掲載日:2018年04月29日 原付漫遊記 › 松本よしえのゆるカブdays
え・文・写真/松本よしえ
満開の桜を背景に世界で一つの“ゆるカブミラー”です。スーパーカブ50に乗る妄想イラストを添えて。
2018年、東京の桜は開花が早かった。3月23日に気温が19度になると一気に花開いて満開に。連日の晴天にも恵まれ、都内をカブで走るたびに美しい桜を眺めることができました。
そんなある日、通りがかりの橋の上で満開のソメイヨシノに出合いました。東京の西部を流れる全長約25kmの石神井川(しゃくじいがわ)は練馬区から板橋区にかけての川岸に桜並木が続きます。辺りは住宅街で家が隙間なく建ち並んでいるのだけど、満開の桜がすっぽりと覆って牧歌的な景色になっていました。灰色のコンクリートで固められた都会の川が年に一度の晴れ姿。もしかしたらわずか数日限りの光景かも。
そんな貴重な瞬間を撮影できたのも、じつは渋滞を避けてカブで裏道を走ったからなのだけど、今回の写真は通りがかりの方に撮影していただいたもの。「水曜どうでしょう」の大ファンだというフルート奏者の女性がわざわざ送ってくださったのです。袖振り合うもカブのご縁!?カブが素敵な出会いをつくってくれました。