工具を使わない簡単メンテナンス 最終回(第7回)/タイヤの点検

掲載日:2018年05月01日 メンテナンス    

文/丸山淳大 写真/モトメンテナンス編集部 記事提供/モトメンテナンス編集部
※この記事は『モトメンテナンス vol.124号付録・オートバイのメンテナンスをはじめる本』に掲載された内容に加筆、再編集したものです

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5分で調子が良くなる!! 工具を使わない点検&整備

バイクのメンテや点検と聞くと「全部プロにお任せ!!」って人は少なくない。しかし、ひと口にメンテと言っても工具を使わずに簡単にできるものもあるし、目で見るだけで点検できることもある。そんな短時間&簡単で確実に調子が良くなる方法をご紹介していこう!!

路面に接するタイヤは言うまでもなく大変重要なパーツである。摩耗して溝が無いタイヤはスリップしやすく危険だし、グリップ力が低下するということは、同時にブレーキ性能も低下することを意味する。

摩耗具合を確認し、交換時期を判断するにはタイヤの溝部のスリップサインをチェックする。スリップサインが見づらいときには10円玉をタイヤの残溝簡易ゲージとして使うことができる。10円玉をタイヤの溝に入れて、外周の段差(2重になっているところの内側)よりもタイヤの溝が浅い場合は、溝は1.5mm以下となるので交換時期である。また、タイヤの側面(リム)部分にひび割れなどあれば、これも交換の判断基準となる。

タイヤは規定空気圧が保たれていて初めて性能を発揮できる。空気は自然に抜けて空気圧が低下していくので、1ヶ月に1回程度は空気圧を確認して規定圧に合わせておこう。規定圧は、車体のチェーンカバーなどにコーションラベルが貼られていることが多い。51cc以上のバイクは、1人乗車の時と、2人乗車の時の規定空気圧の2パターンが示されていることが多い。

タイヤ空気圧の確認は、専用のエアゲージを使用して行う。エアゲージは二輪用品店やホームセンターなどで1,000円以下で販売されているが、四輪車用のものが多い。二輪のエアバルブはブレーキローターなどに阻まれて、エアゲージが届きづらいことも少なくない。なるべくエアバルブに届きやすいコンパクトなものを選ぶようにしたい。

エアゲージで空気圧を確認し、過不足があれば調整する。補充するには空気入れが必要となる。ホームセンターなどで手に入る足踏み式の空気入れが安価で便利だ。だいたいエアゲージも付いているのだが、安いものの目盛りはいい加減なものが多いので、専用のエアゲージを信じたほうが良いだろう。ガソリンスタンドにも空気入れはあるが、ほとんどが四輪用のものなので、口金の形は合ってもやはりアクセスしづらいケースも少なくない。

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