コミネ PK-905 フルアーマードオーバーウインターパンツ

高いプロテクション性能を誇るオーバーパンツ

寒い時期にはついバイクで出かけるのが面倒になる、という人も多いと思うが、しっかりとした防寒装備をすれば意外と走れるものだ。数ある防寒グッズのなかで、下半身の防寒の代表といえばオーバーパンツだろう。ふだん履いているライディングパンツやジーンズなどの上から履くだけの、いわゆる二重履きで、手軽に防寒性能をアップできるアイテムなのでライダーの間では昔からポピュラーだ。多くのメーカーがいろいろな製品をリリースしているが、今回紹介するコミネのPK-905フルアーマードオーバーウインターパンツは、その中でも本格派の商品。

外観は、メーカー名のロゴが入ったごくふつうのオーバーパンツだが、手に取るとずっしりとした重みを感じる。生地がしっかりしていて中綿入りなのはもちろんだが、このずっしり感は防寒性能だけでなく保護性能の高さの証でもある。「フルアーマード」という名前が示すとおり、いくつものプロテクターを装備し、着用するライダーの体を万一の事故や転倒の際にはしっかりと守ってくれるのだ。

膝の部分にハードプロテクターを配しているのはもちろん、特徴的なのは、腰回りを強力に保護していること。尾骨と大腿骨側部にはハードプロテクター、腰の側部と太ももの裏にあたる部分にはソフトプロテクターを配し、保護と運動性をうまくバランスさせている。実際の履き心地も、まるで鎧を着込んだようなガッチリとした安心感があるにもかかわらず、各所に配されたシャーリングやストレッチパネルの効果で窮屈さを感じることがなく、自然なライディングが可能だった。

プロテクト性能以外でも、透湿防水で防寒性にも優れた素材「HUMAX」を使用したり、走行中のずり上がりやマシンを降りて歩く際の裾の引きずりを防止する機能など、ライダーの目線に立ち、オーバーパンツとしての基本機能をきっちりと押さえている。個人的にはポケットが両サイドのみでお尻部分にないのが残念だが、「財布はジャケットにしまえばいいし、そんなことぐらい大したことないな」と思わせてくれるぐらい、よくできた製品といえるだろう。

コミネ PK-905 フルアーマードオーバーウインターパンツ Detail Check!!

脱ぎ着のしやすい裾部

足元から膝の上ぐらいまでがファスナーで大きく開くため、ブーツなどを履いたままでも脱いだり着たりが楽な作りとなっている。ベルクロ付きのフラップで走行中のバタつきも防止される。

充実したプロテクター

膝、尾骨、大腿の側部にはCE規格に対応したハードプロテクター、大腿後部のお尻側と腰骨の脇あたりには、ソフトプロテクターを装備している。尾骨パッドは3段階に位置調整が可能だ。

ずり上がり防止ループ

もともと立体裁断のため、ライディングポジションをとっても影響は少ないが、状況によっては裾がずり上がることもある。このループを靴ひもに通しておけば、走行中のずり上がりは心配無用。

ジャケットと接続可能

アジャストベルトで体形やインナーに合わせたフィッティングが可能なほか、コネクションジッパーを装備。対応するコミネのジャケットやサロペットベースと接続して使用することができる。

運動性に配慮した構造

股部分や膝の裏側にはストレッチパネルを配置するほか、膝の上側や腰部分などはシャーリング加工を施し、ライディング時の運動性を妨げない構造。長時間の乗車でも疲れにくい。

裾の引きずりを防止

ライディングポジションでの防風を考えると、どうしても裾は長めになり、マシンを降りた際には裾を引きずりがち。膝裏のベルクロで裾を持ち上げられるので、歩く際の引きずりを防止できる。

コミネ PK-905 フルアーマードオーバーウインターパンツ（ブラック）

価格／1万6,800円（税込）

問い合わせ先／コミネ