GIVI B47NTMLD TECHスモークレンズ

掲載日：2012年08月24日バイク用品インプレッション

撮影・文／山下剛

バイク用品インプレッション

スモークレンズで印象を変えた
信頼の定番ブランドトップケース

バイクのスタイリングを崩しかねないため、使うまでは抵抗があるものの、一度使ってしまうと便利すぎてやめられない……それがトップケースだ。近頃ではずいぶんと普及してきた感があるが、まだまだその便利さを体感していないライダーも多い。

その便利さを具体的にいえば、ツーリング時に荷物を楽に積載できるのはもちろんだが、クルマのトランクのように必要な小道具を積みっぱなしにできるズボラさを許容してくれる点を挙げたい。たとえば車載工具は当然として、汚れを拭き取る使い捨てシートやチェーンルブやクリーナー類、レインウェアなどを常に積んでおける利点がうれしい。とくに通勤・通学でバイクを利用するライダーにとって重宝するはずだ。

そんなトップケースメーカーの中でも、イタリア生まれのGIVIは定番かつ信頼のおけるブランドとして認知されている。デザイン、使い勝手、モデルバリエーションの豊富さ、堅牢な作りなど、どれをとっても他メーカーに引けをとらない。

今回テストした「B47NTMLD TECHスモークレンズ」は、その名が示すとおり47リットルもの大容量（フルフェイスヘルメット2個収納可能）を持ちながらも、エッジを効かせたデザインでコンパクトに仕上がっている。

汎用ベースが付属するので、キャリアやグラブバーを装備したモデルならほぼ装着可能だ。今回は筆者の所有車であるヤマハTDM850に装着したが、1時間ほどの作業で取り付けることができた。

ベースさえつけてしまえば、あとは簡単だ。ケースのツメをベースにひっかけ、キーでロックするだけ。GIVIの特徴のひとつに1本のキーで、ケースの固定とケースの蓋を施錠することができる点が挙げられる。しかも蓋を閉める際にはロックしないとキーを抜けない構造のため、セキュリティ性は万全だ。

このモデルはボディが無塗装ブラックだが、スモークレンズを採用しており、赤いレンズを採用するモデルと比較すると、落ち着いた大人のムードを醸している。そのため取り付けるバイクを選ばない特徴もある。収納性に魅力を感じているものの、装着を戸惑っているというライダーにこそ勧めたい。一度使ったら手放せなくなること請け合いだ。