青山がカブ畑に! 第16回 カフェカブミーティング in 青山

掲載日:2012年11月22日 フォトTOPICS    

文/藤野 由起奈  写真/河合 宏介  取材協力/本田技研工業株式会社

正面玄関前に、ずらりと並ぶカブたち。道行く人たちも足を止め、感嘆の声を上げていました。

東京の青山に400台を超えるカブが集合!
コンセプトモデル「クロスカブ CC110」初公開に大歓声。

2012年11月11日、曇り空の中、「第16回カフェカブミーティング in 青山」が、東京・青山にあるHondaウエルカムプラザ青山で行われました。「コンテストにエントリーするなら自走」との規定があるにも関わらず、沖縄からの来場もいるという、カブファンなら「必ず参加したい」人気イベントです。

カブファンだけでなくバイクファン同士の交流がメインといえるイベントで、楽しくお互いのバイクについて語る「ミーティング」が、この催しのコンセプトになっています。恒例となっている人気の「カフェカブコンテスト」の参加台数は過去最大となり、なんと400台を越え、プラザ正面から裏の駐車場まで、趣向をこらしたカブがところ狭しと並びました。

イベントで、一番の盛り上がりを見せたのは、速報でもお伝えしたコンセプトモデル「クロスカブ CC110」の初披露でした。カブファンが集まる中で、世界で一番最初のお披露目という演出に、会場は歓声であふれました。イベントの締めくくりは、「カフェカブコンテスト」の結果発表。8項目の特別賞と人気投票第6位までが入賞になります。

毎年11月上旬に開催される「カフェカブミーティング in 青山」。来年は、神宮外苑の紅葉を横目で見つつ、ふらりと立ち寄ってみませんか?

フォトTOPICS(写真点数/65枚)

01カブの隙間を縫うように、車両を見て回ります。台数が集まるにつれ、遠くからしか見れなくなる車両もあるので、早めの到着をオススメします。

02Hondaウエルカムプラザ青山に向かって右手から順に車両が詰まっていきます。

03はす向かいには赤坂御所が見えます。付近には食事を取れるお店も多く、最寄り駅「青山一丁目」が目の前という好立地です。

04当日のイベントスケジュールです。コンテスト投票は12時まで。12時から13時はお昼休憩といったところでしょうか。来場者には、無料のカフェチケットを配布していました。来場者には、記念品もあります。

05クロネコのボックスです。宗谷岬のステッカーがロングツーリングライダーを誇示しています。ゲスト賞の「金塚正志賞」入賞車両。

06ヤレ感たっぷりなカブには、アイスキャンディーのボックス。内部はきちんと保冷仕様になっていました。

07CB50Fのフロント周りを移植してディスクブレーキになり、地元の名産のお茶箱をそのままボックスとして使用したCT110国内モデル。静岡の牧之原から朝4時に家を出てきたそうです。

08風防にワイパー、屋根もあって雨でも快適そうな1台。クッション入りの背もたれも付いて言うことなしです。

09ファンシーなステッカーをきちんと並べて貼ってある辺りに、オーナーの几帳面さを感じます。

10サイドカーも乗車OKのタンデム含めて3人乗りのカブです。この姿のまま譲り受けたそうで、カスタムの金額は不明。茨城の古河市から6時に出てきたそうです。

11メンバー全員がカブオーナーの「Palecig(ペイルシグ)」のライブもありました。旅先での出会いが今回、カフェカブミーティングの参加につながったそうです。ちなみに、左のベースの女性は、今年のカフェカブ京都のレディース賞「コイちゃん」さんです。

12「Hondaの原点へ ~アメリカ生まれの異色のスーパーカブ~」のタイトルで車両展示が行われていました。アメリカで生産、販売されていた5機種が勢揃い。

132階は休憩スペース及びカブ関連図書閲覧コーナー。来場者用ヘルメット置き場やレインウェア置き場も確保されていました。

14あこがれの1951年ドリーム号E型の展示車両に、来場者も思わずシャッターを切っています。

15「ゆるカブDays」でおなじみの松本よしえさんも来場していました。レッグカバーを羽型にカッティングして可愛い仕上がりにしています。ウィンカーの中にはスマイルくんがチラリ。

16クリスマス前ということもあり、デコレーション仕様の車両も数台見られました。クリスマスリースをあしらったボックスが何とも可愛らしいです。

17こちらはなんともゴージャス。残念ながらオーナーさんにお会いすることができませんでしたが、このまま自走してきたに違いないと思います。

18今回カフェカブ人気投票で第3位(左)、第4位(右)に入賞した車両です。カッティングと塗装が秀逸でした。

19こちらも秀逸なカッティング。思わず「Good job!!」と言いたくなってしまいます。

20自作にしてはとても手が込んでいます。オリジナルステッカーを作成する人は年々増えていますね。

21カブ号F型のオーナーさんとお仲間さん。もちろん自走で来場されています。長距離ツーリングが好きで、夏には長野の松本城へこのバイクで行ったそうです。今日はさいたま市から5時半頃出発。

22現存で走っている姿をほとんど見かけることはありませんが、1952年製で、今から半世紀以上前の車両ですがまだまだ現役。昔ながらのガーターフォークで味のある走りを感じさせてくれるそうです。

23ティッシュケース付きカブ。フロントカバーには「ご自由にどうぞ」の張り紙があり、思わず笑ってしまいました。

24唐草模様の風呂敷がとても似合うカブですが、ボックスもどこから仕入れてきたのだろうという一品。錆びにビンテージ感があふれています。

25切ってつなげて、こんなに小さなカブを作ってみました。昨年人気投票1位の小林さんのマシンですね。

26湘南カブキチ倶楽部さん。前回2位を受賞したバイクでしょうか?ピカピカのレッグカバーが何ともオシャレです。

27沼津は干物の名産地です。アジの干物は裏側を見るとポストカードになっていました。カフェカブ人気投票第6位入賞車両。

28人気投票第5位入賞車両。ウルトラマンカラーでオールペイント。風防には「宇瑠寅 満太郎」のステッカー付き。

29ロディーを連れてお遍路巡り。四万十川のステッカー付き。

30ひとりが見ていると、みんなが集まり始めます。そこから会話が弾み、世代を超えたカブ仲間が増えていきます。

31午後になっても、来場する人の足が途絶えません。

32途中で止まってしまい自走を断念。「車で救出され、やっと会場へ来られました。もうちょっとだったんだけどな~。残念。」と悔しそう。

3313時半からは、「スーパーカブの世界は広がる」をテーマにトークショーが行われました。

34ゲストに、雑誌『ガールズバイカー』編集長で雑誌『モトモト』(ともに造形社)でおなじみの原田英里さん(右)、スーパーカブシリーズの開発を手がけている今田典博さん(中央右)と金塚征志さん(中央左)を迎え、カブの新たな可能性について語り合います。

35新たなるカブの可能性、コンセプトモデル「クロスカブCC110」の発表に会場は大歓声に包まれました。

36人気車両「CT110」を彷彿させる風貌にカブファンは色めき立ちます。コチラはスタンダードモデル。

37コチラは「クロスカブCC110」カスタマイズコンセプトモデル。

38女性も多数来場していました。カメラ片手にお気に入りのカブの撮影に余念がありません。

39左側には20リットルのガソリン携行缶。風防にサバイバルカブという説明書きがありました。シートストッパーにウエストバックを採用。

40大容量ボックス搭載。「何でも入りますよ!」と誇らしげなオーナーさん。

41仲良し3人でカフェカブ参加。黄色の車体にキャメルのステッカーが印象的でした。

42レッグカバーが取り外され、むき出しになったエンジンに放熱用のアルミ洗濯バサミ。一時期流行りましたが、効果の程は謎。

43カブの王道、膝掛け。これはすごく温かいらしいです。

44サイドバックに可愛らしいアップリケ付き。カブのキャリアには、自転車用のサイドバックを装着している人が多くいました。これは幅があるのでおそらくバイク用ですね。

45オールペインティングで気合いが入っています。南国の夜の景色。カフェカブ人気投票で第5位に入賞。

4650周年記念モデルのオーナーさん。「三重県津市から前日の夜6時半ぐらいから、1号線と256号線をひた走り、16時間ぐらいかけて来場しました。今年は還暦なので、いい記念になりました。」いつもは奥様とタンデムでロングツーリングをしているそうです。

47サッカー日本代表仕様。人気投票第5位入賞車両です。「元々はプレスカブ。2014年のW杯ブラジルに向けて応援中です」。

48自転車用ドリンクホルダーにランプ。

49日本一周中の看板に偽りなしと思われる、ボックス3段積み。

50イベントの締めくくりは入賞者発表です。まずは最も遠くから来た方に贈られる「遠くから来たでしょう」。沖縄から来場したという352番のオカダ ユタカさん。残念ながら表彰式にはいらっしゃいませんでした。おめでとうございました。

51「最年長賞」は、39番 アクツ ヒサシさん。77歳でした。「あと30年頑張りたい」と会場を湧かせてくださいました。おめでとうございました。

52もっとも使い込んだカブに贈られる「ヤレ感賞」は、179番テラムラ タカユキさん。この方も表彰式にはいらっしゃいませんでした。おめでとうございました。

53一番仲良しのタンデムの方に贈られる「ベストタンデム賞」。265番ヨコヤマ トシヒサさんご夫婦。おめでとうございました。

54「レディース賞」71番オオキ チホコさん。「Palecig(ペイルシグ)」のボーカルの方です。おめでとうございました。

55「スポーティーで賞」191番スワ ヒロシさん。賞品は首にかけているブリヂストン製の17インチのタイヤです。「今年で6回めの参加で初めて入賞しできてうれしいです。車両はXRM110です。」

56「スマイル賞」は、64番ツッカーさん。「自分でカッティングシートを切り出して、ドット柄に貼っていきました。ヘルメットもお揃いのドット柄です。」

57ゲスト賞「今田典博賞」は、296番シマ タカヨシさん。「そのままお子さんと乗っているのは、日本では珍しく、そしてとても嬉しく思いましたので選ばせて頂きました。」と今田さんよりコメントを頂きました。

58ゲスト賞「金塚征志賞」3番ハマダ サトシさん。「僕はどうでしょう藩士で、どうでしょうのステッカーと共に、様々な地域のステッカーが貼られている上に、全国各地からゆるキャラのお友達も引き連れてきているユーモアさにも感動しました。」と金塚さんからコメントを頂きました。

59ゲスト賞「モトモト賞」は、377番フルカワさん、380番ジンノさん。「4人グループでお越し頂いていたのですが、この2台が、2台でひとつという雰囲気なので選ばせていただきました。」と原田さんよりコメントを頂きました。

60カフェカブ賞人気投票第6位、5番ヨシハラさん、58番タカハシさん、74番カブラギさん、131番タケイさん、10番イケガミさん。おめでとうございました。

61人気投票第5位は、112番イチカワさん、120番ツチダさん、139番ノダさん。おめでとうございました。

62人気投票第4位は、1番カネコさん、37番イイジマさん、50番シマムラさん。おめでとうございました。

63人気投票第3位は、2番ワカバヤシ キョウコさん。「作って頂いて、カッティングで仕上げをしました。」おめでとうございました。

64人気投票第2位は、84番イノウエ ツヨシさん。「昭和34年のカブを復活させました。湘南カブキチ倶楽部をよろしくお願いします」おめでとうございました。

65人気投票第1位は、14番タジマ トシヤさん。「2年間かけて缶スプレーで地道に塗ってきました。努力が報われたようで、とても嬉しいです」素敵なカブと素敵なカブ乗りに出会えた楽しい一日でした。来年もカフェカブ青山でお会いしましょう。

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