ゆるカブ第六十九回「築地ラストの働くカブ」 松本よしえのゆるカブdays

カブ生活

ゆるカブ第六十九回「築地ラストの働くカブ」

掲載日:2018年02月04日 記事カテゴリ 原付漫遊記松本よしえのゆるカブdays   

え・文・写真/松本よしえ

ここは築地市場の正面玄関前。拾得物掲示板に書かれた忘れ物も年末らしい。以前に「カブ」って書いてあって驚いたこともありました。正体は野菜のほうでしたが!守衛さんの厳しい視線を感じながら、つい立ち止まって見入ってしまいます。背後ではひっきりなしにクルマやバイクが行き交っています。

年末の築地でカブを激写してきました。じつは3年前から年末は築地へと出掛けています。いよいよ2018年の10月11日に市場が豊洲へと移転するので築地で迎える年の瀬はこれが最後です。

バイク仲間の友人と二人、お正月のご馳走にする牡蠣やタコなどを買いにいきます。最近では一般人に小売りしてくれる店も増えたのだけど、やはり場内ではキロ単位で買う方が上質で魅力的な買い物ができます。だからクーラーバッグを持参して身軽な恰好で場内を見て回り、戦利品を二人で半分ずつ分け合います。

で、場内を歩けばやっぱり目につくのはカブばかり。築地を走っているカブは働くカブの見本でしょう。築地に通ううちにミラーの角度や荷台を延長する手作りの部品に築地市場らしい流儀があるように感じて、観察が楽しくなりました。すり抜けや狭い場所での駐輪に便利なよう、ミラーを極端に立てているのが写真でもわかるかなぁ。

さて、そんな築地場内もあと数カ月。カブがイキイキと働く光景に愛着を感じる一人としては、しっかりと目に焼き付けておきたくて出動回数も増えそう。ですが、やはり市場はプロの現場ですから、観光気分でお邪魔にならないよう細心の注意を払います。

2017年12月30日の築地場外の様子です。日本人より外国の方が目立っていたような。市場が豊洲へ移転した後もこの場外界隈は変わらないのでしょうか。行く末に注目しています。

築地場内では荷車とカブが並ぶ光景が日常です。このカブの前カゴにはマグロの競りなどでお馴染みの手鉤が無造作に入っています。場内の業者さんのカブはミラーの直立加減が独特です。

場内で出会って思わず撮影。荷車には子どもが3人も乗っています。カブに二人乗りする親子を見かけることもあります。こんな築地の幸せな光景をいつまでも覚えていたいです。

築地場内での年の瀬。ご商売を終えて手締めの瞬間。来年は豊洲で迎えるのですねぇ。

角目のカブばかりが目につくなか、ようやく出会った丸目ちゃん。業務用自転車に囲まれてナンバーがベコベコです。カウルはガムテープで補修され、がっつり働いています。

場内の飲食店が並ぶ『魚がし横丁』の一角にある『つま長』は刺身の“つま”を始め、色とりどりの野菜が並ぶ店。いつも店の前にカブが停まっています。このカブのミラーも直立しているでしょ。

荷台の発泡トロ箱をのぞき込むと貝類が氷詰めになってぎっしり。力持ちのカブです。

かちどき橋から築地市場を臨みます。この光景ももうすぐ見られなくなります。

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