カブ生活

ゆるカブ第九十七回「今年もお宝拝見@兵隊家」

掲載日:2019年03月10日 原付漫遊記松本よしえのゆるカブdays    

え・文・写真/松本よしえ

「ソバも元気だ おっかさん」の名コピーが泣かせる! この額装されたレプリカはお店の別館に飾られています。暖簾の屋号は「兵隊屋」だけど、お店は「兵隊家」なのに気づいたかな。

カブ仲間の集まりにお宝登場! カブの聖地「兵隊家」で美味しく楽しい接近遭遇!

写真をご覧くださいませ。これは1960年の「週刊朝日」1月31日号に掲載されたスーパーカブの広告です。「ソバも元気だ おっかさん……」の名キャッチコピーが光っていますねぇ。撮影されたロケ地の蕎麦屋「兵隊家」はカブの聖地として有名でして、ご存じない方はぜひ過去の記事(第十五回第七十二回)もご一読くださいませ。

さて、今年も聖地で蕎麦を食べようとカブ仲間が集まったら、貴重なお宝に出合いました。なんと1960年代に展開した「ナイセスト・ピープル・キャンペーン」のノベルティグッズです。この絵柄は昨年に限定発売された「スーパーカブ50/110・60周年アニバーサリー」のカタログにも再登場しました。

お持ちいただいたTさんによれば、当時のディーラーさんが集まる国内キャンペーンで配られたとか。湯飲みは5客セットで口の部分にシルバーの縁どりを施したのが昭和レトロな雰囲気。セットを収めた段ボール製の箱は同じ絵柄の特製シール(テープ)で開口部を留めてあり、このシールも資料としてはレア物なのだそうです(残念ながら写真を撮り忘れました)。

さらにバッジのほうは絵がキラキラと変わるヤツで……え~と、これはホログラムじゃなくて、なんて呼ぶのだっけと調べてみたら、「レンチキュラー」という印刷の技法でした。見る角度によって異なる画像が現れます。懐かしいところでは1960年に大ヒットした「ダッコちゃん人形」の目が有名です。黒いビニール製人形に張られたパッチリ目のシールは見る角度によってウィンクするもので、これがレンチキュラー印刷なのでした。当時は偽物もたくさん出回ったため、このシールが真贋の見極めになっていたとか……。

あ、ちょっと脱線しすぎなので話を戻しますが、約60年の時を経て目の前に現れたお宝をカブ縁の地で拝見できるとは! 今回は素敵なゲストさんも登場し、カブで出会う素晴らしいご縁に心があったかくなりました。

1960年代に「ナイセスト・ピープル・キャンペーン」のノベルティグッズとしてつくられたバッジや湯飲みです。所有者のTさんは「週刊朝日」1月31日号やホンダの社史など貴重な資料もお持ちいただきました。額装の絵葉書はスーパーカブをデザインされた木村譲三郎氏のサイン入り! この集まりの世話役Mさんが木村さんに直接サインしていただいたものです。

バッジは見る角度によって絵柄が変わってキラキラします。たしか昭和40年代には下敷きなどの文具やお菓子のオマケのシールなどにもレンチキュラー印刷が使われていたなぁ。

こちらは珍しいタンクバッジの数々です。第七十三回にご登場いただいたSじろーさん所有。今回はスポーツカブやモンキー、ブリジストン、ヤマグチオートペット、トーハツランペットなどのバッジを見せていただきました。

参加者集合! 2017年の「第21回カフェカブミーティング in 青山」で1位に輝いたぴっちょりーなさんや、札幌から遠征中の自由人でラジオパーソナリティでもあるHidetoshi Mochizukiさん(最後列の左 KTMジャージの方)も急きょ参加されました。

お願いして、ぴっちょりーなさんのカブに跨っちゃった! 松本はサイドカー(レブル250+側車マイスター)もたま~に乗るのですが、ぴっちょりーな号はカブとの一体感が素晴らしくて軽快に走れそうな予感。

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