第四十四回「EV-CUB」 松本よしえのゆるカブdays

カブ生活

第四十四回「EV-CUB」

掲載日:2015年12月25日 記事カテゴリ 原付漫遊記松本よしえのゆるカブdays   

え・文・写真/松本よしえ

カブ生活

カフェカブのスクリーンに登場した「EV-Cub Concept」と「Super Cub Concept」は次世代カブのカタチです。2015東京モーターショーで実車にご対面!

 

今年の東京モーターショーでお披露目された「EV-Cub Concept」(以下EVカブ)はモーターとバッテリーを搭載した電気で走るカブ。ショーでのコンセプトモデルといえば実物大の模型展示に留まることも多いけれど、このEVカブは開発段階とはいえ実際に走行できるそうです。プレス発表ではホンダの八郷隆弘社長が「発売を前提に開発しています」とハッキリ仰っていて、市販車デビューまであと一息なのでしょうか。噂によれば2017年をメドに販売されるとも言われています。

 

さて、EVといえばホンダには「EV―neo」(原付一種)がすでにあります。こちらはビジネス用途のEVスクーターという位置付けです。企業や個人事業主向けにリース販売しているもので、これまで個人ユーザーはあまりご縁がありませんでした。で、今回のEVカブはというとホンダの「原点」となるカブの名称を冠にしているし、「新たな進化」を謳っているだけに次世代のカブを表現したモデルといえそうです。同時に発表されたガソリンエンジンの「Super Cub Concept」のほうも、さらに低燃費を追及したモデルになるそうですから市販車に育つのが楽しみです。

 

それにしても電気で走るカブはどんな乗り味でしょう。EVの二輪といえば、かつてヤマハの電動パッソルに試乗したことがあります。信号の変わり目は軽やかにスタートダッシュするし、モーターならではの力の伝わり方だと感じました。走行中はヒュルルッという音がするだけ。海辺を走ったら波の音が聴こえ、森では鳥の声を感じて気持ちいいだろうなぁ。わたしがEVカブに乗るなら、やはりツーリングに出かけてみたいのですが、気になるのは航続距離です。一回充電したらどのくらい走れるのか。ちなみにさきほど触れた「EV-neo」だと一充電走行距離が34km(30km/h定地走行テスト値)。実用走行としては20km程度でしょう。これだと2~3時間の散歩程度で現状ではあまり遠くへは行けないレベルのようです。できることなら、せめて実走行で50kmくらいは欲しいところ。

 

長距離を走るためには、たとえば延長コード持参で旅に出るのはどうでしょう。途中、立ち寄る場所で充電させてもらいながら走り続けるのです。この場合、充電スポットを確保できるかどうかは人間力が物を言いそうです。蕎麦屋でもり蕎麦をたぐりながら充電とか。そもそも急速充電できるかどうかも重要です。そういえばガソリンエンジン車の場合は”ガス欠”だけどEVはどう呼ぶのでしょう。もしかして”電欠”とでも!? ああ、どうでもいいことばかりが思い浮かぶ。頭のなかは妄想が渦巻いております。

「EV-Cub Concept」はバッテリーとモーターを搭載し、電気で動くカブでございます。車体の下部にバッテリーをすっきりと納め、ちゃんとカブだと認識できるデザイン。

「EV-Cub Concept」はバッテリーとモーターを搭載し、電気で動くカブでございます。車体の下部にバッテリーをすっきりと納め、ちゃんとカブだと認識できるデザイン。

「Suoer Cub Concept」はガソリンエンジン。さらなる低燃費の実現を目指します。初代のC100を彷彿とさせるカラーリング。細部まで丸みを帯びたデザインでスクーターに乗る女性からも支持されそう。

「Suoer Cub Concept」はガソリンエンジン。さらなる低燃費の実現を目指します。初代のC100を彷彿とさせるカラーリング。細部まで丸みを帯びたデザインでスクーターに乗る女性からも支持されそう。

上段左右/「EV-Cub」のレッグカウル左側に収納されているプラグ。家庭用のコンセント(AC100V電源)で充電できます。下段左/丸みを帯びたグリップは両モデルとも共通。下段右/「Super Cub」のメーターはアナログとデジタルの組み合わせ。

上段左右/「EV-Cub」のレッグカウル左側に収納されているプラグ。家庭用のコンセント(AC100V電源)で充電できます。下段左/丸みを帯びたグリップは両モデルとも共通。下段右/「Super Cub」のメーターはアナログとデジタルの組み合わせ。

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