掲載日:2018年08月31日 原付漫遊記 › 松本よしえのゆるカブdays
え・文・写真/松本よしえ
入道雲がモクモクと涌く八ヶ岳を前に。標高1300メートルにある「八ヶ岳中央農業実践大学校」の草原にて。8時半からの直売所では野菜や卵、アイスクリームが買えます。
7月の最終土曜日は鈴鹿8耐の前夜祭。600台のバイクに混じってカブがサーキットをパレード!そんな晴れやかなご報告をするはずが、台風12号の影響でパレードは中止。自然が相手では謙虚に受け留めるしかありませんが、開催20周年という節目の「バイクであいたいパレード」だっただけに、ご準備いただいた関係者の方々を思うと胸が痛いです。来年はぜひ!心待ちにしております。
さて、東京から鈴鹿へ向かうため、羽カブ号はカブ小屋チロルがある長野県へと移動しておりました。標高千メートル越えの高原も今年は連日30℃を越えて暑いのですが、木陰を吹き抜ける風は爽やかで心地よいもの。で、台風一過の早朝に高原の朝市へ出かけてみました。原村で開催されている「原村高原朝市」は国道20号から八ヶ岳へ向かって7%勾配の道をひたすらトコトコ上がっていきます。高原野菜の畑を突っ切り、頭上に「八ヶ岳ブルー」とも呼ばれる紺碧の空色を見上げて標高1300メートルまで上ると、夏の間だけ毎日開催されている小さな朝市にたどり着きます。平日は地元で採れた野菜やパン、ハンドメイドの雑貨や珈琲スタンドなど20軒ほど。規模は小さいけれど野菜や加工品の食べ方を聞きながら楽しいやり取りをして、帰る頃にはカブの前カゴが野菜でいっぱいになりました。なによりカブは人気者で、外国人の観光客に囲まれて「KAWAII」を連発されたのがうれしかったなぁ。