ヘンリービギンズ防水ドラムバッグ

掲載日：2010年11月08日バイク用品インプレッション

バイク用品インプレッション

進化した定番アイテム
ヘンリービギンズ・防水ドラムバッグ

ツーリング時の積載に関してはさまざまな方法があるが、ビギナーからベテランまで誰にでもオススメできるのが防水バッグによる積載である。大量の荷物を呑み込んでくれて、不意の豪雨に襲われても収納物をしっかりと水濡れから守ってくれる大型防水バッグはツーリング用品の定番アイテムと言えるだろう。柔らかい素材でできているので、トップケースなどに入らないサイズの荷物を積載する場合にも便利だ。ところがこの防水バッグ、愛用者も多い比較的メジャーなアイテムでありながら製品としての進化は止まったままだったと言っても過言ではない。素材は固くツルツルとした「ターポリン」などの防水布であることが多く、外観はやや高級感に欠ける。また、ネットやコード、ベルトなどを使用することが前提で、バイクに着脱する際の利便性も良くないことがほとんどだ。

さて、今回とりあげるのはデイトナが展開するブランド「ヘンリービギンズ」のラインナップとして開発された「防水ドラムバッグ」である。表面に織り目模様のある防水布を素材として採用、洒落たアウトドア用バッグのような外観でありながら高い防水性を誇る。また一般的な防水バッグよりも軽量コンパクト、バイクへの積載が簡単なのも特徴だという。そこで早速50リットルサイズをテストしてみることにした。荷物を収納している段階から好印象だったのは、そのサイズ。円柱状のデザインで底面は直径300ミリの円形となっているが、バッグ長辺の長さはなんと1,030ミリもある。大量の荷物を収納可能なのは言うまでもないが、ちょとした長尺物を入れるのにも便利だ。荷物の収納後にバッグ開口部を巻き込む長さにも十分な余裕がある。そのほか、バイク搭載時のサイズを圧縮するのに便利なエア抜き用バルブも装備するなど、防水バッグとしての利便性はかなり高い。

さらに、最も優れていると感じたポイントが積載の容易さである。固定用ベルトが付属品として同梱されており、これをあらかじめバイクのキャリアやタンデムグリップなどに装着しておくと簡単にバイクに積載することができるようになっているのだ。バッグ本体にはこのベルトを通すためのテープが縫い付けてあるので、大量の荷物を収納したバッグを簡単・確実に固定することができる。積載時の利便性はトップケースなどに次ぐレベルにあると言ってよいだろう。また、固定機能はないものの、姉妹品として2.5リットル、5リットル、10リットル、15リットル容量の「防水小分けバッグ」もラインナップされているので、この防水ドラムバッグと併用すればツーリングがより快適なものとなるに違いない。防水ドラムバッグは価格が6,930円と、トップケースなどと比較してかなりリーズナブルなのも魅力だと感じた。