カドヤ K’S PRODUCT No.6523 HRDW-S（ブラック）

ウインターライドの頼もしい相棒
ジーンズも機能で選ぶ時代だ

ライディングのことを考えれば、ジーンズよりもレザーだ。そう考えている人は多いだろう。しかしこの季節になると防風性はあっても保温性のないレザーパンツはやはり厳しい。そこで目をつけたいのが、近頃充実してきた高機能ジーンズだ。

今回紹介するのは、カドヤがリリースしている「HEAT RANPERT」シリーズのジーンズで、防風性、防水性、透湿性の性能を持つメンブレンを中間層にラミネートしたもの。このジーンズでは耐水圧10,000mm、透湿性5,000g/平方m/24hのメンブレンを採用している。

さらにサーモトロンを裏地として、保温性を高めているのが特徴だ。サーモトロンとは太陽光を熱エネルギーに変換するミクロ粒子が繊維に練りこまれている素材。表地となるデニムは14オンス、一般的なジーンズではやや厚手な部類となる。

なので、履いてみるとやはりゴワついた印象があるが、それが動きにくさや堅苦しさにはつながらない。むしろライディングに使うのであればこれくらいのヘビーさは頼もしさにつながる。

それよりもこのジーンズの特徴である「暖かさ」はすぐに体感できる。撮影時のように風を受けてない状態だと熱いと感じるほどで、汗がじわりとにじんでくる。しかし透湿性もあるので、そんなときでも不快感はなく、ジーンズが肌にはりつくといったこともない。

撮影をさっさと済ませてバイクに乗って走り出すと、なるほど、街乗りくらいでは下半身に感じる寒さや冷たさはほとんどない。それどころか、信号待ちがちょっと長引くとポカポカとしてくる。今回はこのジーンズの下にパッチを履いていたのだが、バイクを下りての活動が長い場合はパッチを着用しないほうがいいかもしれない。

防水性もあるとのことだが、残念ながら今回は試せなかった。機会があったらツーリングでも着用してみたいと感じたテストであった。

カドヤ K’S PRODUCT No.6523 HRDW-S（ブラック） Detail Check!!

統一感あるブラックリベット

5ポケットはリベットどめ。全てブラック（ガンメタ）で統一され、ブラックデニムの質感をよりいっそう生かすデザイン。コインポケットも備えており、愛車のキーを収めるのにもいい。

ウエストのまくれをしっかり抑える

乗車時の前傾姿勢になっても腰付近の素肌が露出しないよう、股上の背中側は深くとられる。ライダースジーンズとしての基本もしっかりと抑えられているからこそ、安心して履けるのだ。

厚手だが動きやすいデニム

14オンスのデニムを表地とする3レイヤー構造で、しっかりと保温性と透湿性を確保している。そのため生地は厚手だが、動きにくさはない。レザーパンツ縫製で得たノウハウが生きている。

タフさを象徴するダブルステッチ

スレやすい内股をはじめ、タフなライディングにも耐えうるようダブルステッチ（二重縫製）で仕立てられる。いいものは長く愛用したいという趣味人の要望に応える真摯な姿勢の表れだ。

光を熱に変えるサーモトロン

裏地には腰から裾までサーモトロンを採用。太陽光エネルギーを熱に変換するセラミック・ミクロ粒子を配合した繊維でできており、素材と素肌の間に理想的な温度空間を作り出す。

オーソドックスなシルエット

HRDWにはブーツカットとストレートカットの2タイプがラインナップ。こちらはストレートカット。どちらも価格は同じ1万6,800円で、もちろん機能性も変わらない。好みで選ぼう。

カドヤ K’S PRODUCT No.6523 HRDW-S（ブラック）

価格／1万6,800円（税込）

問い合わせ先／カドヤ