オレンジマッハ号(500SS H1B)フレアリングパイプの押し付けが原因? まずはホイール単体でのスムーズ回転を確認

掲載日:2018年08月29日 メンテナンス    

文/田口勝己 写真/モトメンテナンス編集部
記事提供/モトメンテナンス編集部

カワサキマッハシリーズやホンダCBシリーズは、ブレーキホースとフレアリングパイプ(鉄パイプ)を併用したブレーキホースを採用している。このディスクブレーキ黎明期のモデルと言えば、ブレーキパッドの引き摺りが気になってしまうことが多い。雑誌モトメンテナンスの田口編集長の愛車、オレンジマッハ号はパッドの引き摺りが酷く、前輪を持ち上げてもフリー回転しにくかったのだが……。

キャリパーを外して宙ブラりんにしたら
ホイールはいつまでもクルクル回転

オレンジマッハ号(500SS H1B)は本当にキャリパー(ブレーキパッド)を引き摺っているのか? まずはそれを確認しなくてはいけない。そこで、左右のキャリパーをボトムケースから分離し、メインスタンドを掛け、マフラークランプ部分をジャッキで持ち上げて、前輪がクルクルクルッとフリーで軽く回るか否か? 確認してみた。パッドの引き摺りが無くなったことで、前輪は驚くほどスムーズに回転し続けている。ホイールバランスが悪くない証拠でもある。

次に、左右のキャリパーからパッドを取り外し、クリーニングと同時にパッドグリスを点検した。このパッドグリスは、塗り過ぎに要注意。しかし、塗らないとパッドのビビリ音の原因になるため、適量の塗布が必要不可欠である。

パッドを復元してキャリパーを組み立て、左右それぞれボトムケースに締め付けた。このとき、キャリパーピストンが妙にディスクローター側へ押されていることがわかった。そして、ホイールを回してみたがパッドの引き摺りが激しく、力を込めてもタイヤがスムーズに回転しない。

そのとき、キャリパー本体を外側へと引き込むように保持したら「あれっ!?」スムーズに回転するではないか!! そんなこんなで気がついたのがフレアリングパイプの存在だった。

フロントホイールを持ち上げてフリーにしたとき「スムーズに回転するか?」を定期的に確認点検することをお勧めします。パッドの引き摺りはフェード(熱によるブレーキ性能の低下)の原因になります。

金属パイプがキャリパー本体に悪影響!!
突っ張り感をフリーにしたらクルクル回る

ゴムホースのようにフリーでは動き難いのが鉄パイプ。この鉄パイプがキャリパー本体を突っ張り、ディスクローターにパッドを押し付けていそうなことが判明!? そこでキャリパー締め付けボルトの頭をテコの支点に見立て、マイナスドライバーでフレアパイプをクイッと持ち上げてみた。すると、あら不思議!? 左右のキャリパーともに「パイプ強制」を行ったことで、ほんの僅かしかブレーキパッドが引き摺らなくなり、以前とは別物かのように、ホイールは回転するようになった。

メインスタンドがあるバイクなら、エンジン下をパンタジャッキで持ち上げることで前輪を簡単に浮かすことができます。現代のバイクに少ないのがメインスタンドですよね。

このオレンジマッハ号とは14年のお付き合いになるが、これまでこのようなトラブルに遭遇したことは無かった。そう思うと、この症状は特例なのか? それとも、これまでは偶然に大丈夫だったのか? いずれにしてもこのような原因があることも、忘れずにいたいものである。おそらく今回は、ガレージ内でハンドルを切ったときに、となりのバイクや作業台の脚にブレーキパイプが当たり、押し付けられて変形したままになっていたのではないかと思われます。

キャリパー締め付けボルトの頭を支点にしてマイナスドライバーでクイッとやってみたところ、パッドの突っ張り感が抜けてローターとの強い干渉が無くなり、前輪はスムーズに回るようになった。

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