第九回 お茶の本場で茶摘みにトライ!(静岡県) 原チャでchacha茶

原チャでchacha茶

第九回 お茶の本場で茶摘みにトライ!(静岡県)

掲載日:2013年05月24日 記事カテゴリ 原付漫遊記原チャでchacha茶   

文・写真/ 野岸“ねぎ”泰之  写真/野呂瀬悦史  ガイド/村田利夫  取材協力/グリンピア牧之原(株式会社喜作園)

第九回 お茶の本場で茶摘みにトライ!(静岡県)

緑鮮やかな茶畑で
お茶摘みに挑戦!!

5月といえば「夏も近づく八十八夜~♪」なんて歌が頭に浮かぶ、新茶の季節。お散歩&茶飲みプチツーリングがテーマの当企画としては、お茶の本場でお茶摘みを体験しなきゃウソでしょ、というわけで、静岡県牧之原市にやってきた。なんたって小学校の社会の教科書で習うほどのお茶どころ、だもんね。

 

今回の相棒はカワサキのKLX125。まるでお茶とのお揃いを狙ったかのような、鮮やかなグリーンが印象的なマシンだ。そのKLXで最初に訪れたのが、グリンピア牧之原。ここはお茶ができるまでの工程を工場見学の要領で詳しく学べると同時に、お茶摘み体験ができるのだ。

 

施設内の説明パネルを見て回ると、お茶の葉は摘んでから飲めるようになるまで、蒸したり揉んだり乾燥させたりと、かなりの手間がかかることがわかる。いや~勉強になるなぁ。その工程を知ってからお茶摘み作業を行えば、楽しさとともにありがたみも倍増しそう。

 


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見学もそこそこに、早速施設の脇にあるお茶畑に向かうと、鮮やかなお茶の若葉が目にまぶしい。茶摘み体験希望者も家族連れやカップルなど、けっこうな賑わいを見せている。

 

中には女性グループの姿もチラホラ。実は女性に限り、予約すればかすりの着物と赤いたすきという“茶摘み娘”のコスチュームを貸してくれることもあって、若い女性にもなかなか人気なのだとか。実際に摘む作業はとても簡単で、「一芯二葉」と呼ぶ、先端の芽と2枚の若葉を折るように摘まんでいくだけ。春に初めて出た葉、いわゆる新茶(一番茶)の葉はびっくりするぐらい柔らかくプニっとしていて、生命力を感じる。コツをつかむとどんどん作業がはかどり、太陽のもとでプチプチとリズムよく20分も摘めば、茶葉は結構な量になる。これをすぐに飲むことはできないけれど、自宅のホットプレートでできる釜煎り茶や天ぷらなどのレシピをくれるので、家に帰ってから楽しむことができるのだ。何よりも、爽やかな緑が広がる茶畑での作業が、とても気持ちがいい!

 

グリンピア牧之原では、お茶ができるまでの工程をはじめ、お茶についての知識をパネルを見ながら楽しく学べます

グリンピア牧之原では、お茶ができるまでの工程をはじめ、お茶についての知識をパネルを見ながら楽しく学べます

併設のレストランで様々なお茶料理を堪能し、売店でこのあと飲むお茶(新茶のティーバッグ!)とおやつを買ったら、周辺のお散歩ツーリングに出発だ。

 

どこまで行ってもお茶畑
その中を走る爽快感

ここで地元牧之原市に住むライダーで、僕のバイク仲間でもある村田利夫さんがスーパーカブ90で合流。原付はもちろん大のバイク好きである彼の家は、なんと現役のお茶農家なのだ。バイク仲間からはズバリ「お茶屋さん」というニックネームで呼ばれている。

 

お散歩ツーリングの先導役を買って出てくれたお茶屋さん、「お茶畑が綺麗に見える所を案内しますよ」と先を走ってくれた。県道から細い道に入り、何度か曲がるとそこは、見渡す限り一面のお茶畑。お茶農家では通常、摘み取りは機械で行い、一番茶を摘んだ後は約45日後の二番茶の摘み取り、さらにその後の三番茶、四番茶まで、摘んだ後は次の摘み取りに備えてお茶の木を綺麗に刈り整えるのだとか。

 

かまぼこ状に美しく揃えられた畑は、見ているだけで気持ちがいい。「本当は向こうに富士山が見えるんですけどね……」と残念がるお茶屋さん。いえいえ、この風景だけで十分に美しいし、日本の宝だよねぇ。ライムグリーンの車体がお茶畑によく映えて、さらに気分を盛り上げてくれる。そこは原付がとっても似合う、緑のパラダイスだった。

 

お茶屋さんの先導でお茶畑の中の裏道を走る。さすが地元の人だけあって、交通量の少ない、いい道を知ってますね!!

お茶屋さんの先導でお茶畑の中の裏道を走る。さすが地元の人だけあって、交通量の少ない、いい道を知ってますね!!

 

お茶畑の間のこんな道も、原付なら気軽に入って行けます。もちろん、農家の人の邪魔にならないよう気を付けて走ります

お茶畑の間のこんな道も、原付なら気軽に入って行けます。もちろん、農家の人の邪魔にならないよう気を付けて走ります

雄大な遠州灘を見ながら
美味しいお茶を飲む!!

「ここから御前崎はすぐ近くですから、海まで行きましょう!!」。お茶屋さんは国道や太めの県道をたくみに避けて、裏道をスイスイと走っていく。小さな製茶工場の前ではほわっとお茶の香りがしたり、昔ながらの商店の前を通ったりと、地元の人が暮らしながら使う道をトコトコ。大型バイクでバイパスをドーンと走るのも悪くないけど、原付だとこういう細い道も気兼ねなく走れるのがいいよね。

 

海沿いに出ると風力発電用の巨大風車がいくつも立っているのが目に入った。強い風の吹き付けるなか、長い砂浜の海岸線を行く。やがて丘の上に白くそそりたつ灯台が見えてきた。う~ん絵になるなぁ、あれが御前崎灯台か。御前崎は岬の先端付近を道路が通っているので、バイクを駐車場に停めればすぐそこが岬。しかも丘の上の灯台の脇までバイクで行けるので楽ちんなのだ。灯台の上に登ってみると、今走ってきた道と共に、遠州灘の絶景が遮るものなく広がっている。お茶畑も美しかったけど、そこからほんの30分ほどでこんな雄大な景色も見られるなんて、ホントにいい所だな~。

 

灯台を降り、海を見渡す高台でお湯を沸かして先程買ったお茶を入れてみる。「ティーバッグとは思えないほど美味しいよ!」、とお茶屋さん。屋外でテキトーに入れたにもかかわらず、鮮やかな深緑色のお茶は香りやコクもよく、味わい深い。さすがは本場のお茶どころ、ティーバッグであってもすごい実力だ。静岡以外にも宇治、狭山、八女、伊勢……日本にはお茶どころがたくさんあり、それぞれお茶摘み体験のできるところもあると思うので、ぜひお茶摘みとツーリングをセットで楽しんでみてね。さぁて、次回はどこでchacha茶しますか~!?

 

今回の原付&装備

カワサキ KLX125

125ccクラスながら、フロント19、リア16インチタイヤを採用した本格的トレール車。5速ミッションのキビキビした走りと、ダートも気にせず入れるタイヤを装備しているから、アウトドアフィールドでのお散歩ツーリングにはぴったり。

>>この車両の試乗インプレッションはコチラ

オフロードバイクでのツーリングにマッチする、バイザーを装備したシールド付きフルフェイス。シールドにPINLOCK fog-free sheetを標準装備し、曇りを防いでクリアな視界を確保してくれる。

SHOEI HORNET-DS PINLOCK

オフロードバイクでのツーリングにマッチする、バイザーを装備したシールド付きフルフェイス。シールドにPINLOCK fog-free sheetを標準装備し、曇りを防いでクリアな視界を確保してくれる。

 

気軽に構えず、がコンセプトの、名前のとおりラフに着られるパーカー。プロテクターやベンチレーションなど、ライディングウェアとしての機能もしっかり装備している。

ラフ&ロード
RR7234 ラフパーカー

気軽に構えず、がコンセプトの、名前のとおりラフに着られるパーカー。プロテクターやベンチレーションなど、ライディングウェアとしての機能もしっかり装備している。
 

 

容量25リットルに加えて、メットインスペースが出現する機能を持ったバッグ。観光地などでヘルメットを持って歩くのに便利だ。タンデムグリップも装備しているので、中型以上のバイクでも重宝する。

ラフ&ロード RR9405
タンデムライドパック

容量25リットルに加えて、メットインスペースが出現する機能を持ったバッグ。観光地などでヘルメットを持って歩くのに便利だ。タンデムグリップも装備しているので、中型以上のバイクでも重宝する。

 

防風効果が高いゴトク兼風防の中にバーナー部分のー部を格納でき、まるで本を持つようなスッキリした収納ができるバーナー。カセットガスを利用できるのもポイントだ。もちろん火力は強力である。

SOTO
G-ストーブ

防風効果が高いゴトク兼風防の中にバーナー部分のー部を格納でき、まるで本を持つようなスッキリした収納ができるバーナー。カセットガスを利用できるのもポイントだ。もちろん火力は強力である。

●今回の訪問先

グリンピア牧之原

製茶メーカー「喜作園」が運営するお茶の総合施設。お茶の加工工程を無料で見学できるほか、お茶を使った創作料理も味わえる。茶摘み体験(800円・お土産付き)は例年4月下旬~10月上旬まで可能。

■所在地/静岡県牧之原市西萩間1151■営業時間/10:00~17:00■定休日/年末年始(12/28~1/4)■TEL/0548-27-2995■HP/http://grinpia.com/

 

御前崎灯台

静岡県最南端である御前崎にある灯台。1874年、イギリス人技師の監督のもとに誕生した洋式灯台。天気が良ければ遠州灘をはじめ、伊豆半島、富士山、南アルプスまで望める。

■参観時間/9:00~16:00■参観料/大人(中学生以上)200円■定休日/悪天候時 ※年末年始は参観可能

HUB倶楽部
プロフィール
野岸“ねぎ”泰之
神奈川在住のフリーライター。バイクツーリング雑誌を中心に、防衛問題からデジタルグッズまで、興味の赴くままに幅広く執筆。原付バイクによる島旅も多くこなす。グッズからグルメまで、B級と名のつくものが大好物。愛車はヤマハTDM850、TT250レイド、カワサキKSRⅡ。好きな言葉は「人生は祭りだ!」。HUB倶楽部の主宰メンバーでもある

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