ヤマハ セロー225

掲載日:2010年02月19日 バイク購入ガイド        件のユーザーレビュー

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YAMAHA SEROW 225

2足2輪で山へ分け入る
奥深い実力を持つトレールバイク

オフロードバイクの中でも、特に幅広い層から人気のあるモデルといえば、ヤマハのセロー225シリーズが挙げられます。1985年にデビューしたセロー225は、当時の国内では少なかった200cc以上250cc未満という中間排気量のエンジンを、コンパクトで取り回しの良いボディに搭載。当時主流だった2サイクルエンジン搭載車よりも扱いやすく、フルサイズの250ccオフロードには無い足着き性の良さや軽量なボディともあいまって、初心者や女性に大人気のモデルとなりました。また、メーカー自ら“マウンテントレール”と銘打ったように、オフロードの走行性が高いのも特徴です。モトクロスコースのようなアップダウンは激しいライディングには不向きですが、林道や険しい山道など2足2輪で進む場所での走行や、トライアルバイク的な使い方をした場合、実力は国内オフロードモデルの中でもトップクラスと言えるもの。このため、多くのベテランライダーからも人気がありました。幅広い層から支持を受けていたため販売期間も非常に長く、2005年にセロー250へバトンタッチするまで、マイナーチェンジを繰り返しながら20年に渡って愛され続けてきた名車でもあります。

大人気モデルだったセロー225シリーズの中古車在庫数は豊富ですが、1985年から1988年までの初期型モデルはさすがに数も減少しており、使い方を考えてもあまり良いコンディションのものは多く残っていません。購入を検討する場合は、大光量ヘッドライトや前後ディスクブレーキ、グレードアップされたサスペンションを装着した1993年式以降(セロー225W)がベター。モデル人気の絶頂期とも重なっているため在庫数も比較的多く、価格もこなれています。1997年式以降(セロー225WE)はチューブレスリムなどや大型タンクなどさらに装備が充実していますが、在庫数はやはり少なめ。特に最後期のブラックエディションなどは意外なレアモデルとなっています。とはいえ、他のオフロードバイクより安価で、遊びやすいモデルであるセロー225は魅力的なモデル。バイクデビューはもちろん、これからオフロードを満喫してみたい方にもおすすめできる名車と言えるでしょう。

年式で見る ヤマハ セロー225

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1985年式

手軽に振り回せるコンパクトなボディサイズと女性にも優しい低いシート高に、223ccの粘り強い空冷単気筒エンジンを組み合わせ、林道や山を楽しむマウンテントレールとしてデビュー。それまでのオフロードバイクに無かったカテゴリを切り拓いたことで一躍大ヒットモデルとなる。

  • ● 車名の由来は山岳地帯を自由に走るカモシカから。
  • ● 初期モデルはタンクデカールのカモシカの角がシカになっているというエピソードも。
  • ● 当初はセル無しだったが、1989年より標準装備となった。

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1993年式

徐々に熟成を重ねてきたセロー225だが、1993に初のビッグマイナーチェンジを受けセロー225Wに。60/55Wの明るいヘッドライト、前後ディスクブレーキ化、サスペンションのリニューアルなど長足の進歩を遂げる。シート、サスともにしなやかさを増し、乗り易さがさらに向上した。

  • ● 前後ディスクブレーキやヘッドライト変更などのビッグマイナーチェンジ
  • ● 細部ではフロントブレーキパッドの材質まで変更されていた。
  • ● 1995年にデビュー10周年記念の限定モデルが発売された。

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1997年式

「性能の深化」と銘打った2度目のビッグマイナーチェンジ。ガソリンタンクが8.8リットルから10リットルに拡大され、航続距離が伸びる。また、リアにTY250Zスコティッシュでも採用されたチューブレス対応リムを装備し、パンクに対する耐性が高められた。

  • ● この年のモデルから名称がセロー225WEとなる。
  • ● 2000年から排気ガス規制に対応するエアインジェクションシステムを搭載。
  • ● 2004年に生産を終了し、翌年からセロー250にフルモデルチェンジとなった。

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