2013 Battlax 青木ノブアツ杯 ハルナ ミニバイクレース Rd.2

掲載日:2013年05月17日 押忍!競走部2013 ノブアツ杯 レース情報    

文・写真/淺倉 恵介  取材協力/トレックスポーツ  榛名モータースポーツランド

ミニバイクレーサー達の熱き戦い、2013 Battlax 青木ノブアツ杯が開幕。戦いの舞台は、もちろん 榛名モータースポーツランド です。今年も、いくつもの名勝負が展開されることでしょう。

青木ノブアツ杯の2013年シーズン第2戦が開催
絶好のコンディションの中、好バトルが連発

青木ノブアツ杯2013年シーズン第2戦が、さる5月5日に開催されました。今大会の総エントリー数は159台、青木ノブアツ杯で過去最大のエントラント数を記録。ゴールデンウィーク最後の日曜日、多くのライダーがレースを楽しみました。

雨に泣かされた第1戦とは違い、雲ひとつない快晴に恵まれた第2戦。路面温度もほどよく上昇し、コースコンディションは絶好のレース日和。どのクラスでも白熱したバトルが展開され、エントラントはもちろん観客も大満足の一日でした。

今大会で開催されたレースは、なんと17クラス13レース。サーキットのキャパシティも一杯なら、タイムスケジュールもめいっぱいです。そのため、試験的に厳密なタイムスケジュールを定めず、カテゴリーごとの練習走行、予選、決勝レースを順送りに行うという方法がとられました。変則的な進行ですが、大きな混乱はなく、エントラントは皆整然とレースに参加していました。これというのも、運営サイドとエントラントが協力し合って、青木ノブアツ杯を盛り上げていこうという意識が行き渡っているからなのでしょう。この雰囲気の良さこそ、青木ノブアツ杯の魅力です。

青木ノブアツ杯第3戦は、6月9日にハルナモータスポーツランドで開催予定。レースを気軽に体験できるモ体験モクラスや、レンタル車両も用意されていますから、興味のある人は臆せず気軽に参加してみてください。詳しくは ハルナミニバイクwebページ で。また、第3戦よりはエントリーの申し込み締切が早まるとのことなので、参戦予定の方は注意してください。

フォトTOPICS(写真点数/65枚)

01第1レースは"体験"クラス。年齢性別に関係なく、誰でもレースを体験できるクラスです。参戦可能な車種はポケバイ、74 Daijiro、Kid'sバイク。優勝を果たしたのは、圧倒的な速さを見せつけたゼッケン99くるみ選手。くるみ選手は体験クラスは卒業で、次戦以降は上位カテゴリーにステップアップとなります。

02体験クラスで2位を獲得したのは、ゼッケン4アキミ選手。スタートで出遅れたものの、1周目で2位に浮上。その後は安定した速さをみせ、予選順位と同じく2位をキープしました。あきみ選手も体験クラスは卒業になります。

033位争いはなかなかアツいバトル。先行するゼッケン24中村選手に、ゼッケン22ロックオン☆そら選手が果敢にアタックを繰り返します。最後は中村選手が逃げ切り、3位を獲得しました。

04第2レースはレースビギナー向けのカテゴリーの"フレッシュマンオープンC"クラス。予選トップの齋藤選手が基準タイムの53秒を切るタイムを記録したため、決勝は上位クラス"フレッシュマンオープンB"に昇格。予選2位のゼッケン32きいろ選手がポールポジション。きいろ選手は見事にホールショットを決めますが、1周目で転倒しポジションを落としてしまいます。

05序盤戦をリードしたのはゼッケン24おいっきぃ選手。愛機NSR50で快調に飛ばしますが、背後にはライバルが迫ります。

06中盤は熾烈なトップ争いが展開されました。ゼッケン24おいっきぃ選手、ゼッケン72山口選手、ゼッケン49岸山選手の3選手が激しく絡み合います。

07終盤、三つ巴のトップ争いから抜け出したのは山口選手。その勢いでトップのままフィニッシュラインを超えました。ですが、レース中に基準タイムを超えたため、レースタイムに7秒が加算され、リザルトは2位。2位でゴールした岸山選手も同じく基準タイムを超えたため7秒が加算され3位。最終リザルトでの優勝は、おいっきぃ選手が手にしました。

08第3レースの"Kids 50 & 70"クラスは、50ccと70ccのキッズモトクロッサーで争われるレース。50はキッズ向け、70は大人向けとしてクラス分けされていますが、レースは混走で行われます。大人も子供もなく、本気で戦うレースです。

09混戦のトップ争いを制し、総合優勝を果たしたのはKids 70クラスのゼッケン29KAI選手。先行するマシンがバックマーカーの処理に手間取る間にクレバーに車間を詰め、最終ラップでトップを奪い、そのままフィニッシュを決めました。

10Kids 50クラスで優勝を果たしたのはゼッケン88隼斗選手。レース中盤までは、大人ライダーを押しのけて総合2位を走行していましたが、その後3位に後退。総合順位では3位でフィニッシュしています。

1117位でフィニッシュの、ゼッケン74ちょっちゅマン選手。いったい何から逃亡しているのでしょうか?

12第4レースは女性限定レースの"レディースOPEN&150"クラス。次元の違う速さでポール to ウィンを決めたのは、CBR150を駆るゼッケン22つっつ選手。

132位を獲得したのはゼッケン88ゆき姐選手。KX88ベースのモタードを乗りこなし、安定した速さを見せつけていました。

143位入賞はNSR80でエントリーした、ゼッケン9ロールパンナ選手。ゼッケン86taka-j選手とのバトルを制しての、堂々の表彰台獲得でした。

15第5レースは125ccスポーツバイクで争われる注目クラス"SS125B"クラス。SS125は参加台数が多く、タイムによってAクラスとBクラスに分けられています。ホールショットを決めたのは、予選でただ一人49秒台を叩き出したゼッケン21大澤選手です。

16大澤選手は、ホールショットから独走を続け、そのまま一度もトップを譲ることなくゴール。ポールポジション、ホールショット、優勝と絵に描いたような圧勝をみせました。大澤選手は、次戦以降はSS125Aクラスに昇格です。

172位表彰台を獲得したのは、常連のゼッケン43CAZ選手。青木ノブアツ杯のサポーターショップのひとつ、ブルドッカータゴスからのエントリー。

183位入賞はゼッケン8サイグサ選手。サイグサ選手も継続参戦を続けている常連エントラントです。

19第6レースは、激戦クラスの"フレッシュマンオープンB"クラス。ホールショットはゼッケン6ナカムラ義理の弟選手が決めますが、背後にゼッケン29河辺選手が迫ります。河辺選手は1周目の3コーナーで、アッサリとトップに浮上します。

20トップを奪い返した後、快調に飛ばす河辺選手。他を寄せつけることなく、独走で優勝を決めました。

21終始激しい2位争いを繰り広げていたのが、ゼッケン6ナカムラ義理の弟選手とゼッケン16ナカムラ弟選手。最終ラップでナカムラ弟選手が前に出て、そのままフィニッシュし2位を獲得しました。

22フレッシュマンオープンBは参加台数が多いため、いたるところでバトルが勃発。ペースはどんどん上がり、上位5選手がレース中に基準タイムをクリア、次戦以降は"フレッシュマンオープンA"への昇格が決まりました。水玉カラーリングで注目を浴びていた6位に入ったゼッケン50KENSUKE選手。マシンで目立つのも、レースの楽しみ方のひとつです。

23第7レースは、NSF100を使用し世界統一レギュレーションで争われている"HRCトロフィー&Jr"クラス。ポールポジションのゼッケン54スパーク☆コータ!選手が、独走で逃げのレースを展開。2位集団は、4台が絡む大バトルです。

24ブッチギリでポール to ウィンを決めたJrクラスのスパーク☆コータ!選手。同選手は第一戦に続いて、このクラス二連勝。レース中のラップタイムも、ただ一人47秒台に入れてきています。この勢いを止める選手は表れるのでしょうか?

252位に入ったのは、やはりJrクラスライダーのゼッケン18カイティー選手。激しい2位争いを征して、堂々の2位表彰台獲得でした。

26総合3位、クラス1位に入賞したのは、ゼッケン1都倉選手。Jrクラスライダーが1位、2位を占める中、アダルトの意地を見せてくれました。

27バイク好きで知られ、青木ノブアツ杯の常連エントラントである人気お笑いコンビ、チュートリアルの福田さんも参戦。福田さんは"フレッシュマンオープンA"クラスとのダブルエントリーでした。

28今回、最もアツいバトルが繰り広げられたのが、第8レースの"SS125A"クラスです。レース序盤から、ゼッケン29HISASHI選手とゼッケン2和尚山澤選手が激しいトップ争いを展開しました。

29HISASHI選手と和尚山澤選手は、周回毎どころかコーナー毎に順位を入れ替える勢いで、サイド・バイ・サイドの戦いを続けます。

30熾烈なバトルは、最終ラップの最終コーナーまでもつれこみます。追いすがる和尚山澤選手は、先行するHISASHI選手のインにマシンを強引に捩じ込みます。

31トップでフィニッシュラインを通過したのは、ゼッケン2和尚山澤選手。悔しい2位はゼッケン29HISASHI選手。本当に見応えのあるバトルで、観客も大盛り上がりを見せました。3位はゼッケン30青田選手。実は、この3人は同じG☆WORKSからエントリーするチームメイトで、マシンも同じYZF-R125です。

32第9レースは"フレッシュマンオープンA"クラス。今回、最もエントリー数が多かったクラスで、それだけ激戦です。レース序盤をリードしたのは、ゼッケン51林選手。マシンはオーヴァー・レーシング製のオリジナルフレームを使用しています。

33レース中盤からトップに立ったのは、ゼッケン21たむちん選手。その後方には林選手をパスして2位に浮上してきたマツーラ!!選手が迫ります。この2台のタイマンバトルはレース終盤まで続きました。

34最終ラップの6コーナーで、マツーラ!!選手がマシンをインに捩じ込み、立ち上がりで2台のバイクが並びます。加速競争から、次のコーナーへのラインの奪い合いで、2台のマシンが接触しますが、それをものともせずにバトルは継続。凄まじい意地の張り合いに、サーキットがヒートアップ!!

35激闘を征したのはゼッケン94マツーラ!!選手でした。ゼッケン21たむちん選手は2位でフィニッシュラインを通過しますが、スタートがフライングと判定され、走行タイムに7秒が加算され表彰台を逃しました。このレースでは6選手が基準タイムを突破、次戦は昇格が決まりました。

36第10レースは、ハルナスカラシップ がかかった"ルーキーズ150"と"ジュニアオープン"の混走です。ポールポジションから飛び出したのは、昨年の同クラスチャンピオンにして青木ノブアツ杯のレコードホルダー、ルーキーズ150クラスのゼッケン17吉田選手です。吉田選手は盤石の速さを披露、以前は苦手だったスタート技術も向上しているようです。

372位につけるのはゼッケン83タケル選手、3位にはゼッケン16田所選手が続きます。この3台もルーキーズ150クラスのエントリーです。

382位以下を大きく引き離していたいた吉田選手ですが、ラストラップのサインが1周早く出されるというオフィシャルのミスでペースダウン。一気に2位、3位のマシンに距離を詰められてしまいます。その後、ペースを戻し後続に抜かれることなく、吉田選手が優勝を収めました。

39ジュニアオープンクラスのクラス優勝は、ゼッケン26ナイト選手が獲得しました。

40第11レースの"サイドカー"クラスで、序盤トップを走るのはゼッケン2木下・安田ペア。最終的には2位入賞を獲得しました。パッセンジャーの安田選手は、今年パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムに参戦するとのことです。

41ゼッケン1大塚光男・杏奈ペアは、お父さんと娘さんの親娘で参戦しています。レースでは3位表彰台をゲットしています。

42優勝はゼッケン3粕谷・藤原ペア。レース序盤は3位につけていましたが、即座に2位に浮上。その後、ゼッケン2と抜きつ抜かれつのバトルを繰り広げ、表彰台の頂点を手に入れました。オーバーテイクの難しいサイドカーレースでは、珍しいほどトップが入れ替わるレースでした。

43第12レースは"M50"クラス。ミニバイクレースの王道、2ストローク50cc以下のマシンで争われるレースです。改造範囲も小さく、ライダーの技量が問われます。

44スタート直後に3台が絡むクラッシュが発生するという波乱の展開の中、オープニングラップを征したのはゼッケン17浅川選手。

45レース中盤でゼッケン12エスクン選手、ゼッケン17浅川選手、ゼッケン76ヒロス選手の3台が後続を引き離しはじめます。3台は激しく順位を入れ替えるバトルを展開、優勝争いもこの3台に絞られます。

46最終ラップに浅川選手がトップに立ちますが、エスクン選手も追いすがります。

47優勝を果たしたのは浅川選手。熱戦を勝利しただけに、国旗を翻してのウイニングランも誇らしげです。

48最終第13レースは、青木ノブアツ杯最速クラス"シニアオープン"。優勝はオープニングラップでトップを奪ってから、見事な独走劇をみせたゼッケン4フジオカ選手。フジオカ選手は、青木ノブアツ杯初エントリーで、最速クラスでの勝利をものにしました。

492位に入ったのはゼッケン16ナカムラ兄選手。シニアオープンで常に上位に顔を出す強豪選手です。

503位はゼッケン63総長選手。総長選手はHRCトロフィーでも総合4位、クラス2位を獲得しています。

51レースが始まる前、エントラント達はコースの状況を歩いて確認します。コンディションを確かめたり、イメージトレーニングを行ったりするのです。

52エントラントがサーキットについて最初にやらなければならないのが受付、次が車検です。レースは危険が伴うスポーツですから、マシンの安全確認は大切です。

53ブリーフィングはメインストレート上で行われます。今回は参加者の数がとても多かったのですが、皆整然と集まってきます。エントラントのモラルの高さも、青木ノブアツ杯の特徴のひとつでしょう。

54大会会長を務めるのは、もちろん青木宣篤さん。青木さんはお飾りの会長ではなく、常にレース運営の先頭に立っていますから一日中大忙しです。ブリーフィングでは、前回に引き続き騒音問題についての注意がありました。青木ノブアツ杯が、いつまでも続けられるよう、ルールは厳守しましょう。

55ブリーフィングの後は恒例のラジオ体操で身体をほぐします。サーキットの朝は早いので、眠くなってしまいがちですが、身体をうごかすことで眠気も吹き飛びます。

56今回もパドックに企業ブースが出展。エントラントの目を楽しませていました。

57お昼休みのイベントは「ほぼ250 スーパー乗り比べ in ハルナ!」と題した試乗会が開催されました。用意されたのはホンダ CBR250R、スズキ GSR250、カワサキ Ninja250、KTM Duke200の4車種。

58試乗コースはサーキット。「乗り比べ」とあるように、参加者は全ての車種を順番に乗り比べることができ、その違いを楽しんでいました。

59サーキットを激しく攻めれば、時には転倒することもあります。ですが、今回も大きなケガをしたエントラントはなく、転倒しても皆すぐにレースに復帰していました。

60激しいレース展開に観客も釘付けです。走らなくても、見ているだけでも楽しいのが青木ノブアツ杯なのです。

61Kidsライダーは、選手だけでなく保護者の方も真剣です。むしろ、クルーである親御さんの方がヒートアップしているかもしれません。

62ポディウムに立ち、シャンパンファイトを行うのは上位ライダーだけに与えられる栄誉。青木ノブアツ杯は、全てのクラスでしっかりと表彰が行われます。参加者に嬉しいサービスです。

63上位入賞者には豪華賞品もプレゼント、特にKidsライダー向けの商品は豪華です。子供達にレースを楽しんでもらいたい、レースを好きになってもらいたいという青木さんの心遣いなのでしょう。

64大会の締めくくりは、お楽しみ抽選会。受付ハガキをクジにして抽選を行い、当選者にはいろいろな賞品が贈られます。賞品は豊富に用意されており、ほとんどのエントラントが何らかのプレゼントを手にしていました。青木さんは、ここでもMCとして活躍しています。

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