「チェーン、スプロケット交換」編 その3

掲載日:2010年12月07日 バイク基本整備のイロハバイク基本整備実践    

「チェーン、スプロケット交換」編 その3

ドリブンスプロケットを交換したら、続いてドライブスプロケット交換を実施し、いよいよ新品チェーンを組み付けます。大型モデルで採用例の多いカシメ式ジョイントチェーン組み付けには、専用工具が必要となります。

チェーン破断を防ぐためにも確実な作業を実施!!

ドリブンスプロケットを交換し、リアホイールを車体に復元したら、ドライブスプロケットを交換します。ドライブスプロケットは、ほとんどのモデルでセンターを1つのボルトやナットで締結しています。ここにもネジロックや緩み防止の板ワッシャーが使用されているケースが多いので、実作業に入る前に必要な部品のピックアップしておきましょう。

 

ドライブチェーンは、小排気量車の場合、主にクリップ式チェーンが採用されています。この、クリップ式チェーンは着脱が容易である一方、大型車に使用するには耐久性において不安が残ります。一方、カシメ式ドライブチェーンは、チェーンの磨耗を抑制するため、各プレート間にOリングシールでグリスを封入しているシールチェーンが主流となります。ただし、チェーンの連結には特殊工具が必要です。

 

シールチェーンのカシメ作業は、まず、グリスを封入するOリングをプレートに圧入します。この圧入作業でチェーンの連結はほぼ完了していますが、ジョイントのピン先端を特殊工具で開き、抜け止め処理をする「カシメ」を行うことで、チェーンジョイントが外れる危険性が少なくなります。

 

カシメ作業は、ジョイントピンの先端を開きすぎるとピンにクラックが入り、そのジョイントは使用できなくなります。初めて作業に取り組む場合、力加減に注意して徐々にカシメていくことが作業上の注意となるでしょう。

 

新品チェーンは、1000km程度走行したらチェーンの張りを確認し、必要ならばチェーン調整を行ないます。チェーンの遊び調整とグリスアップを小まめに行なうのが、駆動系パーツが長持ちする秘訣となります。

アフターマーケット製のドライブスプロケットを使用する際は、騒音防止のため純正で使用されるゴムダンパーは組み付けない。しかし、その他は純正の取り付け方法を踏襲する。

アフターマーケット製のドライブスプロケットを使用する際は、騒音防止のため純正で使用されるゴムダンパーは組み付けない。しかし、その他は純正の取り付け方法を踏襲する。

チェーンジョイントのピンにOリングを組み付け、付属のグリスを塗布する。このグリスはOリングで封入されるので、まんべんなくタップリと塗っておきたい。

チェーンジョイントのピンにOリングを組み付け、付属のグリスを塗布する。このグリスはOリングで封入されるので、まんべんなくタップリと塗っておきたい。

作業手順を見てみよう!

こちらの記事もおすすめです

この記事に関連するキーワード

新着記事

タグで検索