掲載日:2018年09月24日 バイク動画
動画・写真・文/太田 潤(萬指南処:塾長)
今回は旧車好きな方、キャブ車をコツコツ整備して楽しんでおられる方向けの動画です。最新のFI車には殆ど起こらないトラブルですが、最新バイクにお乗り方には「キャブ車はこんなトラブルもあるんだなぁ~」という風にご覧いただければ幸いです。
先ずはインシュレーターについて簡単に説明しましょう。インシュレーターはキャブレター(ガソリン気化器)とシリンダーヘッドにある吸気口を繋ぐ部品の事で、自動車ではインテーク・マニホールドと呼ぶことが普通です。バイクの場合は断熱の意味もあるのでインシュレーターを呼ばれますが、基本的機能は同じと考えて良いでしょう。
次に2次エアーですが、これはキャブレターで気化された“ガソリンと空気の混合気”以外の空気(排気ガス浄化のために排気の一部を2次エアーとして燃焼室に還元しているのは設計上、計算済みのことなので、ココでいう2次エアーとは別モノだと思ってください)が混ざってしまうことです。2次エアーが入れば当然、混合気は薄くなるので、様々な不調現象が現れます。
燃料系統(キャブやストレーナー等)と点火系統のチェックをしても異常は見つからないが、エンジンが不調な場合(プラグチェックをして白く焼け、燃調が薄いと感じた場合)は高確率でこのインシュレーターからの2次エアー吸い込みが原因なのでチェックすることをおススメいたします。