【vol.02】お出かけ前の基礎メンテ「洗車は大事」編

ヒトもバイクも寝起きはダルい。しばらく保管していたバイクに、ライダーの気まぐれでいきなり全力疾走は良くないに決まっている。そろそろ走り出したい！ と思ったら、最低限これだけはやっておきたい、初歩的なメンテナンス・ポイントをご紹介。最初は軽～く走りながら、愛車をベストコンディションにしましょう。

なにはともあれ
まずは洗車から

バイクのコンディションを知るうえで、洗車は最初に行うべきオキマリの儀式。ボディにやさしく触れながら、キズは無い？ お漏らしは？ サビの浸蝕は？ 何か足りないパーツがある！？ などなど、すみずみまで見て・触って・感じながら、現状を理解してあげよう。

Check Point!!

一気にザックリ洗車もアリ

ひどい汚れは機械の力を借りてしまうのが早道。洗車場に持ち込んで、高圧洗浄機で泥や積もったホコリを大まかに落としてしまえば、その後の手間は半分以下になる。弱った塗装面や電装系、破れたシートなどへの浸水には要注意。

アブラ汚れは油で落とす

カー用品店にはさまざまな洗車グッズがあり、なかにはガンコな油汚れも落とすシャンプーもあるが、チェーンオイルや滲み出たオイル、グリースなどのギトギト油汚れに水溶性のシャンプーを使っても、実際は劇的な効果でもない。そんな汚れには、使い道は違うけれど手頃な値段の潤滑剤が効果的。シュッと吹き付けてウエスで拭えばサラリと簡単に油が落ちる。目には目を、歯には歯を、油には油を、なのだ。

虫汚れなんて水で簡単に落ちる

走行中にスクリーンやヘルメットにつけてしまった虫の亡骸は、ゴシゴシこすっても汚れが広がり、スクリーンをキズモノにするだけ。虫アタックにはビタビタに濡らしたウエスやペーパータオル（新聞紙やトイレットペーパーでもOK）を当ててしばらく（2～3分）放置。幕を下ろすように優しく拭き取ると、虫の亡骸はツルリと落ちる。

細部は知恵と工夫でクリア

狭く入り組んだ場所もしっかり洗浄するには様々な形状のブラシを使い分ける必要があるが、場所によっては自作ツールで対処しよう。写真は空冷フィンを磨くために歯ブラシで作ったオリジナル掃除ツールの例。

スポークは靴ヒモで

ヒモならなんでも良いけれど、もっとも手軽で使い勝手が良さそうなのは平織りの靴ヒモ。ケミカルを染み込ませたヒモをスポークに巻きつけて両端を交互に引いてこすってあげよう。先端の絞りはブレーキディスクのドリルドホールにもスルッと入って便利。意外と使えるお掃除ツールなのだ。

優秀なケミカルは効果的に

最近の優秀なケミカルは、汚れ落としとワックス効果を兼ねるなど、クロスオーバー的アイテムが勢ぞろいしている。お勧めはスズキ純正スーパードリームワックス（1,800円）。ネーミングがなんとも…。

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