工具を使わない簡単メンテナンス 第4回/ブレーキ点検・ドラムブレーキ編

掲載日:2018年04月19日 メンテナンス    

文/丸山淳大 写真/モトメンテナンス編集部 記事提供/モトメンテナンス編集部
※この記事は『モトメンテナンス vol.124号付録・オートバイのメンテナンスをはじめる本』に掲載された内容に加筆、再編集したものです

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5分で調子が良くなる!! 工具を使わない点検&整備

バイクのメンテや点検と聞くと「全部プロにお任せ!!」って人は少なくない。しかし、ひと口にメンテと言っても工具を使わずに簡単にできるものもあるし、目で見るだけで点検できることもある。そんな短時間&簡単で確実に調子が良くなる方法をご紹介していこう!!

ドラムブレーキは制動によりシューが減った分だけ遊びが大きくなってくるので、必要に応じてアジャストナットを締めこんで遊びを調整する必要がある。アジャストナットはブレーキロッド、もしくはワイヤーの末端にあるので、ブレーキアームを手で制動方向に動かした状態でナットを締めこむ。固着が無ければ手で締めこめるはずだが、動かなければ工具が必要だ。

ドラムブレーキのブレーキアームの軸部にはシューの残量を示すインジケーターがある(60~70年代の旧車は無いこともある)。ブレーキを制動させていない状態で、インジケーターが調整範囲を超えたらシューの残量が無いので交換する。ブレーキドラム内は密閉状態なので、いずれブレーキダストが溜まってしまう。定期的な分解クリーンナップが必要だ。

ドラムブレーキの遊びは、ブレーキが引きずる直前までアジャストボルト締めこむのが目安。あとは実際に乗ってみて好みの状態に調整しよう。ブレーキの戻りが悪い場合は、ドラムブレーキアームのピボットシャフトの油分が不足しているか、ペダルやレバーのピボット部分のグリス切れなどが疑われる。プロショップに点検、整備を依頼したい。

ブレーキの遊びを調整した時は、ブレーキランプの点灯タイミングが変わっていることもあるので、点灯状況を確認する。かなり踏み込まないと点灯しない時などは、丁度良い位置に調整しておきたい。タイミングを調整できないタイプのスイッチもあるので、その場合はブレーキの遊びの方である程度調整が必要だ。

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