2014 AMAプロモトクロス ラウンド11 クロフォーズビル IN リザルト

このラウンドのアイアンマンレースウェイは、AMAプロモトクロスにとっては新設のコース。広い敷地内に追加されたモトクロストラックは、全体的には比較的平坦だが、きついアップダウンが何箇所か設置され、ジャンプなどはアメリカの他のコースを思わせるレイアウトに。このコースをプレスデーに走ったライダーから評判の声が多かったが、決勝当日の早朝から降りだした雨で、コースはかなりのマディに。練習走行からスタックするライダーが続出する、難しいレースとなった。

コンディションは悪くなったが、レースフォーマットは変わらずの450クラス、250クラスともに30分+２周の決勝。450クラスはヒート1でこういったコンディションで重要なホールショットをK・ロクスン（KTM）が取る。残り少ないラウンドでロクスンとのポイント差を詰めたいR・ダンジー（KTM）は、スタートでミスを犯し６位ポジションに。レースが始まってすぐはロクスンとT・カナード（ホンダ）の接戦が見られたが、３周目にカナードが転倒。ロクスンの勝利が固くなった。ダンジーも２位までポジションを挽回する快走を見せるが、ロクスンをパスするのは難しく、そのままフィニッシュ。２人のポイント差は、10点差となった。ヒート２は、カナードがホールショット。ロクスンもいい位置でスタートを出るが、その後転倒をし、カナードの先行を許す。ダンジーはスタートを11位と出遅れてしまい、前を目指すがゴーグルのティアオフを使い切り視界を確保できず９位に沈む。カナードはそのままリードを維持し、ロクスンも堅実に走り２位フィニッシュ。最終戦に向けて、有利なポイント差になった、

250クラスは、このラウンドでJ・マーティン（ヤマハ）のシリーズ優勝が濃厚に。ヒート１で９ポイントを獲得すればよく、逆転の可能性があったB・バゲット（カワサキ）がスタートで29位と大きく出遅れ、さらに勝利が確実なものに。スタートでJ・ネルソン（ホンダ）に次ぐポジションで出たマーティンは、前半はバトルに持ち込む展開になるが、やがてポイント獲得の方向にスイッチ。これにより１位はネルソンが取ったが、２位でマーティンがフィニッシュしたことで、今シーズンのタイトルを最終戦を待たずに獲得。ヤマハにとっては久しぶりとなるアウトドアモトクロスの頂点が決まった。ヒート２は、またもネルソンがスタートで飛び出すが転倒。後ろに着けていたJ・サバッチー（KTM）、C・プーセル（ヤマハ）が代わりにトップ争いに。最終的には、M・ムスキャン（KTM）がトップでフィニッシュし、C・プーセルも２位に入った。

次戦はいよいよ最終戦。８月23日にユタでの勝負となる。450ccクラスのシリーズチャンピオン決定に注目だ。