カブ生活

第二十五回「洗車のススメ1」

掲載日:2014年04月17日 原付漫遊記松本よしえのゆるカブdays    

え・文・写真/松本よしえ

ただいま日本列島は桜前線が北上中。カブで走るのが楽しい季節になりました。水の冷たさが心地よい日はサッパリと洗車してみませんか。

いきなり手前味噌な話で申し訳ないのですが、カブに乗るようになって、「いつもきれいだねぇ」と褒めていただくことが増えました。これ、とてもうれしいです。愛車のカブ90がきれいなのはオーナーにとって誉れなこと。わたしのカブは走行6万キロ超え。雨の中もじゃんじゃん走るし、ツーリングに出かければドロドロになることも。かなり酷使しているのですが、「なにか特別なシャンプーを使っているんですか」とか、「塗装してますよね」などと言われると、思わず頬が緩んでしまいます。

じつはバイクをきれいに保つにはちょっとした洗車のコツがあります。こんな風に書くと、わたしがいかにも洗車が得意みたいなので白状しますが、かつては汚れが目立ってから洗車したり、年に2度ほどの大掃除みたいな洗車をしてお茶を濁していました。そんな典型的な洗車ベタのわたしが苦手意識を克服できたのは、今回ご紹介する洗車方法を覚えてからです。とくに車体が大きすぎないカブは取り組みやすいので、まちがいなく愛車の美人度が上がりますよ。巷には洗車の達人やプロもいらっしゃるので、これはゆるカブ流の洗車テクとして2回に分けてお付き合いくださませ。

さて、初回は「泡立てる」です。まずは道具から。ご覧のとおり、特別な道具なんてありません。バケツは百均製だし、車用のシャンプーは近所のホームセンターで一番安い商品。スポンジ付きで500円内の値段です。2年くらい前に購入したセーム革は300円だったかな。できれば散水用のホースもあると便利です。道具を用意したら手早くいきます。バケツに適量のシャンプーを入れて水で泡立てます。このときホースの口を平たく絞ると、水が勢いよく出て泡立ちがよくなります。バケツの中が大きな泡でいっぱいになったらスポンジを投入し、握ったり放したりを繰り返して高密度のモコモコ泡をつくります。たかが洗剤を泡立てるのに細かいことを言うようですが、この泡のでき具合で洗車の質が変わります。

さあ、泡をたっぷり用意したら、いよいよ洗います。車体には予め水をかけておくのをお忘れなく。このときもホースの口を上手に絞って水を扇状に広げるようにします。車体に水を行き渡らせたらスポンジで泡を取り、どんどん洗っていきます。スポンジはゴシゴシ擦るのではなく、泡で汚れを包みこむような感じで洗います。なんだか頼りなく聞こえますが、これで落ちない汚れは洗車を何度も繰り返すか、べつの方法で落とします。この段階であまり時間を掛けると、車体の泡がどんどん消えてしまうので、できるだけ手早くやるのがコツです。車体に泡が載っている状態ですすぎの段階へ移るのが理想です。

最初は気合いが入るし、つい時間を掛けがちなのですが、なるべく手早くやりましょう。というのも車体に泡を載せたままにしておくと、塗装が痛むし、染みの原因にもなるのです。なんだか女性がお肌を手入れするのに似ています。ちなみにこれまでの作業を10分内でできたら素晴らしい。わたしなど最初は20分以上掛かっていましたよ。さて、今回はここまで。次回は「すすぎ」と「拭き上げ」へと続きます。

車体をモコモコの泡で包みましょう。写真を撮っている間に泡がどんどん消えてしまいました。手早くイッキにやります。洗車では落ちない頑固な汚れは、洗車前か別の機会(専用のクリーナーを使うなど)に落とします。

わたしはシートを上げ、タンクキャップ周辺もしっかり洗います。埃やゴミが溜まると給油口から入りやすくなります。仕上げの段階で水分をしっかり拭いましょう。

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