でも、子供が乗っている親目線でも、本当に考えさせられるレースになりました。煮え切らないまま帰路につきましたが、やっぱり仙台といえば牛タン♪ いつも行くお店には行けなかったので、高速道路の国見SAで、牛タン定食食べて、ちょっと元気回復。怪我も治っていないので、もう少し休んで次のレースに備えたいと思います。

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