EFFEX GEL-ZAB R

長距離、長時間走行でのお尻の痛みを軽減
特殊ゲルを内蔵したバイク用の座布団

バイクに乗るのは大好きだけど、乗っているとお尻が痛くなるのだけは勘弁してほしい、なんて思っているライダーは多いはず。長時間のライディングや長距離ツーリングでお尻が悲鳴をあげると、楽しさも半減してしまう。そんな悩みを解決してくれるのが、今回紹介する『GEL-ZAB R』（ゲルザブ・アール)だ。

この商品は、簡単にいうと特殊なゲルを内蔵したバイク用の座布団で、座圧を分散し、振動を軽減する効果がある。従来よりあったGEL-ZABに比べて、ラウンド形状を採用し、よりバイクとの一体感を高めたのがGEL-ZAB Rというわけだ。

もっとも大きな特徴は、中身のゲルにある。医療用具やレースなど、幅広い用途で圧力分散と振動軽減に用いられている「EXGEL」（エクスジェル）を使用。よくある低反発ウレタンなどと違い、発泡しておらずスポンジ状ではないため、沈み込みが少なく、薄くてもクッション性が高いのが特徴だ。

取り付けは、ベルクロのついたベルトをシートに回して固定するだけ。脱着はとても簡単だ。ラウンドのついた形状で、シートへのフィット感も高い。厚さはわずは12mmということで、装着して実際に座ってみても、足着き性にほとんど影響はない。表面は適度な「すべり感」のある仕上げで、体重移動などにも支障はなさそうだ。裏面はシートをしっかりとグリップする生地で、意識的にお尻を動かしても、GEL-ZAB Rがズレることはなかった。もちろん、雨の日も使える防水仕様となっている。

走り出してみると、ノーマルシートとの違いはすぐにわかる。いつもならお尻の左右2点がシートにグッと押さえつけられる「圧迫点」が生じ、長時間乗るとそこがうっ血して痛くなる。ところがGEL-ZAB Rを装着していると、お尻はシートの上にしっかり載ってホールド感はあるのに、圧迫されている感じがしない。低反発枕のように、体の形になじむわけではなく、適度な弾力のある物体に包まれているような、不思議な感覚だ。

今回は市街地を1時間ほど乗り続けただけなので断言はできないが、乗車中ずっと気持ちがよく、時間が経過しても快適さに全く変化がなかったことから、ロングツーリングの際にもかなりの効果が期待できるはず。通勤や通学など、毎日のように乗る人にとっても、疲労軽減効果は高いだろう。手軽に導入できる「お尻痛対策」として、おすすめできる一品だ。

EFFEX GEL-ZAB R Detail Check!!

特殊素材「EXGEL」を内蔵

「EXGEL」は体の圧力を広く分散し、痛みや疲労を緩和する素材。衝撃吸収力はウレタンフォームの5～10倍ともいわれ、薄くても底突きしないクッション性と、経年劣化しにくい特性を持つ。

シートにフィットする形状

従来のGEL-ZABは、四角い形状だったのに対し、GEL-ZAB Rはラウンドシェイプ形状となり、よりシートにフィットする形となった。座面はほぼ30cm角で、お尻を受け止めるには十分な面積だ。

リアシートにも装着可能

フロントシートだけでなく、リアシートにも使用可能。ベルクロでとめるだけなので、装着も簡単だ。パッセンジャーの乗り心地を改善すれば、長時間のタンデムツーリングも快適になる。

厚さ12mmで違和感なし

GEL-ZAB Rの厚さはわずか12mmで、足着き性に影響を及ぼすことはない。表地はある程度光沢のある、シート生地に近いもの。裏地はシートに張りつくような、滑り止め効果のある生地だ。

脱着はベルクロで簡単

装着は簡単。GEL-ZAB R本体の四隅にナイロンのベルトが縫い付けてあり、それをシート裏に回してベルクロで固定するだけ。前後2ヵ所でとめるだけだが、ずれることなくしっかり固定される。

座圧と振動をうまく分散

発泡性のフォームと違い、沈み込んでお尻の形に馴染んでしまうことがない。適度な弾力性を保ちつつ、座圧を分散し、マシンからの微振動も軽減してくれる。座るとわかる不思議な感覚だ。

EFFEX GEL-ZAB R

価格／9,975円（税込）

問い合わせ先／プロト