スズキ・アドレスV125SSのブレーキパッド交換

掲載日:2017年06月22日 メンテナンス    

取材協力/DAYTONA 写真・文/モトメンテナンス編集部

作業難易度★★☆☆☆

スクーターは
ブレーキへの負担が大きい!!

ブレーキに厳しいスクーターこそ、適切なメンテナンスが重要だ。ブレーキパッドを摩耗限度以上使うと、鉄製のバックプレートがローターに擦れて、ローターを駄目にしてしまう。また、ブレーキパッドが減るとキャリパーピストンの露出量が大きくなる。その間、ブレーキダストが付着したり、風雨に晒されることになるので腐食しやすくなる。早めにパッド交換することで、ピストンの錆を防ぐことにもなるのだ。

スズキ・アドレスV125SSのブレーキパッド交換

デイトナ製ゴールデンパッドは、抜群の制動力ながらローターへの攻撃性を抑えつつ、さらに長寿命を実現している。ブレーキ負担の大きいスクーターにも最適だ。価格は税抜3,900円。

ブレーキパッド交換の交換手順

スズキ・アドレスV125SSのブレーキパッド交換

キャリパーマウントボルト2本を均等に緩めた後で抜き取る。早回しにはT字レンチが便利だ。ブレーキホースのガイドも作業の邪魔になったので外しておいた。

スズキ・アドレスV125SSのブレーキパッド交換

パッドピンには緩んだ時のバックアップとして脱落防止用のクリップが入っていた。これをラジオペンチなどでつまんで引き抜く。ブレーキ部品なので安全対策が図られている。

スズキ・アドレスV125SSのブレーキパッド交換

パッドピンはヘックスで緩める。キャリパーが車体に付いている状態で軽く緩めておくと外すのが楽である。L字型レンチを使ってキャリパーしっかり保持しつつ緩めた。

スズキ・アドレスV125SSのブレーキパッド交換

パッドピンを抜くとパッドが外れる。まだ残量はあるようだが、新車時から使っているので、この機会に交換することにした。ピストンには断熱用の樹脂のコマが入っていた。

スズキ・アドレスV125SSのブレーキパッド交換

パッドを外したら、ピンスライド式のキャリパーサポートを外す。スライド部分のグリスが切れて固着するとブレーキの効きが悪くなったり、引きずりが出たりすることがある。

スズキ・アドレスV125SSのブレーキパッド交換

キャリパーピストンに入った樹脂コマをいったん外して、ピストン外周のゴミや腐食をしっかり清掃する。その後、ラバーシール組み付け剤かシリコングリスを塗布する。

スズキ・アドレスV125SSのブレーキパッド交換

キャリパーピストンは指の力で戻すことができた。パッドピンは錆が酷かったので、ヤスリで表面をきれいに均して、錆防止のため、パッドグリスを塗布した。次回は交換だろう。

スズキ・アドレスV125SSのブレーキパッド交換

新品パッドは面取りして、バックプレートに鳴き止め用のパッドグリスを少量塗布する。パッドをセットする際、ピストン側のパッドがサポートの溝にはまっているのを確認する。

スズキ・アドレスV125SSのブレーキパッド交換

2枚のパッドを指先で押さえつつ、パッドピンを挿入する。車体に取り付けたら走り出す前にブレーキレバーを何度か握ってレバータッチを復元しておこう。新品パッドの走り始めは慣らしをしよう。

雑誌・電子雑誌で『モトメンテナンス』をチェック!

こちらの記事もおすすめです

この記事に関連するキーワード

新着記事

タグで検索