第十二回 大都会・東京で石畳を探す!!(東京都) 原チャでchacha茶

原チャでchacha茶

第十二回 大都会・東京で石畳を探す!!(東京都)

掲載日:2014年04月01日 記事カテゴリ 原付漫遊記原チャでchacha茶

文・写真/野岸“ねぎ”泰之  写真/野呂瀬悦史

第十二回 大都会・東京で石畳を探す!!(東京都)

気分はパリジャン!?
丸の内のオシャレな石畳

原付を使ってお散歩ツーリングを楽しみ、最後にお茶を飲むというこの企画、いつもなら行きたい場所が先に決まるんだけど、今回は使用マシンが先に決まるという珍しいパターン。そのバイクとは、ホンダのSh mode。Shシリーズはもともとヨーロッパの石畳や荒れた路面でも安定して走れるようにと大径ホイールを採用した海外モデル。その日本版がSh modeというわけだ。デザインも大人っぽく、オシャレな感じにまとまっている。そんなマシンに似合う場所って……やっぱり石畳でしょ! ってことで、都内の石畳を巡ってみることにした。東京に石畳なんてあるの? って思うかもしれないけど、調べてみると実はけっこうあるんです!

 

まず最初に訪れたのは、東京駅の西側にあたる丸の内地区。日比谷から東京駅に向かう線路と平行する丸の内仲通りは広めの一方通行で、車道はもちろん、両側に広がる歩道もブロック状の石を組み合わせた石畳になっている。この道は丸の内再開発で2002年に丸ビルが開業するのにあわせて整備されたもので、車道、歩道ともに石英斑岩を使用。車道では強度、歩道では歩きやすさも考慮され、石の貼り方や透水性目地を採用するなど、見た目だけでなく機能も工夫されたものとなっているという。確かにスクーターで走っても路面からの違和感はなく、普通の舗装と変わらない。石畳の舗装技術も、さすがのジャパンクオリティ、という感じ。

 

それに加えてこの石畳、雰囲気も最高なのだ。ケヤキやユリノキの並木が続く通りに面したビルの一階はオープンテラスのあるカフェや高級ブランドのショップが続き、まるでパリの街並みのよう。そんな景色の中をオシャレなスクーターで走ると、まるで小粋なパリジャンになった気分!! 思わず街行くマドモアゼルに声をかけたくなっちゃうぐらい、気分が高まるのであった。

 


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丸の内仲通りは一方通行。広い車道と両側の歩道、すべてが石畳となっている

丸の内仲通りは一方通行。広い車道と両側の歩道、すべてが石畳となっている

石畳をモチーフにした
生チョコをゲット!!

ところで、この界隈には石畳をモチーフにしたお菓子があるとか。その名も『銀座の石畳』。銀座の松屋デパートの地下にあるシェ・シーマという洋菓子店で売っているらしいが、バイクで行くにはちょっと面倒。そこでJR市ヶ谷駅近くにある本店を訪ねてみた。対面したのは、箱の中にキレイに敷き詰められ、ココアパウダーを身にまとったブロック状の生チョコレート。まさに風情ある石畳を再現した一品だ。「当店が銀座松屋店をオープンする際、記念に作ったチョコレートなんです」とのことで、10年ほど前からあるという。その場で食べたい欲求をグッと抑え、あとでお茶と一緒に味わうため、一箱買い求めて店を後にした。

 

花街の面影を残す
石畳の路地を探索

次にハンドルを向けたのは、JR飯田橋駅の西側にあたる神楽坂。このあたりは古くから善國寺毘沙門天の門前町として栄え、昭和期に入ると花柳界の街として発展した。今でも黒塀の料亭が残っているほか、最近ではおしゃれなフレンチレストランなども増え、観光地としても人気だ。そんな神楽坂は、人通りの多い表通りから一歩入るとまるで迷路のような細い路地があちこちにあり、『かくれんぼ横丁』や『兵庫横丁』といった名前が付けられ、その足元の多くが石畳になっている。

 

神楽坂の石畳は“ピンコロ石”と呼ばれるサイコロ状の石が敷き詰められたもので、近年の再開発で敷き直されたものも多いが、扇状やウロコ状、円形など、凝ったデザインで丁寧に施工され、黒塀とともにつくり出す景観は“工芸路地”とも呼ばれるとか。それにしても、そんな“和モダン”な空間でもサマになってしまうSh modeのデザインは、やはり秀逸だ。とはいうものの、行き止まりや階段になっている石畳も多いので、本格的に路地裏探索をするなら、どこかにマシンを停め、歩いて回った方がいいかもしれない。

 

神楽坂の「かくれんぼ横丁」は、その名の通り迷路のようになっていて、本当にかくれんぼができそうな雰囲気だ

神楽坂の「かくれんぼ横丁」は、その名の通り迷路のようになっていて、本当にかくれんぼができそうな雰囲気だ

善國寺の毘沙門天に見守られた神楽坂は、表通りを一歩入ると石畳の横丁が縦横に走る。江戸の風情を今に残す貴重な街だ

善國寺の毘沙門天に見守られた神楽坂は、表通りを一歩入ると石畳の横丁が縦横に走る。江戸の風情を今に残す貴重な街だ

巨大なケヤキ並木と石畳が
江戸の風情を今に伝える

さて、この後は新目白通りから明治通りを都電荒川線沿いに北上し、池袋の手前を右に入って、雑司ヶ谷の鬼子母神へとやってきた。ここは子育て・安産の神様として信仰されていて、都電の雑司ヶ谷駅駅から鬼子母神堂へと向かう参道には樹齢400年以上ともいわれる立派なケヤキ並木が続いている。その足元は、大きめの石を敷き詰めた石畳となっている。丸の内や神楽坂に比べると傷みが激しくデコボコしているけど、“江戸の舗装は神社仏閣から始まった”という説もあるから、この石畳もかなり古いものなのは間違いないはず。そう思うと、路面からの振動にも歴史の重みが込められている気がして、ありがたいような、ありがたくないような……。この参道はそれほど長いわけじゃないけど、デコボコ石畳と大きなケヤキ、そして脇の小さな商店街が織りなす風情がとてもいい雰囲気で、原付でのんびり走ってみるにはちょうどいい感じの小路なのだ。

 

石畳を左に折れると鬼子母神堂はすぐそこだ。境内には1781年、なんと江戸中期に創業したという、日本最古といわれる駄菓子屋さんがあって、名物となっている。お参りを済ませ、懐かしい駄菓子をいくつか買ったら、当企画恒例のお茶タイム。生チョコ『銀座の石畳』とティーバッグの日本茶を飲みつつ、ホッと一息。意外と都内に石畳の道があって驚いたし、ひと口に石畳といっても、和洋さまざま、石やデザインもいろいろあるんだな……と今回のお散歩ツーリングを振り返ったのだった。原付でのんびり巡る石畳、あなたの街の近くにもきっとあるから、オススメですよ。さぁて、次回はどこでchacha茶しようかな~!?

 

今回の原付&装備

ホンダ Sh mode

フロントに16インチ、リヤに14インチの大径タイヤを採用することで、乗り心地と操縦安定性を確保。大柄なため車からの視認性も高く、街中の路面の段差も気にせずスイスイ走れるし、何よりデザインがオシャレ。石畳のお散歩ツーリングに最適のマシンだ。

>>この車両の試乗インプレッションはコチラ

ラフ&ロード
RR7234 ラフパーカー

タウンカジュアルとしても普通に着られるデザインのパーカー。プロテクターやベンチレーションなど、ライディングウェアとしての機能もしっかり装備している。
 

 

SHOEI
J-Cruise

インナーサンバイザーを装備したオープンフェイスヘルメット。サンバイザーは片手で開閉可能で、日差しの強さや周囲の明るさに応じて瞬時に調節できるため、ツーリングで重宝する。

●今回の訪問先

シェ・シーマ市ヶ谷本店

■所在地/東京都千代田区九段南4-5-14  ■営業時間/月~木10:00~19:30、金10:00~20:00、土10:00~17:00  ■定休日/日祝日  ■TEL/03-3222-4031

 

鬼子母神(法明寺)

■所在地/東京都豊島区雑司ヶ谷3-15-20  ■TEL/03-3982-8347

HUB倶楽部
プロフィール
野岸“ねぎ”泰之
神奈川在住のフリーライター。バイクツーリング雑誌を中心に、防衛問題からデジタルグッズまで、興味の赴くままに幅広く執筆。原付バイクによる島旅も多くこなす。グッズからグルメまで、B級と名のつくものが大好物。愛車はヤマハTDM850、TT250レイド、カワサキKSRⅡ。好きな言葉は「人生は祭りだ!」。HUB倶楽部の主宰メンバーでもある

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