第八回 原付でめぐって楽しい七福神(神奈川県) 原チャでchacha茶

原チャでchacha茶

第八回 原付でめぐって楽しい七福神(神奈川県)

掲載日:2013年02月25日 記事カテゴリ 原付漫遊記原チャでchacha茶

文・写真/ 野岸“ねぎ”泰之  写真/野呂瀬悦史

第八回 原付でめぐって楽しい七福神(神奈川県)

いざ鎌倉!?
目指すはご朱印コンプリート

ふだんは取り立てて信心深いわけじゃなくても、たまに神社仏閣を訪れると心が洗われ、晴れ晴れした気分になるもの。そこでお散歩ツーリングで気持ちを清め、ついでにご利益も期待しつつ最後においしいお茶を飲もうと思い立ち、身近な信仰として知られる七福神めぐりにチャレンジしてみることにした。七福神は全国いろいろなところにまつられているけれど、今回目指したのは、神奈川県の鎌倉界隈。ここには「鎌倉江の島七福神」という巡拝コースが設定してあって、観光がてら気軽に回ることができるのだ。

 

今回の相棒であるホンダのスーパーカブ110に乗ってやってきたスタート地点は、JR横須賀線の北鎌倉駅。古都鎌倉にふさわしい、小さくて静かな駅だ。最初の目的地である浄智寺は、ここからわずか数百mのところにある。混雑する県道から脇道に入ると、ゆるやかな石段の先に山門が現れた。さすが鎌倉、いきなり情緒があるなぁ。お寺の敷地は意外に広く、小さな洞窟やトンネルもあってプチ探検気分。その中の一角に、布袋さまの石像を発見。知恵を授け、福徳円満の人を作る福神らしい。ここの布袋さまはお腹をなでると元気になれるってことで、お腹がツルツル。それにしてもこの布袋さま、何とも穏やかな表情で、丸メガネをかけたら上方落語の大御所にソックリな気が……。

 

ここで色紙を購入。七福神めぐり専用のもので、この先も福の神にお参りするたびにご朱印をいただき、色紙を埋めていくのだ。神仏版のスタンプラリーなんて言ったら不謹慎で罰が当たるかもしれないけど、ただ漫然と回るより、ご朱印をコンプリートするっていう目標があったほうが楽しいよね。全国各地の七福神めぐりにも、色紙や置物などのオリジナルグッズを用意しているところがけっこうあるから、調べてみると面白いかも。

 

ご朱印用の色紙を購入、これは500円。ご朱印をもらうのに1回300円、拝観料が必要な社寺もあるので、コンプリートには意外と資金が必要なのだ

なんともふくよかなお顔の布袋さま。お腹をなでると元気がもらえるってことで、ツルツルになってます


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左/北鎌倉駅は隣りの鎌倉駅に比べるとグンと小さく、静か。でも電車が着くとたくさんの観光客が降りてくる 右/怒ってるんじゃないよ~、路地から県道に出るのに真剣に安全確認をしているのです

 

左/浄智寺の境内は広い。竹林と竹垣に囲まれた静かな参拝路を歩く 右/浄智寺の入り口。石段の向こうに山門、絵になります

お寺の違いを考察しつつ
観光気分で食べ歩き

鶴岡八幡宮や鎌倉駅周辺の道路はとにかく混む。そんな土地だからか、原付が大活躍

鶴岡八幡宮の弁財天は源氏池の中の島にある。尊像は国宝館に安置されているが、社の周囲には白い幟がいくつも立っていて勇壮な雰囲気

さて、次の目的地は鶴岡八幡宮。ここは有名な観光地でもあるだけに、周辺の道路は大混雑。こんなとき小回りの利く原付は便利だな~と実感。渋滞と人の波をかわして到着した八幡宮はかなりの広さで人も多く、静かだった浄智寺とはまったく違った賑わいを見せている。池の中の島にまつられている七福神は旗上弁財天と呼ばれ、武運長久、大願成就の福神だとか。女性の神様なのに、無数に立てられた幟がやけに勇ましく感じるなぁ。

 

ここから先の3ヵ所は、八幡宮から比較的近いところに点在しているから、バイクを置いて歩いて回ることにした。宝戒寺には病魔退散、財宝富貴の福神である毘沙門天、そこから小町大路を少し海側に歩けば、長寿延命の福神である寿老人をまつった妙隆寺、さらに商売繁盛でおなじみの恵比寿さまをまつった本覚寺と続く。3つのお寺はみな小さめだけど、門や本堂などそれぞれに雰囲気が違っていて、比べてみると興味深い。短い時間に連続してお参りをするからこそ比較できるわけで、寺社めぐりにハマる人の気持ちが、ちょっとわかったような気がする。

 

ご朱印も5つになったところで、ちょっと寺社を離れて鎌倉駅方面に向かい、小町通りに足を運んでみることにした。ここは駅から鶴岡八幡宮に向かう観光のメインルートともいえる商店街で、平日の昼間だというのに多くの人でごった返していた。土産物店を冷やかすのもいいけれど、こういう場所はなんといっても食べ歩きが楽しいもの。お団子やいなり寿司などと迷いつつ、香ばしい醤油の香りに誘われて、手焼きせんべいの「鎌倉壱番屋」に吸い込まれた。店内には70種類以上の味付けのさまざまなせんべいがびっしりと並び、とにかく壮観。しっとりアツアツの焼きたてをほおばりながら、お茶うけ用のおせんべいもゲットしたのだった。おっと、オヤツを食べたらお腹が空いてきちゃったな……。

ご朱印だけをスタンプラリーみたいに集める、なんて不謹慎なことはしません。ちゃんとお賽銭をあげてお参りします

寿老人をまつる妙隆寺。祠の中にはケヤキの一本造りの尊像が安置されている

ケヤキのものと違い、屋外に雨ざらしの寿老人の石像。後から建てたからって待遇が違いすぎ!? 若干切ない気分で記念撮影

焼きたてのせんべい、うまし!! のりを巻いてくれるので手がベトつかず、ゴミも出ない。買い食いの王様ですな

鎌倉駅の脇に伸びる小町通り。平日の午前中から人がわんさか。年齢層の高さを除けば、混み具合は原宿竹下通りといい勝負か

恵比寿さまをまつる本覚寺にて、ウハウハな感じのイラストを発見。ちとストレートすぎ? だが、それがいい!

HUB倶楽部
プロフィール
野岸“ねぎ”泰之
神奈川在住のフリーライター。バイクツーリング雑誌を中心に、防衛問題からデジタルグッズまで、興味の赴くままに幅広く執筆。原付バイクによる島旅も多くこなす。グッズからグルメまで、B級と名のつくものが大好物。愛車はヤマハTDM850、TT250レイド、カワサキKSRⅡ。好きな言葉は「人生は祭りだ!」。HUB倶楽部の主宰メンバーでもある

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