カブ生活

ゆるカブ第九十八回「お~いも、カブやきいも」

掲載日:2019年03月24日 原付漫遊記松本よしえのゆるカブdays    

え・文・写真/松本よしえ

お店は「春日町五丁目」の信号前にあります。営業中は店頭に大きな壺が5本並んでいます。

ねっとり甘~い♪ つぼ焼きいもが食べたくてカブでひとっ走り!

まだまだ冷たい風は吹くけれど、カブで走っていると花の香りを感じます。あと少し、もうひと息で桜の花もほころびますね。ちょうどそんな時分になるとサツマイモが美味しくなるのだと教えてくれたのは、都内の練馬区にある「相原屋米店」のご主人です。こちらは店先に並べた大きな壺で焼くサツマイモが人気。

2~3月頃になるとサツマイモの切り口から蜜が溢れ、いっそう甘くなるのだそうです。このお店、焼きいもの販売は土曜だけなのですが、営業中は絶え間なくお客さんがやってきて行列ができることもあります。だから通りがかりに空いていると店先にカブを停め、アツアツのやきいもを買います。

でもって、たま~にお会いする店のご主人が洒落者です。店内には古い冷蔵庫や骨董品がさりげなくあって、焼きいもの包み紙は英字新聞。庶民的な焼きいもがオサレな和スイーツに変身します。ご主人は大先輩の現役ライダーでもあり、配達のときはカブにも乗られるそうです。

先日お会いしたときは羽カブ号をご覧になるなりヘッドライトの上に取り付けた風防に興味を持っていただきました。ちなみに羽カブ号の風防はヘルメットのシールドを流用したものです。風防というよりメーターを見やすくするための日除けとして活躍しています。

さて、つぼ焼きいもはご主人の言葉どおり、ひと口頬張ればねっとりと甘い。今回は店先でほんの味見のつもりで頬張ったら、あとひと口が止まらずほとんど食べてしまいました。なので家族のためにもう一本買うことに。春爛漫を待ちこがれつつ和のスイーツにほっこりしました。

■店舗詳細
「相原屋米店」
東京都練馬区春日町5-24-18
焼きいもの販売は土曜のみ
2019年は6月頃まで販売の予定

アツアツを英字新聞で包んでくれます。焼きいもを真ん中で割ったら、ねっとりしたおいもさんから湯気が立ちました。ひと口頬張ったら止まらなくなっちゃったよ。

カブは店頭の右端に停めてササッとお買い物ができます。通りの向かい側には小さな公園があり、そこで召しあがる方も多いとか。

特別に壺の中を見せていただきました。高温の炭火で蒸し焼きになります。ご主人が仰るとおり、サツマイモの切り口からは蜜が溢れていますね。

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