JRP DRS（限定カラー）

掲載日：2010年10月04日バイク用品インプレッション

バイク用品インプレッション

信頼に裏打ちされた機能性と
独特のカラーリングを有したグローブ

ライディングギア選びは実に難しい。「これ」と決めた商品があっても、フィッティング時にちょっとした違和感を覚えただけで購入を躊躇ってしまった……という経験、ライダーであれば誰もが味わっていることだろう。ヘルメットやウェア、ライディングブーツ、そしてグローブなどなど、それぞれバイクの操作性に大きな影響を及ぼす上に、一度購入すると長い付き合いとなることから、妥協することは絶対に許されない。そこに「デザイン性」という要素が加味されると、ライディングギア選びはさらに難易度を増す。もちろんデザイン性は個人の好みによって左右されるわけだが、高い機能性を有した納得のデザインのギアとなると、さらなるリサーチを強いられてしまう。

今回グローブの新調を目的にレザーグローブ選びを行ったのだが、信頼度という点で選択したのが、ハイグレードなレザーグローブを手掛ける老舗メーカー『 JRP 』の DRS （限定カラー）だ。ベースとなるのは同メーカーのベストセラーモデルとして君臨する DRS で、3シーズン向けのショートタイプとして高い人気を誇る。その DRS の限定カラーという設定にて通信販売限定で展開している商品で、選んだ理由は「機能性に対する信頼度」と「デザイン性」（カラーリング）の2点だ。

鹿革と牛革を組み合わせたグローブに手を入れた際の感触は“期待どおり”の柔らかさで、指の自然な動きをまったく邪魔しない。指先が少々余っているが、握り込んでもダブつく感じがしないのも好印象である。着用して間もないのにしっくり馴染むフィット感はさすがで、ここからさらに使い込んでいって「手に馴染ませていくことを楽しもう」と思わせてくれる。ショートタイプなので手首の動きへの影響はまったくなく、さらに通気性への配慮から掌に小さな穴が空けられていて、酷暑の中使用してもグローブ内が汗ばむこともない。通信販売でしか購入できないのは残念なところで、「さすがにグローブを通販で購入するのは……」と思われる方も少なくないだろう。これについては、JRP のサイト上にある「サイズ選びについて」で自分の手のサイズをチェックしてサイズを見定めるか、バイク用品店に並ぶ汎用モデル DRS でフィッティングを行うほかない。しかし機能性を重視しつつ、自身のライディングファッションのアクセントとして独特のカラーリングを取り入れたい人には、選択肢に入れていい逸品である。