ユーザー車検

【CHAPTER 1-3】ステアリング装置点検編

掲載日:2009年08月12日 ユーザー車検    

CHAPTER 1:車検前の事前点検
ステアリング装置点検編

ステアリング装置とは、要するにハンドル周りのパーツや機能を指し、バイクの場合は 1.ハンドル、2.フロントフォークが主な点検項目となる。

ハンドルについては、操作具合という機能面とともに、ハンドルバーの締め付け具合などにも配慮する。例えばセパハンの車両なら、左右フルロック状態でタンクに当たらないか、バーハンドル車ならクランプ(ハンドルポストとアッパーブラケットの取り付け状態も含む)に緩みがないことを確認する。操作具合については、フロントタイヤを浮かせた状態で左右にハンドルを切り、状態を確認する。動きが渋かったり、引っかかったりする感触があるのはNGだ。この場合は、ステムベアリングやハーネスの取り回しを確認しよう。フロントフォークに関しては、オイルシール不良によるオイル漏れや作動時の異音の有無をチェックしておこう。

ステアリング装置の点検は
フロントタイヤを浮かせた状態にするのがキモ

前輪に荷重が掛かった状態では判断しづらいハンドル部分の不具合も、メインスタンドやメンテナンスジャッキなどでタイヤを浮かせると確認しやすくなる。まずはハンドルを左右に切ってみる。この際、ハンドルを握ると余分な力が入るので、バーの端を指で支えるぐらいの気持ちで押さえる。転倒や路面からの衝撃で、ハンドル部分のステムベアリングの特定部分に強い圧痕があると、引っかかるような印象がある。また、ハンドルの操作感はステアリングステム周辺のナットの微妙な締め付け具合で変化するので、調整には経験を要する。

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