作業性アップに役立つ、ひと工夫が魅力の工具たち【モトメンテショッピング】

掲載日:2016年10月14日 メンテナンス    

※この記事は『モトメンテナンス vol.128』に掲載された内容を再編集したものです

パソコンやスマートフォンでネットショッピングを楽しんでいるサンメカは少なくない。
だが膨大なショッピングサイトを巡る中で、取捨選択に疲れちゃう、という意見もある。
このコーナーではいつでもお得にすぐ買える! をモットーに
本誌ならではの「バイクいじり」に特化した工具を厳選して紹介しよう。

作業性アップに役立つ、
ひと工夫が魅力の工具たち

ドライバーやメガネレンチやソケット工具など、ひと通りのハンドツールを所有していたとしても、なるべく多くのサイズやバリエーションを取り揃えておいた方が、さまざまなメンテの場面に対応できるのは間違いない。

例えば2番サイズのドライバーでも、スタンダードとスタッビタイプ、ギアレンチで回すビットドライバーが工具箱の中にあることで「このドライバーでは回せないけど、こっちが使えた!!」となって、手詰まり寸前の作業を再開できる場合もある。打撃力によって固着したビスを緩めるインパクトドライバーも、通常のドライバーではクリアできない窮状を救ってくれる工具である。

さまざまな個性を持った工具や道具に注目し、作業の幅を広げてバイクいじりを充実させよう。

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ギアレンチマイクロドライバーセット

ソケットとビットが使える
コンパクトなギアレンチ

早回しだけでなく本締めにも使えるギアレンチは、ボルトやナットをスピーディに回すのに便利で、サンメカのみならずプロメカニックにも愛用されている。シグネットのマイクロドライバーセットは、メガネタイプのギアレンチの両端にソケットやビットを差し込んで使用する工具である。要となるラチェット部分はハンドル振り角を確保しづらい狭い空間でも重宝する 60歯ギアを採用。ミリとインチサイズが揃った6ポイントのソケットは差し込み角1/4インチで、ドライバービットの差し込み部分も一般に流通している対辺幅1/4インチタイプなので、作業内容に応じて手持ちの1/4ソケットやビットをセットして使えるのも便利なポイントだ。

ソケットやビットを組み替えることで機能性が広がる工具の中でも、このセットはコンパクトさが魅力。空間が狭く作業時間を短縮したい時、ラチェット機構付きマイクロドライバーのメリットが実感できる。

ソケットは8・10・12・13・14mmと、5/16・3/8・7/16・1/2・9/16インチの10サイズで、アダプターを介してマイクロドライバーに取り付ける。シグネット製は質感が高い。

メガネレンチ的なマイクロドライバーはヘッド部分の高さが抑えられているため、ソケットをセットしても通常のラチェットハンドルを使うより全高が低く、狭い隙間に挿入しやすい。

回転方向はヘッド部分のレバーで切り替え、ギアが 60歯なのでハンドルを僅か6°振るだけでボルトやナットを回せる。外周にローレット加工を施したリングは手回し用のダイヤルだ。

TONE スピンナハンドル

本締めにも早回しにも対応
首振り角度自在のハンドル

ラチェットハンドルがソケット工具を代表する駆動工具であることは間違いないが、ガッチリ締まったボルトやナットを緩めたい、作業スペース的にラチェット機構が不要な際に有効なのが、シンプルなスピンナハンドルだ。総合工具メーカーの TONE製のハンドルは3種類の長さが用意されており、15度ごとにロックするヘッドにより自在な角度で回すことができる。

差し込み角3/8インチのスピンナハンドルには全長 400mmのロング、300mmのスタンダード、200mmのショートの3タイプがある。

3/8インチの差し込み部には 15度刻みのセレーションが刻まれており、ハンドル側のボールと噛み合うことで軽くロックが掛かって角度が固定できる。軽量化と握りやすさを両立するI字断面のグリップや表面の梨地仕上げなど質感の高さも魅力のひとつ。

本締めやきつく締まったボルトを緩める際は、ハンドルを 90度曲げて用いる。スイベルタイプのラチェットハンドルでも同じ動作はできるが、よりシンプルに使えるのがスピンナハンドルの特徴だ。

ハンドルを立ててソケットと一直線にすれば、ドライバーのように早回し作業ができる。

ProTools クイックシートクリーパー ブラック

多彩なポケットと収納スペースが
移動作業に最適

エンジンや足周りなど車体の低い部分をメンテする際、片膝立ちやウ○コ座りでは長く落ち着いて作業できない。そんな状況で腰や膝への負担を減らすために有効なのがキャスター付きのクリーパーだ。ホイールベースが長く安定性が高いプロツールズの新製品は、座面の下に工具やケミカルの収納スペースにより高い実用性を発揮する。

高さ33cmの樹脂製の座面は緩やかにカーブして、長く座っていても疲れにくいのが特徴だ。パーツクリーナーなど円筒形の容器を4本セットできるパーツトレイは工具や部品を運ぶのに便利で、中央部分の引き出しにはかさばるウエスを収納可能だ。

ProTools フューエルジョイント(Wストッパー)

燃料ホースの途中に組み込んで
タンク着脱時のガソリン漏れを防止

キャブのメンテナンスやプラグ交換でガソリンタンクを外す際、燃料コックに差し込まれたホースを抜くのにひと苦労することがある。そんな時、このジョイントを割り込ませればワンタッチでホースの切り離しが可能になり、外したジョイントの端からガソリンが漏れないので、コックやホースからガソリンをぶちまける心配も無用。

樹脂製のジョイントは8mm用(内口径φ4.2mm)と6mm用(内口径φ3.2mm)の2タイプから、ホース径に応じて選択する。セット時の全長は83mm。

ジョイント中央のレバーを指で軽く押すだけで分割できる。ジョイントの両側に内蔵されたストッパーにより、どちらの端からもガソリンは流出しない。樹脂製のジョイントは8mm用(内口径φ4.2mm)と6mm用(内口径φ3.2mm)の2タイプから、ホース径に応じて選択する。セット時の全長は83mm。

ANEX NO.1903-S ミニインパクトドライバーセット

普通のドライバーとしても使える
スリムでスマートなインパクトドライバー

ドライバーを押しながら回すだけでは歯が立たない、サビで固着したビスを緩める際に不可欠なのインパクトドライバー。ドライバーメーカーとして名高いANEXの製品は、本体の全長が123mmというコンパクトサイズが魅力。固着して潰れそうになったビスだけでなく、通常のビスを緩める際にも使えるのが特徴だ。

ラバーコーティングされたドライバー本体とビットホルダー、4本のビットで1セットとなる。先端の差し込み角は1/4インチなので、ソケットをはめればボルトやナットも緩められる。

回転方向の切り替えは、ビットホルダーを押してLかRを選択。ハンマーで叩く前に、ビットを地面などに押し付けて設定した方向に回ることを確認する。

マスターシリンダーキャップのビスはプラスドライバーが掛かりにくくなめやすいので、緩める際は初めからインパクトを使う方が無難だ。またグリップ部分がスリムなので、通常のドライバーとしても十分に使える。

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