アブダビ・デザート・チャレンジ2014でHRCライダーが総合優勝

CRF450 RALLYで様々なラリーレイドに参加しているチームHRC。ダカールラリーで優勝することが最終目的だが、マシンやチーム運営の熟成を目指し、今シーズンはまずアブダビ・デザート・チャレンジに参戦した。

新しいチーム体勢で挑んだ今年のアブダビ・デザート・チャレンジは、最終ステージ（第5）でパウロ・ゴンサルヴェス選手がマルク・コマ選手（KTM）に第2チェックポイントで追いつき、その時点から独走を開始して2番手との差を広げ、ステージでの勝利と大会の総合優勝を勝ち取った。

新体制とニューマシンで挑んだチームHRCにとって、念願の初優勝を手にし、来年のダカールラリーに向けて弾みがついたと言える。次回のレースは、FIMクロスカントリーラリー世界選手権 第2戦のカタール Sealine Cross-Country Rally（4月20日～25日）を予定している。

コメント

パウロ・ゴンサルヴェス選手（スペシャルステージ5 / 優勝、総合優勝）

「アブダビが終わり、チームとしても個人としても満足しています。5日間戦い続けてきて、チームの強さ、マシンの優位性、そしてライダーたちの力を実証する優勝でした。今後も自信を持って戦うことができます。CRF450 RALLYはアブダビの砂漠でも実力をみせることができました。とにかく、みんな、おめでとう！」

マルティーノ・ビアンキ | Team HRC ゼネラルマネージャー

「Team HRCにとっていいレースでした。アブダビで勝つことは、非常に重要です。最初の2日間はチームにとってウォーミングアップでしたが、続く3ステージで勝つことができ、ゴンサルヴェス選手が総合優勝を勝ち取りました。バレダ選手も3ステージで優勝。過酷なレースでしたが、チームワークはパーフェクトでした。マシンも非常に速く、チームの安定した作業とプロフェッショナリズムも、初戦での優勝を勝ち取る大きな要因だったと考えています。来週のカタールが楽しみです」

ウルフギャング・フィッシャー | Team HRC チーム監督

「初戦のアブダビで優勝できたことは、Team HRCにとって非常に重要だと思います。新しいチーム体制になり、みんな結果を出すよう努力してきた結果だと確信しています。ゴンサルヴェス選手、バレダ選手もチームの一員としてすばらしい結果を出してくれました。レース初日からリードしていたKTMのコマ選手に追いつき、そして優勝。コマ選手の7年連続優勝とKTMの12年連続優勝の流れを、ニューマシンのCRF450 RALLYで見事に断ち切ることができました。チームのみんなに感謝しています」