カブ生活

第三十一回「カブでパレード」

掲載日:2014年10月30日 原付漫遊記松本よしえのゆるカブdays    

え・文・写真/松本よしえ

カブで交通安全のパレードに参加しました。白バイに先導されて20台のカブが八潮の街を大行進!

去る秋の一日、埼玉県の八潮市で交通安全を訴えるバイクのパレードが催されました。このイベントは秋の交通安全運動にちなむものでmixiの「スーパーカブ友の会 関東支部」の呼びかけで20台のカブが集まりました。参加者のなかには静岡県から6時間もかけて走ってきたという方や、わざわざ応援に駆けつけてくださった方もいて、カブで繋がる楽しい一日となりました。

さて、パレードがスタートする八潮市役所前の広場は紅白の幕が張られ、横断幕には「出発式」の大きな文字も躍っています。今回は2年前に開催されたパレードに続き2度目。より本格的になって参加者一同も「気をつけ」の姿勢で臨みます。式は八潮市長の登壇から関係者のスピーチへと続き、締めくくりには草加警察署長が参加車両を観閲。わたし、「観閲」なんて言葉を直に耳にしたのは初めてかもしれません。一般人の日常生活では使う機会もないでしょうが、要は警察署長が参加車両の間を歩いて回るわけです。そんな晴れがましい式典が粛々と進み、パレードのスタート前から緊張しました。

ところで今回のパレード、車両が走行している間は大半の信号機が青信号なのです。信号ごとに警察官が待機し、全車両が通過するまでパレードを優先にしてくれました。この粋な計らいに参加者一同は大喜び。八潮市や草加警察署が交通安全のイベントに本気で取り組んでいる心持ちも感じましたよ。こんな風に回を重ねるごとにイベントが大きくなり、その過程を実感できるのも参加者にとってはうれしいものです。

パレードといえばサイドカー付きや装飾された重厚なハーレーなど、存在感のあるバイクが定番ですが、交通安全を目的にするならスーパーカブは適任ではないでしょうか。なんといっても世界中の人が知っている日本のバイクだし、日本国内でも老若男女を問わず知名度は高いでしょう。

かくなるうえはカブだけでパレードを実現させてみたいです。今回集まったカブ仲間ではそんな野望も語られ、次回への期待が膨らんでいます。と同時に、いつかはパレードに参加するカブの台数でギネス記録にも挑戦してみたいです。カブならばできると思うのだけどなぁ。

八潮市役所前の式会場。紅白の横断幕が張られ、八潮市長や草加警察署長のスピーチで出発式が始まりました。参加者はこの日のために新調された黄色のたすきをつけて整列! なんだか緊張しました。

八潮市役所を後に千鳥の隊列でパレード走行。コース上の信号は国道を横切る以外はすべて青信号に調整されます。地元の方が笑顔で手を振ってくださるのがうれしいです。参加車両は30キロ以下のスピードでノンストップ走行。

再び会場へ戻ってパレードは終了。始めは少し緊張して走り始めたけれど地元の方の応援も温かく、後半はすっかり和みました。参加者全員が一致団結した満足感で笑顔がこぼれました。

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