パンク修理編 その2

掲載日:2008年12月19日 部位別メンテナンスブレーキ&ホイール    

メンテナンス講座

リムサイズで1.60までなら
タイヤを外さずにパンク修理は可能

チューブタイヤモデルのパンク修理と言えば、ホイールを外してタイヤレバーを使って…など、チューブレスタイヤの修理と比べて面倒くさい。とはいえ、小排気量モデルの場合は、前輪でも後輪でもホイールを外さなくてもパンク修理が可能だ。メインスタンドがあるモデルならなお良しだが、仮に無いモデルの場合でも、エンジンの下にビールケース台などを入れることで作業を進めることができる。以前にこの方法でスズキRG250Eのパンク修理を行ったことがあるが、何の問題もなく修理ができた。リムサイズで1.60までなら余裕の作業が可能だ。実はこの方法、タイヤがフリーに回転するので、タイヤレバーを入れたときに対角側のビードが落ちやすく、作業しやすいというメリットもある。作業中の注意点は、チューブを抜き取った際に周辺パーツで2次トラブルを起こさないこと。特にトルクロッド固定ボルトの緩み止め防止用割ピンは要注意だ。チューブを引き回した際に、この割ピンでチューブに穴を開けてしまうことがあるのだ。

作業手順を見てみよう!

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バルブのムシを抜き取り、タイヤを手でつぶしてビード落としを行う。小排気量モデルのタイヤは薄く柔らかいので作業性がよい。

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チューブを噛み込まないようにタイヤレバーを引っ掛け、ビードを起こしたらレバーをスイングアームに引っ掛けて保持する。

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タイヤビードを1/3程度起こしたら、あとは指先をビードの内側に入れてホイールを回しながら残りのビードを引っ張り出す。

 

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周辺パーツにチューブを引っ掛けないように注意しながら引っ張り出す。特にトルクロッド固定用の割ピンには要注意。

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割ピンに注意しながらチューブにエアを入れる。小さなバケツや洗面器を用意し、チューブを漬け込みエア漏れ箇所を発見する。

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パンク修理は前回リポートした方法で行う。エア漏れが無いことを確認したら、濡れたチューブをウエスで拭き取る。

 

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タイヤをグイっと横に逃がし、エアバルブをリムに差し込む。タイヤでチューブを噛まないように慎重にセットしよう。

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バルブのムシのコンディションも重要だ。シールラバーの劣化によって、徐々にエア漏れが発生するケースもある。

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タイヤを復元したらエアを入れ、バルブの傾きを見る。無理な傾きがある場合はエアを抜いてタイヤをずらし、調整する。

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