カブ生活

ゆるカブ第八十回「4度目のSSTR2018」

掲載日:2018年06月24日 原付漫遊記松本よしえのゆるカブdays    

え・文・写真/松本よしえ

無事に日没までにゴールした午後7時過ぎ。千里浜に打ち上げ花火が上がります。参加者それぞれが一日を振り返り、笑顔でフィナーレの花火を見上げる瞬間です。今年は名刺代わりに“ゆるカブステッカー"を手作りしました。貰ってくださった方、どうもありがとう!

SSTR(サンライズ・サンセット・ツーリング・ラリー)は冒険家の風間深志さんが主催するツーリングラリー。2018年は3000台以上の参加があり、おそらく日本で一番大きなツーリングラリーでしょう。参加者は日本列島の東海岸を日の出と共にスタートし、立ち寄りポイントを通過して日没までに石川県羽咋市の千里浜に設けられたゴールを目指します。2015年から羽カブで参加しているわたしは4度目。今年はスーパーカブが誕生して60周年という記念すべき年だし、自分のカブライフのなかで記念になる挑戦をしてみたくなりました。

そこで、思いついたのが燃費への挑戦です。このラリーは公道を走れるバイクなら排気量を問わず参加できるのですが、なかでもカブは最強の燃費を誇るんじゃないか。これはカブの素晴らしさのひとつをアピールするチャンスです。

東京湾岸の日の出は午前4時28分。3000台を越えるバイクが日本の東海岸をスタートします。

さて、わたしが選んだスタート地点は東京湾岸。ゴールまでのルートをざっくりと説明すると国道20号で西へ向かい、国道158号の安房峠で長野と岐阜の県境を越え、富山を通過して石川県羽咋市を目指します。ゴールの千里浜までは約430キロの道のり。道中は90ccのカブでは走れない規制道路や峠越えもありますが、ひたすら淡々と走り続けます。

国道20号で笹子峠(山梨県)を越えると「道の駅甲斐大和(山梨県甲州市)」があります。ここまで約120kmを走って午前9時20分頃。じつはスタートでもたつき、都内の混雑を避けて近道したら道に迷って1時間もタイムロス。なのに道の駅で110ccのカブに乗る“ぴょん"さんに会いました。モリワキのクロームメッキマフラーとタケガワのリアショックが入っています。この写真だとわかりにくいけれど、レッグシールドを車用の金属モールで縁どりしたオシャレさんです。笑顔ですが、お互いにさっさと走り出さねばと焦っています。

途中、立ち寄った道の駅では「カブで日没までに能登半島へ行けるの?」と驚かれること数回。3度の給油やトイレ、参加者同士の写真撮影などで1時間弱を休憩した以外は約13時間を走り続け、ゴールしたのは日没の30分前です。夕陽で黄金色に染まる千里浜は参加者であふれていました。迎えてくださる地元の方々やボランティアのみなさんの温かさが身に沁みます。目を瞑ればアカシアの花の芳しい香りや、沿道で手を振ってくれた人の声、大きな空が映る広大な田園風景を風のように走り抜ける気持ちよさ、参加者同士の笑顔の挨拶などなど、一日の思い出が甦りました。この日ばかりは日常から解き放たれた充実感を味わい、自然と笑顔になります。

さて、ゴール後に待ちに待った燃費を計算してみると、消費したガソリンは6.95L。トータルで426kmを走り、平均の燃費は61.29km/Lでした。これは羽カブ史上で最高の燃費です。東京から石川県羽咋市の千里浜までをたった6.95Lのガソリンで走れるのですから、やはりカブの実力って素晴らしい!

ラリーのおかげでカブの魅力のひとつを再認識することができました。

国道158号の安房トンネルの長野県側入り口です。このトンネルは自動車専用道で、カブはすぐ脇から始まる安房峠を越える旧道を走ります。

安房峠の頂上に午後2時10分頃着。タイムロスが響いて遅れ気味です。一般道で千里浜を目指す参加者の中では最後尾を走っているつもりでいたら、なんとSSTRに参加しているカブの一団に遭遇。静岡県の興津海岸をスタートした友人達でした。

OHVエンジンを積んだピンク色のカブに乗るTさんは安房峠の上りでは20キロを切る速度しか出ませんが下りは速い!用意できる限りの予備パーツを積んで、めでたく時間内のゴールを果たしました。仲間同士のサポートも素晴らしかった!

羽カブのベトナムキャリアには地図の簡単な覚え書きが。これ、百均で手に入れた耐水メモ帳です。間違えそうな場所の目印をメモしたものです。

千里浜の日没は午後7時2分。今年は素晴らしい天気に恵まれて極上の夕陽を眺めました。無事に辿り着いて感無量です。

ゴールゲートを通過した直後です。撮影してくださった神田康雄さんから写真を戴きました。どうもありがとうございます!

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