モトクロスライダー辻 健二郎が2013年、AMA-SXに参戦! Vol.13~後日譚~

掲載日:2013年07月03日 ツジケンAMA-SX参戦記    

文/辻 健二郎

モトクロスライダー辻 健二郎が2013年、AMA-SXに参戦! Vol.13

今回は、とある縁からツジケン選手との関係が始まった方のご紹介をします。オフロードバイク初心者だと軽視しがちなあるパーツの重要性を、ツジケン選手は痛感したようです。

ベストフィッティングの要
KING OF SEAT NOGUCHI

今回は、オレがハンドル並に拘っているシートについて紹介します。モトクロスはほぼスタンディングしているような印象があるかもしれませんが、実はあらゆるシーンでシートとライダーのフィッティングが重要になってきます。そんな役割のあるシートは、KING OF SEAT NOGUCHI 野口装美で作って頂いています。ホームページの問い合わせから見積もりの相談をしたのが始まりで、サポートをして頂けるようになりました。それまではノーマルのシートは自分には高く、削って低くして使っていました。かなり削っていたので、他のライダー仲間からは“フリースタイルですか?”と聞かれるほど低いモノでした。自分が狙ったように乗り易くはなったのですが、ただ、薄過ぎて衝撃吸収が悪くなってしまったのが難点です。アメリカでも同じシートに跨るのか~と憂鬱になっていたし、これは問題だと感じていたので、問い合わせをした次第です。

 

24年振りにワークス参戦を果たしたダカールラリーHRCチームを始め、BAJA1000などで世界トップチームのJCRホンダなど、ラリーレースで特に採用率が高く、信頼あるブランドとして古くから認知されています。ダカールドライバーの三橋 淳さんも2輪時代からKING OF SEAT を使用され、好成績を収め続けています。近年は4輪用も手がけています。

24年振りにワークス参戦を果たしたダカールラリーHRCチームを始め、BAJA1000などで世界トップチームのJCRホンダなど、ラリーレースで特に採用率が高く、信頼あるブランドとして古くから認知されています。ダカールドライバーの三橋 淳さんも2輪時代からKING OF SEAT を使用され、好成績を収め続けています。近年は4輪用も手がけています。

自分で作ったシートの問題は、シート高を下げようと削った事で、ウレタン部が薄くなり、尾てい骨付近が痛くなってしまう問題(これは、普段の生活でも調子悪いくらいでした)と、ライディング時の摩擦でカバーが裂けてしまう問題です。メールで問題を伝え、オーダーしたところ、“モトクロスではまだノウハウがないので、お手伝いさせてもらいますよ”と、という話しの運びになりました。後に、自作シートの出来の悪さについて、「よく、あんなものが作れたね~、シートが可哀そうだわ~」と、代表の野口さんから言われる程でした。今思うと、あんな酷い出来のモノを、職人へよく平気で発送できたなと……。

 

ノウハウになっているのか不安なところもあるのですが、自分のわがままから数回、作りかえて頂き、今では「これしかないよっ」てモノ、自分のPerfectシートを持つに至りました。数個あるうちのシートで、自分は1シートと呼んでいますが、これが自分にとってPerfectです。カタチ、硬さ、シートカバーの問題等、他にはないOnly oneのシートです。正直、使った人にしかわからない感覚なのかもしれませんが、勿体なくて使用を温存してしまうくらい大事にしています。それ程、良い物を作る技術があり、またシート作りに専念されています。

 

以下は、野口さん自身からメッセージを頂きました。

 

オレは仕様違いで3つのシートを使い分けています。

オレは仕様違いで3つのシートを使い分けています。

1番シートは、絶妙なラインと高さ、野口さんの言葉にもあるように、バッチリ仕上がっています。ノーマルシートでは膝で擦れて避けてしまっていた部分は、非常に摩耗に強い素材で出来上がっていて、完全に問題解決しています。

1番シートは、絶妙なラインと高さ、野口さんの言葉にもあるように、バッチリ仕上がっています。ノーマルシートでは膝で擦れて避けてしまっていた部分は、非常に摩耗に強い素材で出来上がっていて、完全に問題解決しています。

「基本的なスタンスは“ライダーに合わせたシートを提案し製作する”です。ツーリング、ラリー、スプリントレースなどなど、シートには様々なシチュエーションでその性能が求められます。シートにそこまでの性能は求めていないよ、というライダーにも1度、野口シートを使ってもらいたい、そして、シートを換えるだけでライディングが変わるという事実を知ってほしいと常々思っています。そのために、ウレタンはオリジナルで製造し、衝撃吸収材も厳選した物を使用し、カバー地に至っては滑り止めのみならず、快適性も重視した素材を国内外から取り寄せています。シートの形状にしても、高さだけではなく、断面形状、シート角度などにも細心の注意を払い、仕上げていきます。

 

当社のシートは全てオーダーです。一般のライダーから世界ランクのプロライダーまで、スペックはすべて同じです。もちろんレースでは、一般にフィードバックするためのテスト材料も多く使用しますけどね。

 

オーダーシートで、自分のバイクをさらに自分のものにするために1度カスタムをお考えいただければ幸いです。」

 

野口装美では、自分好みのカタチというものを探し出してくれるノウハウを持っています。デザイン的にもシンプルで洗練されているので、Looks upできるカスタムでもありますね。野口さん自身も、ライダーで、ラリーレースに出場してバイクシーンを楽しんでいます。ですので、その幅広い感覚を活かして、丁寧に対応していただけます。自分のわがままシートの相談をしてみてはいかがでしょうか!?

 

<KING OF SEAT NOGUCHI>

 

 

 

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プロフィール

辻 健二郎

辻 健二郎

1975年8月8日 山口県徳山市(現 周南市)生まれ

父親の影響で3歳の時にモンキー(ホンダ)を緑地公園で乗せてもらったのが初ライド。週末は、家族みんなが父親のモトクロス練習&レースについて行く。そんな環境下、行った先で山の中を草木や泥にまみれて遊ぶのが日常だった。これが彼のバイクライフの原点になる。自己評価は、ポジティブに捉えると真面目で実直と言われるが、見方を変えれば頑固で自分を曲げない性格、との事。不器用だからスムーズに事が進まないが、この性格を理解してくれる周りに支えられ、モトクロス道を進んで来ている。大好きなボブ・マリーの曲、"JAMMIN'"から名前を取ったバイク仲間との倶楽部も活動中。何事も「enjoy!」が信条。

 

なお、随時申し込みがあれば個別のスクールを実施しているので、「ツジケンに教わりたい」と思ったライダーはぜひ問い合わせて欲しい。

【モトクロス塾】

 

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