動画で紹介! 2次エアー吸い込みチェック(インシュレーター廻り)

掲載日:2018年09月24日 バイク動画    

動画・写真・文/太田 潤(萬指南処:塾長)

ツーリングライダー虎の穴

ツーリングライダーの心得 その64
2次エアー吸い込みチェック(インシュレーター廻り)

今回は旧車好きな方、キャブ車をコツコツ整備して楽しんでおられる方向けの動画です。最新のFI車には殆ど起こらないトラブルですが、最新バイクにお乗り方には「キャブ車はこんなトラブルもあるんだなぁ~」という風にご覧いただければ幸いです。

先ずはインシュレーターについて簡単に説明しましょう。インシュレーターはキャブレター(ガソリン気化器)とシリンダーヘッドにある吸気口を繋ぐ部品の事で、自動車ではインテーク・マニホールドと呼ぶことが普通です。バイクの場合は断熱の意味もあるのでインシュレーターを呼ばれますが、基本的機能は同じと考えて良いでしょう。

次に2次エアーですが、これはキャブレターで気化された“ガソリンと空気の混合気”以外の空気(排気ガス浄化のために排気の一部を2次エアーとして燃焼室に還元しているのは設計上、計算済みのことなので、ココでいう2次エアーとは別モノだと思ってください)が混ざってしまうことです。2次エアーが入れば当然、混合気は薄くなるので、様々な不調現象が現れます。

燃料系統(キャブやストレーナー等)と点火系統のチェックをしても異常は見つからないが、エンジンが不調な場合(プラグチェックをして白く焼け、燃調が薄いと感じた場合)は高確率でこのインシュレーターからの2次エアー吸い込みが原因なのでチェックすることをおススメいたします。

動画で紹介!ツーリングライダーの心得その64

この写真はヤマハ・マジェステー(キャブ車)のインシュレーターです。樹脂の部分にヒビワレが出来て2次エアーを吸っていました。古いヤマハ車には比較的多く見られる現象なので、ヤマハユーザーは特にチェックの必要があるでしょう。

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2次エアーの吸い込みチェックは「パーツクリーナー」を接合部に吹きかける方法が一般的です。動画の中で私は一度見落としてしまいましたが、微量の2次エアーでもアイドリング低下が起こりますので慎重にチェックしてください。2次エアーの吸い込みが多ければアッサリエンジンは止まってしまいます。

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