掲載日:2017年12月24日 原付漫遊記 › 松本よしえのゆるカブdays
え・文・写真/松本よしえ
東海道の品川宿から路地を入ったところに駄菓子屋「稲垣商店」があります。創業100年以上!さあ、中へ入りましょう。
カブが似合う駄菓子屋さん!この店の存在を知ったときから必ずカブで行こうと決めていました。東海道五十三次の一番目の宿場町、品川にあります。街道からは路地を入ったところにあって静かな住宅街の一角ですが、100mほど東に行けばかつては海辺。江戸時代の石垣も残っています。店は創業100年を越える老舗で、軒下にある「たばこ販売店」の赤いホーロー製の看板に目が釘づけになりました。カブは来年で60周年ですから、初代のカブもこの店の前をきっと走ったことでしょう。
ところで写真には写っていませんが、奥に座っている店主のオバチャンはきっぱりした物言い。なにがいけないことなのか、善悪をしっかり教えてくれそう。きっと子どもには怖がられますが、こんな大人の存在はいまや貴重です。目の前には三岳神社があり、駄菓子を買いに来た子ども達はオバチャンに見守られながら食べたり、遊んだりします。懐かしい駄菓子が山ほどあるので、大人は調子に乗ってつい買い過ぎないよう気をつけてくださいね。