カブ生活

第四十九回「SSTRその後」

掲載日:2017年06月25日 原付漫遊記松本よしえのゆるカブdays    

え・文・写真/松本よしえ

SSTRのつづきです。東京から能登半島まで往ったら、帰りもあるのです! 無事に帰り着くまでがSSTR。気になる燃費なども!

前回もご報告したとおり、おかげさまで念願が叶い、三年目にしてゴールの千里浜では美しい夕陽に出合い、無事にゴールすることができました。カブで走った473キロは、気持ちいいほど余計なことは考えずに没頭した一日です。

さて、能登半島まで出掛けたら当たり前ですが東京へ帰らなきゃ。自宅へ無事に帰り着くまでがSSTRなわけで、わたしの場合は復路に糸魚川を経由して1012キロを走りました。ここで注目したいのはカブの燃費です。ふだん都内で乗っているときは概ね50キロ強/Lなのですが、このたびは57.27キロ/L。大きく記録を延ばしました。つまり羽カブはたった17.67Lのガソリンで東京と能登半島を往復できたのです。なんてお財布にやさしい、素晴らしい! 今回の道中はだらだらと標高を上げながら走る道や峠のワインディングなど、けっして燃費が出るルートではありませんが、カブは長距離走行でしっかりと応えてくれました。ちなみに余談ですが、ガソリンの最低価格は122円/Lで、最高は144円/L。値段の開きがあるものですね。羽カブのタンクは4Lなので、だいたい3Lくらい消費したタイミングでガソリンスタンドへ入るよう心がけました。給油をするときは面倒くさがらずにセンタースタンドを立て、できるだけタンクを平らにした状態にするのが、めいっぱい入れるコツです。

ところで、今回の往きの道中ではあまりカブに出合いませんでした。昨年は出発地点を共有した仲間がいたので10台近いカブでにぎやかにスタートしたものですが、今回は数台のカブとかろうじてすれ違っただけ。ですが、ゴールしてからはカブの参加者をたくさん見かけました。むしろ参加台数は年々増えているのかもしれません。正確な数こそ把握できませんが、翌日の千里浜海岸に並ぶバイクの中にもたくさんのカブが並んでいました。なかには広島県の呉市のナンバーを付けたカブもいて、どんな一日を走ってきたのでしょう。お聞きしてみたいものです。いつかカブの参加者で集合写真が撮れたら楽しいだろうなぁ。そんな野望も心密かに抱きつつ、羽カブで走り続けます。

翌日のイベントです。ステージには風間さん親子を始め、三好礼子さんや賀曽利隆さんなど、ゲストが賑やかに登壇。

(左上)千里浜の海岸線にバイクがずらりと並びました。カブが走っていますよ~♪(右上)荷物を目いっぱい積んでいますね。長旅かな、キャンプかな。(左下)呉ナンバーでした!シュラフとマット、ドライバッグは箱の上に載せる?(右下)「下道上等」の旗印はSSTR参加者にはすっかりお馴染み。

(左上)爽やかな笑顔が心に残ります。革のサイドバッグがお似合い。(右上)な、なんと高校生くん。旅の途中なんですって。Yくん、カブでよい旅を!(左下)いつか欲しいCT110。Tさんのカブは美しい!(右下)帰りに親不知で遭遇。東京近郊からの三人は実用的な大きな箱付きカブ。

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